今日、2月11日は奥さんのおばあさん(僕の義祖母)の一周忌でした。
そこでお寺の和尚さんがお経の後にするお話の中で
ちょっと印象に残ったことがあるので書いてみます。
「元気ですか?」という質問に対して、なんて答えるか、という話です。
「How are you?」
この質問に対して、英語圏のひとははこう答えることが多いですよね。
「I’m fine, thank you」
それに対して日本ではこういう返しが多くないでしょうか。
「はい、お陰様で」
まあ、「はい、元気です」だけで済ませる場合もありますが(笑)、
少し気遣いのできる方だと「お陰様で」と言ったりしますよね。
今日の和尚さんは、この「お陰様で」という言葉について話していました。
「『お陰様で』の『陰』って何のことだと思いますか?
これはここ(とご仏壇を指して)のことなんです」
つまり、自分のご先祖様や、今日の僕の場合はその義祖母さん、
その人たちの“お陰”で今の自分がある、ってことなんですよね。
僕は仏教のことにあまり詳しくなくて、初めて知りました。
英語だと目の前の「You」(あなた)に感謝するのに対して、
日本語だとより自分の周りの人たちに感謝する、
という違いがあると話されていました。
この話、僕は「お陰」って自分と血縁関係がある人だけではなく、
「過去〜現在・未来に至るまで自分の周りにいてくれた人すべて」
という捉え方をしてます。
その人たちのおかげで今の自分がいる、
そしてそれを表す言葉を日本人って使っているんだな、
ということを知りました。
これから「元気ですか?」と訊かれたときは、
そこを意識して「はい、お陰様で」と言うようにしようと思いました。