わたくし、ダイビングと海のウェブメディア・オーシャナを運営しているのですが、そこで有料化について検討をしています。
簡単に言えば、有料会員でしか読めない記事をつくろうか、どうしようか、ということです。
それでこんなことを思いました。
いろんなウェブサービス、ウェブメディアの有料会員機能の金額や内容をまとめて見てみたいなあ。
— いぬたく (@inutaku_) July 18, 2013
2013年はYahoo!もニュースの有料化にシフトし始めましたよね。
ニュースも課金時代へ ヤフーと朝日新聞が有料配信 :日本経済新聞
これまで玉石混交な印象をもつ人も多かったインターネット上で、確実に「価値のある記事に対してはお金を払う」という流れがメディア側にも読者側にも生まれてきているんじゃないでしょうか。
ちゃんとしたまとめがないようだったので、自分が思いつくウェブメディア・ウェブサービスで「有料になると価格はいくらでどんな特典があるのか?」についてをまとめてみました。
一言で「有料化」と言っても、様々なんですが、僕が主に興味があるのが「記事の内容・クオリティ・ニーズで有料化を行なっているウェブメディア」だったので、その例が多くなっているかと思います。
MyNewsJapan
現場を重視した生のニュースをタブーなく追求・配信:MyNewsJapan
有料会員:月額1,890円(税込)
※最大で3年会員だと50%OFFの34,020円
有料会員の特典
- 2004年以来の1,000本超全ての記事および拡大画像を、制限なく読める
- 長期契約で購読料が最大50%OFF
- セミナーへの優先的な案内あり
Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースの有料ニュース配信サービス – Yahoo!ニュース
有料会員:メディアによって料金は異なる
有料会員で読めるメディア
※価格は通常価格/Yahoo!プレミアム会員価格
- 広島アスリートマガジンプレミアム(月額350円/300円)
- WiLLプレミアム on Yahoo!ニュース(月額300円/200円)
- SOCCER KING プレミアム on Yahoo!ニュース(月額105円/84円)
- フットボールサミット(月額525円/315円)
- 朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュース(月額380円/315円)
- 新聞記事横断検索 全国紙パック(月額1890円)
- Yahoo!ニュース 個人(著者による)
サイゾーpremium
有料会員:1ヶ月525円
※楽天で申し込むと、2013年7月31日まで先着3,000名は無料
有料会員の特典
- 雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が読み放題
cakes(ケイクス)
有料会員:7日間150円
有料会員の特典
- 2347本の記事が読み放題(2013年7月18日時点)
朝日新聞デジタル
ダブルコース:新聞購読料+月額1,000円(税込)(新聞購読者のみ)
デジタルコース:月額3,800円(税込)
有料会員の特典・メリット
- 有料記事が閲覧できる(無料だと1日3本まで)
- スクラップ機能が使える
- キーワードでニュースを自動編集するMYキーワード機能
- ジャンル・特集から好みの面を設定できるMYセレクト機能がPC以外で使える
- 過去1週間の朝刊バックナンバー検索がPC以外で使える
- 過去記事の検索機能がPC以外で使える
WEBRONZA
WEBRONZA+全ジャンルパック:月額735円(税込)
※朝日新聞デジタルの有料会員であれば、そのまま購読可
※各ジャンルごとだと月額262円(税込)
有料会員の特典
- 政治・国際経済・雇用社会・メディア科学・環境文化・エンタメの全記事が読み放題
日本経済新聞
日経Wプラン:新聞購読料+月額1,000円(税込)(新聞購読者のみ)
電子版月ぎめプラン:月額4,000円(税込)
有料会員の特典・メリット
- 有料記事が閲覧できる(無料だと1ヶ月10本まで)
- スクラップ機能が使える
- 速報ニュースメールなど、すべてのメールサービスが利用可
- ケータイ版やスマホ用アプリが利用可
- 登録したキーワードの関連記事を自動収集
- 過去1週間の朝刊バックナンバー検索がPC以外で使える
- 過去5年分の記事が検索できる(1ヶ月25本まで)
ジャパン・ビジネス・ニュース
有料会員(個人):6ヶ月3,150円(税込)
有料会員(法人):6ヶ月9,450円~94,500円(税込)
有料会員の特典
- NEWS LETTERバックナンバー2000本以上を検索、閲覧可能
- 会員側からの情報発信
- 事業相談の受け付け
食べログ
プレミアムサービス:月額315円(税込)
プレミアムサービスの特典・メリット
- プレミアムクーポン(最低でも20%OFF以上)
- モバイルでのランキング・こだわり検索
- モバイルでの「行った・行きたい」絞込み・並び替え
- GPSを使ったランチ検索プレミアム
- PC版日記機能
- モバイルの広告非表示
クックパッド
プレミアムサービス:
プレミアムサービスの特典
- 「人気順レシピ検索」の他、「殿堂入りレシピ」やつくれぽ数での絞り込み表示が容易に
- 太らない・スピード・節約の3つのテーマごとになった「プレミアム献立」
- ダイエットや離乳食など細かいニーズに役立つ「専門家厳選レシピ」
- レシピのカロリーと塩分量が確認でき、検索でも「カロリー300kcal未満」「塩分1g未満」などの絞り込みが可能
- レシピをで保存できる「MYフォルダ」の容量が20件から3,000件に
有料メルマガ
津田大介:月額630円
堀江貴文:月額840円
藤沢数希:月額840円
※代表例
まとめ(所感)
最後に一応挙げておいた食べログ、クックパッドは、僕の感覚では「ウェブメディア」というより「ウェブサービス」で、いわゆるフリーミアムと呼ばれるビジネスモデルに含まれますが、その例を挙げていったらキリがないので、この二つぐらいに留めておきました。
DropboxやFlickrなどのストレージサービスから、NAVITIMEやamazonまで、「実際に役立つ」サービスでの課金というスタイルの方が数としてはよっぽど多いですよね。
そんな中で僕がより興味があるのは「記事でどこまでお金をいただけるか」です。
Yahoo!も参入しているぐらいですし、ニッチな業界で「そのメディアでしか深堀りできない記事」の価値は上がっていくんじゃないかなと思っていて、事例を探してみました。
あとはそれぞれの会員数はとても気になりますよね。
サイゾーpremiumの「先着3,000名は無料!」ってキャンペーン、ほんとに3,000人も集まるの!?という感はとてもします。
「他にこんな事例もあるよ!」などあったら、お気軽に@inutaku_にリプライいただくか、ちょっとめんどくさいかもですがお問い合わせフォームから教えてもらえると嬉しいです。