Vol.1、Vol.2と2日連続でアップしてから、Vol.3(一応最終回)を書くまで、1ヶ月近くかかっちゃいました。(笑)

Vol.1とVol.2はこちらをご覧ください。
音小屋4期イベント科を振り返るVol.1「なぜ音小屋に行こうと思ったか」
音小屋4期イベント科を振り返るVol.2「音小屋で自分なりに立てていた目標」

音小屋で最後の講義があってから、まだ2ヶ月しか経ってないんですね。
僕個人の感覚で言えば、あれはもう半年前ぐらいの出来事な感じがしています。

音小屋

さて、Vol.3、最終回のテーマは「音小屋で一番難しかったこと」です。

Vol.2で、今まで知り合いですらなかった13人が一つのイベントに向けてやっていくことの難しさ(の予感)について書きました。
そりゃそうですよね。

改めて、このイベント科のメンバーの内訳を書いておきます。

・社会人男:3人
・社会人女:1人
・大学(院)生男:2人
・大学生女:6人
・高校生女:1人

それで僕は「社会人男」として、全体で二番目に年上のポジションにいたわけです。

結論から先に言います

一番難しかったのは、「仲良くなりながら指摘(注意)をする」ってことです。
これに尽きます。

つまり、この音小屋イベント科と、その講義の延長で開催されるフェスって、特に最初の頃は仕事なのか講義なのか、各メンバーの受け取り方が曖昧だったと思うんですね。
それは仕方ないことだとも思います。

僕はなんだかんだ言って社会人なので、お客さんからお金をもらう以上は完全に仕事である、と思うんですよね。
ただ、その「仕事である」という感覚とそこから派生する意識って、社会人と学生では当然ながら差があります。

13人が集まった時にそのギャップが生まれるは明白なので、「じゃあどうやってチームとしてまとまっていけばいいか」を考えるわけです。

それで、その結論としては、「仲良くなりながら指摘(注意)をする」ってことでしかなかったんですね。

じゃあどうしたらいいのか

そのために僕が具体的にとってた方法って、「お茶とかごはんとか、よく一緒に食べるようにする」ってことです。
ほんと地道なことでしかないんですが、遠回りなようでそれぐらいしかないとも思ったんですね。

それが結果的に功を奏したのかは分からないんですが、例えば音小屋の講義後だとか、あるいはアーティスト事務所にブッキング交渉をしに行った帰りだとか、各パートごとの打合せ後だとか、僕がこんなに交際費を使った期間はこれまでなかったぐらいです(笑)

そうやって、自分より一回り年下の人たちとのいろんなギャップを埋めていかなきゃとはずっと思っていました。

結局、こういうメンバー構成になってる時点で、重要な会話は夜~深夜に女子同士でLINEやFacebookのチャットで交わされるわけです。
そこを押さえとかなきゃダメなんです。(笑)
(その点、僕は根が女子なところがあるので、ちょっと有利っちゃ有利なんですが)

いっそ仕事のほうがずっとラク

繰り返しになりますが、音小屋の初期~中期は「それが講義なのか仕事なのかが曖昧」という点がとてもやりづらかったんですね。

というのも、全員に「これは仕事」という意識があれば、まだラクなんです。
仕事だったら、課せられたタスクをやらないのを注意するのは当たり前っていう前提を共有できますよね。

でもですね、少なくとも今回の音小屋の場合は、絶対に頭ごなしに注意しちゃダメなんですよ。
音小屋というプロジェクトがうまくいくために誰かを注意するのだとしたら、そこへの近道は「注意すること」じゃなくて「まず仲良くなること」だと思ったんですね。

普段の仕事であれば「仕事をしながら仲良くなっていく」という感覚だと思うんですが、音小屋の場合は「仕事をスタートさせるためにまず仲良くなる」という感覚でしょうか。

とはいえ、10月~12月の頃はフェスとしての企画も固めたり、ブッキング交渉が始まったり、各担当ごとの動きも出てきたり、着実に進めなきゃいけないこともたくさんあったりして、それらと「仲良くなる」の両立は僕が勝手に「すげえ難しい…」と思ってました。

Vol.2の「音小屋で自分なりに立てていた目標」で、12月に自分の中で目標を下方修正したと書きましたが、そこらへんはだいたいこんな理由からです。

いい修行でした

僕は音小屋に音楽イベントの現場を学びに行ったんですが、音楽イベント自体よりもここに書いたようなことの方がエネルギーを使ったかもしれません。
まあ、僕がこういうことに普段慣れてないから、っていうのが大きいんだと思います。(笑)

でも終わってみれば、こういうことを意識して過ごした半年間は、だいぶ新鮮で、とてもいい経験になりました。
もしかしたら音楽イベントを学ぶことよりも、こういう苦労をしたことの方が長い目で見れば役立つのかもしれません。(笑)

以上で音小屋イベント科で学んだことのまとめは終わりですが、これ以外にも雑談的にいろいろ思ったこともあるので、それは番外編としてそのうち書くかもしれません。
(それぐらいの方がハードルが下がって書くような気もする。笑)

いや、行ってよかったですよ、ほんと。