東日本大震災にあたって、被災地に寄付という形で支援するプロジェクトを始めています。
もとは仲良しの水中写真家・古見きゅうさんが始めたもので、それを僕が運営するスキューバダイビング.jpで全面的に支援しています。
その名も、「Smile for all.」。
ここでは、そのプロジェクトが生まれたきっかけ・これまでの経緯について、記しておきたいと思います。

Smile for all.プロジェクト

1.最初は古見さんの個人的な試みから(3/13夜)

これは最初からプロジェクトとして発足したわけではなく、古見きゅうさんの個人的な試みから始まったものです。

東日本大震災のニュースが飛び回っていた3月13日(日)の夜、Facebook上で古見さんが「Smile for all.」という言葉とともに、笑顔の(笑っているように見える)水中写真を自分のウォールにアップしていました。
古見さんの周りのダイバー(僕の友達も何人か含まれています)はそれを見て、同じように「Smile for all.」という言葉とともに、自分の写真をアップし始めました。

Smile for all.プロジェクト

僕は最初はそれを傍観していたんですが、何人かのダイバーが集まるようになって、僕の友達でもある一人のダイバーさんが古見さんに「これはFacebook上のグループにできるんじゃない?」と提案。
けれど古見さんはFacebook上でのグループの作り方が分からず、それを提案したダイバーさんが「いぬたくさん、古見さんを手伝ってあげて」と言ってきてくれました。
僕が古見さんと友人であること、そしてウェブサイトをやってるぐらいなのでFacebookに関する知識もあるだろうということからだと思います。

それで、Facebookのメッセージで古見さんとやり取りをして、グループの作り方をお教えしました。
ちなみに僕がグループを作ることもできたんですが、その時点で外様である僕がいきなり作るよりも古見さんが作った方がいいと思ったので、僕は教えることだけしてました。

2.被災地・被災された人たちに、より役に立つために(3/14~)

で、一夜明けて、3月14日(月)の朝。

僕が思っていたことを古見さんにお伝えしました。

「これだけダイバーさんが集まってくれてるなら、被災地のためにより役に立てる、実効力のあるものにできないでしょうか。
例えば集まった写真で写真展を開いたり、ポストカードを作って販売したり。
その利益を全て被災地に寄付するというのはどうでしょう?」

これに古見さんが賛同してくださりました。
それから僕も、主にメディアを使った告知・広がりの部分で、協力させてもらっています。

形としては、古見さんが主催者で、僕(スキューバダイビング.jp)がそれを全面的にバックアップすることになっています。
各種のお問い合わせなども、(古見さんが忙しいこともあり)なるべく僕の方で対応するようにしています。

Smile for all.プロジェクト

3.お願いしたいことが三つあります

このブログを読んでいる方、このプロジェクトの主旨に賛同していただける方には、お願いしたいことが三つあります。
(多くてすいません)

3-1.もしお持ちなら、「笑顔」の写真をアップしてください

水中写真でも、陸上写真でも、ジャンルはまったく問いません。
被写体も人間でなくてもだいじょうぶです。

写真を投稿する方法は、三つあります。
FacebookTwittermixiのどれかを使ってください。
投稿していただいた写真は、このプロジェクト以外には使用いたしません。

また、写真展やポストカードに印刷することを想定して、なるべく大きな解像度で投稿していただけるとありがたいです。
ただしTwitterの場合は画像の読み込みに時間がかかることもありますので、サイズを落とした画像データにしてください。

●Facebookで参加する
Smile for all.のFacebookページがあります。
こちらに参加して(いいね!を押して)、ウォールに写真をアップしてください。

●Twitterで参加する
ハッシュタグ「#Smile_for_all」をつけて写真をアップしてください。
このプロジェクトのTwitterアカウントもあります。

●mixiで参加する
Smile for all.コミュニティに参加してください。
その中の「笑顔の写真をアップしよう!」トピックに写真をアップしてください。

3-2.一時的・短期的ではなく、持続的・長期的に

震災からの復興には時間がかかります。

これから何ヶ月・何年もかかることでしょう。
それと同じように、このプロジェクトも一時的・短期的なものではなく、なるべく持続的・長期的なものにしたいと考えています。

Smile for all.プロジェクト

具体的には、最初に写真を投稿した後、その一回で終わるのではなく、思い出したらまた写真を投稿していただけないでしょうか。

例えば数週間後、数ヵ月後に笑顔の写真を撮る機会があったら、またこのプロジェクト上に写真をアップしていただけると嬉しいです。
我々としても、写真が継続的に集まれば、写真展やポストカードなどのアクションを継続的に行うことができます。

3-3.まずは自分のこころとからだを大切に

「笑顔」の写真がないから参加できないという方も多いと思います。
そういった方は自分で自分を責めることはなさらず、普段通りの生活をされてください。

それは他の慈善事業・ボランティアについても同じことと思っています。
僕はたまたまダイビングのウェブメディアの運営者として力になれることをしていますが、周りでたくさんの人が行動を起こしているのを見て「自分は何もできていない…」と感じることはありません。

まずは自分の生活を守ること、からだ・こころを健康に保つことを大
切にしてください。
それが一番大切だと思っています。

4.他の慈善事業・ボランティアとの違い

このプロジェクトに関わることになって数日間、「このプロジェクトでなければいけない意義は何だろう」と自分なりに考えてきました。

結論としては、シンプルなことですが「写真の力だからこそ出来ること」「笑顔の力だからこそできること」があるのだと思いました。

実効力として「利益を被災地に届ける」ことは前提として、それに加えて「写真」と「笑顔」のパワーがあることがこのプロジェクトの大きな意義だと感じています。

Smile for all.プロジェクト

例えば、いろんな都市で写真展を開催すること。
直接の被災地でなくても、震災から気持ちが鬱々としている方もたくさんいることでしょう。
その方々が写真展という場で笑顔の写真に囲まれることで、少しでも明るい気持ちを取り戻せるといいなと思っています。

あるいは、ポストカードをつくること。
この震災をきっかけに、大切な人とのつながっていることがどれだけありがたいことかを感じたかとも多いかと思います。
身内・友達に笑顔のポストカードを送ることで、前向きなコミュニケーションが生まれることも願っています。

これはまだまだ先の話ですが、インフラが復旧してきたら被災地でも写真展を行いたいと思っています。
大変な状況を経験された方々に、その方々の暮らしの場で、少しでも笑ったりホッとした気持ちになったりするお手伝いができれば幸いです。
(ただ、インフラ的にも・精神的にも、復旧への道のりは想像するだけでもとても険しいと思いますが…)

以上のことは、現時点での予定です。
ただ、まだ何もメドがついているわけではありません。

このブログを読んでいただいている方の中で、
「写真展をやるならここがいいよ!」
「ポストカードはうちが印刷するよ!」
「写真を使うんだったら、こういうアイディアはどう?」
など提案していただける方は、大歓迎です。
よろしければこのブログのメールフォームからお問い合わせください。

Smile for all.プロジェクト

5.最後に

上で書いた通り、このSmile for all.プロジェクトには「写真」「笑顔」という大きな特徴がありますが、その反面、すぐに実効果を上げられるものではありません。
(その代わり、なるべく息の長い持続的な活動を目指したいと思います)

「今すぐに何かしたい」という方は、募金や節電(お住まいの地区によりますが)をおすすめいたします。
以下にさまざまな形の募金をご紹介しておきます。

・企業負担金があり効果が2倍になる寄付を行っているサイト

DMM
寄付した金額と同額をDMMが拠出し、その総額を団体へ寄付。
【東北地方太平洋沖地震 災害募金のお願い】 – DMMクーポン

GROUPON
寄付した金額と同額をGROUPONが拠出(マッチング・ギフト)し、その総額を団体へ寄付。
東北地方太平洋沖地震 義援金のお願い -【グルーポン-GROUPON】

・ポイントによる寄付

T-POINT
TポイントとTカードの総合サイト[T-SITE]

Yahoo!
インターネット募金「緊急災害募金」 – Yahoo!ボランティア

ANAマイレージクラブ
ANAマイレージクラブ会員の皆様からのマイル寄付相当額を東北地方太平洋沖地震の復興支援の義援金として寄付をさせて頂きます。1,000マイル(1,000円相当)を1口として受付いたします。│ANAマイレージクラブ

永久不滅ポイント
永久不滅ポイントによる東北地方太平洋沖地震への寄付募集について|期間限定アイテム|永久不滅ポイントWEB

はてなブックマーク
東北地方太平洋沖地震義援金の受付を開始しました – はてな義援金窓口

ニコニコ動画
【ニコニコ募金】東北地方太平洋沖地震‐ニコニコインフォ

・海関係への寄付

“伊豆のガイドさんや漁師さん、漁協関係などに海藻類を集めてもらっていますので、我々は寄付金で協力したいと思います”
[mixi] マリング(Maring=海仲間の輪) | 東北へのご協力をお願いします。