テレビ東京の新番組「家、ついて行ってイイですか?」が面白かった

2015年10月3日(土)からテレビ東京で始まった新番組「家、ついて行ってイイですか?」が面白かったです。

僕は初めて観たんですが、2014年1月に最初のレギュラー放送(4本)があり、その後に特番として合計7回放送があったみたいですね。

どんな番組なのか

いろんな駅で終電を逃した人に、番組スタッフが「タクシー代を出すので家について行ってイイですか?」と声をかけ、家まで行く番組。

家に行って、その家の中や本人の語り口から、その人の人生が垣間見えるのがとても面白いです。

全体的に落ち着いた演出、番組づくりもいいですね。

以下は、そのうちの特番の一回(2014年12月7日放送回)が2015年9月に日本民間放送連盟賞を受賞した際の選評です。

選評として「ありのままの部屋で披露される人生のドラマや思い出の家財や品々は、どれもが何気ない日常のワンシーンであり、リアリティがある。シンプルな構成だが、出演の難しい一般人を前面に押し出した企画は独自性が高く、ユニークな番組である」という声が挙がった。

「家、ついて行ってイイですか?」が日本民間放送連盟賞を受賞 – お笑いナタリー

Wikipediaによれば(出典元は明記されてないですが)、2014年1月のレギュラー放送4回で声をかけた人数は1,944人に上るみたいです。

地味で地道で、とても好感が持てる番組です。

2015年10月3日の放送回に出演していた人たち

2回目のレギュラー放送となる今回、初回の放送分では、3名の方の家に行っていました。

  • 千葉大卒からNTTに就職後に辞めてお笑い芸人を目指している男性(高田馬場駅)
  • 保育園を辞めてガールズバーで働く女性(日暮里駅)
  • 家賃1万6千円の3畳1間で映画監督を目指す男性(下北沢駅)

一人目のお笑い芸人を目指している男性は、相方とワンルームで同居中。
「ぱいんはうす」というお笑いコンビみたいです。

地上波で20分ぐらい取り上げられてもフォロワー数は今日の時点で147人であることや、本棚に「漫才入門」などの本が並んでいたあたりが、やけにリアル。

二人目の女性は、いかにもガールズバーよりは保育園の方が合ってそうなのになー、という方。

それぞれで園長や店長とうまくいってないらしく(保育園はそれで辞め、この取材の日はガールズバーの店長と揉めた)、路上で話してる時点から涙ぐんでしまうあたり、「あー、世間とちょっとうまくいかないタイプね……」という感じ。

家では、ビーフシチューを作って朝に食べたままになってたり、嵐の二宮くんのポスターは部屋に貼れなくてしまったままだったり、そんなところもやっぱりリアル。

三人目の男性は、下北沢駅周辺で深夜に「下北沢はダメになる町ですよ」と言ってくるあたりが、いかにもクセがありそうな匂い。

映画の脚本を書いたり自主映画を撮ったりしていて、いかにも下北沢っぽい。

そんな彼は、両親の離婚で3歳の頃から養護施設に入っていたようで(親が迎えに来たのは14年後)、やっぱり人にはそれぞれ歴史があるんだな……と思わされます。

この「家、ついて行ってイイですか?」、これからいつまで放送してくれるか分からないですが、週間予約して観てみようと思います。

こういう素人番組を、途中からやらせに流されずに続けていくのは大変そうですが、そこをちゃんとしてそう(に見える)のは好感が持てますねー。

※10月10日放送の第2回も面白かったです。
ただ、収録日は4月で、やっぱり撮り溜めないとキツいのかなーとも思わされました。

・公式サイト
家、ついて行ってイイですか? | テレビ東京