90年代のJ-POPを今でもよく聴いています。
CHAGE&ASKAの「天気予報の恋人」っていう曲、歌い出しがもう至言だと思うんですよ。
君の愛は信じてる
天気予報くらいにね「天気予報の恋人」作詞:飛鳥涼
昨日も聴いていて、これは恋人に限らずどんな関係でもそうだな、と思いました。
生きていて、もし誰かから褒められたり、「好きです」みたいなことを言われたとしたら、天気予報ぐらいに受け止めておくといいんじゃないでしょうか。
それも、降水確率が30~40%ぐらいの。
とりあえず受け止めて、その後に引き締める
降水確率が30~40%ぐらいの天気予報って、「お、今日は雨降らないのか、よかった、いやでも降るかもな、折り畳み傘でも持って行った方がいいのかな」ぐらいの感じですよね。
人からの賞賛や好意も、それぐらいがいいんじゃないですかね。
ひとまず受け止めて喜んでおいて、その一方でどこかで気持ちを引き締める、みたいな。
そんなことを思いました。
ASKAの歌詞のバブル感と狂気が大好き
ここから話が逸れますが、バブル全盛期にヒット曲をガンガン飛ばしていた飛鳥涼さんという人とその時代の歌詞がもう大好きで。
この「天気予報の恋人」も、最初こそ上記のような感じでクールな至言を言ってます。
「うん、まあ天気予報ぐらいには信じてるよ」みたいな。
でも、徐々に隠れていた狂気が表れてくるのがたまらないです。
綺麗な人だねと言われる度 不安だよ
みんなさらったはずなのに
歌い出しではクールなこと言ってたのに、サビを待つまでもなく、不安になるわけです。
そしてサビ。
誰のための君だろうと想う
ひとりじめ出来ても
「誰のための」とか「ひとりじめ」とか言われても、女性って、別に誰かの所有物ではないですよね。
その時代感覚の違いが、聴いていてもうゾクゾクします(良い意味で)。
どんな風に 君を閉じ込めても
伝えたい言葉は 一つだけ
美しいサビのメロディに乗せて、さらっと怖いこと言ってます。
もはや監禁しそうな勢いです。
歌い出しのクールさから、舌の根も乾かぬうちに「クールな恋は出来そうにないよ 首ったけ」と言ってしまうこのアンビバレンス、たまりませんよね。
後半部分、ちょっと話が逸れずぎました。