2013年11月4日(月・祝)、下北沢のライブサーキット型イベント、shimokita round up 6に行ってきました。
今回は自分の中で「まだ観たことがないアーティストを観る」ということをテーマにしてました。
ラインナップの中で知らないアーティストを全て聴いてみて、気になったものを回る、という形。
ちなみに事前に気になったアーティストをまとめたのがこのエントリ。
shimokita round up 6で気になる、知らないアーティストメモ | いぬと海
ざっくり立ててたマイ・タイムテーブル。
(クリックすると拡大されます)
最初に結論から言っちゃうと、「こりゃ好きだわ!」と思ったのは以下の4組。
・ハグレヤギ
・ハラフロムヘル
・カツマーレー&The SOUL KITCHEN
・ARDBRECK
以下、Twitterでメモ代わりに投じた感想ツイートと一緒に、付け足すことがあったらちょっと付け足してみます。
shimokita round up 6で観たアーティストの感想
ENTHRALLS
ENTHRALLS、ちょっとジャジーな要素が入ったキーボードとベース(&ボーカル)の組み合わせがしっかりクオリティ高かった。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
ハグレヤギ
友達のゆっちに「ライブいいですよ!」と教えてもらって行ってみたら、ほんとライブよかった。
事前のエントリで「歌が上手いのか分からないけど雰囲気があるのがいい」とか書いちゃったけど、平謝りしなきゃいけないぐらいちゃんと上手かった、
ハグレヤギ、完全に初見だけどめっちゃよかった。まず何よりボーカルの音域が低音から高音まで広くて、いい声。ドラム(女子)も単調にならずに工夫しようっていう意図がとても伝わってきてよかったなー。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
気持ちも十分に伝わったし、これはいいバンド。
僕とモンスター
YouTubeでこの曲を聴いて、「声がきれい」と思ってたら、ほんとは激しいバンドなのね、っていう勘違い。
ただ会場(Daisy Bar)の音がデカくて、特にドラムのタムの音が耳に響いたから、けっこうすぐに出てきちゃった。
後述するけど、Daisy BarはEnhydra Lutrisの時も「もうちょっと音が小さくていいな…」と感じた。
フリサト
“いい歌”を歌うバンドなんだろうけれど、あまりピンとこなかったな。
音楽面よりもMCで面白く話そうとしながらそれに成功してなかったことが目についちゃった。
alcott
alcott、たぶんわたしが今日観るバンドの中で一番売れるところに近いんだろうな。メロディや高音ギターなどの音の作り方も、ライブで盛り上げようとする意識・姿勢も。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
ちょっとしたことだけど、「売れよう」とか、そこまでダイレクトでなくても「来てくれたお客さんを楽しませよう」と思うなら、ライブ中にメンバーの誰かが手拍子を促すことってかなり必須要素になってきていると思う。
それが良いことか悪いことか、ちょっと分からないけれど。
もちろん「売れる」っていうことを僕は全くネガティブには捉えてないですよ。
というかせっかくバンドをやるんだったら、ぜひ売れてほしい。
ハラフロムヘル
ハラフロムヘル、ライブハウスに入った時からボーカル女子の声に引き込まれた。あの声はすごいダイヤの原石感ある。他のメンバーもしっかりしてて「この後Qomolangma Tomato観に行く」っていう好みも分かる気がするけど、なによりボーカルの声が大きな武器だと思う。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
このツイートにも書いた通り、このバンドはとにかくボーカル女子の「原石感」がすごい。
ボーカル女子はMCを聴く限りだいぶ天然な感じで、それをギターがコントロールしようとしつつもできてるのかできてないのか分からない、というラインがけっこう絶妙。
(この二人が作曲してるらしい)
この曲みたいに“らしさ”を残しつつキャッチーな曲を増やせるともっと面白そう。
FULLSWING
FULLSWING、YouTubeで聴いた時から想像してた通りライブも上手かった。下北沢のライブハウスとはまた違う場所・違うお客さんにも十分に通用しそうなインストバンド。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
もはや完成しかかってる感じ。
日本のインストバンドが海外でもライブやれるようになってるけれど、そこを目指したらいけるんじゃないかっていう。
カツマーレー&The SOUL KITCHEN
カツマーレー&The SOUL KITCHEN、ベースもキーボードもラップもみんな上手くて、その音楽のクオリティとお客さんの数が見合ってなくてもったいなさすぎる。そんな中で皆さん笑顔で楽しそうに演ってた(そして実際に音楽自体もカラッとファンキーで楽しい)のがなおさら好印象。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
いやー、これはライブのクオリティや楽しさに対してお客さんが少なすぎる!
ツイートに書いた通りいろんな要素を消化してて、素敵なスウィング感。
僕はとても好きです。
ARDBECK
一番楽しみかもって昨日書いたARDBECK、期待通りめっちゃよかった。そこまで凝ったことをやらなくてもギターのリフレインとリズム隊のグルーヴがどの曲も共通して良くて、最初から最後まで通して心地いい。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
ARDBECK、ご本人たちは嫌な表現かもだけど、スーパーカーをもう少しロック寄りにした感じ、もしくはアヴェンズからもう少し宇宙感を引いた感じ、に近い。でもベースとドラムのグルーヴ感は、わたしはその二つのバンドよりも好き。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
これもとてもよかったバンド。
「最初から最後まで通して」っていうのは意外と大事というかポイント高くて。
これからのし上がったり売れようとするバンドってどうしてもある程度の音楽性の広さやバラエティを見せないと評価されないんじゃっていう強迫観念に憑かれがちだと思うし、それも確かにそうなんだろうけど。
このARDBECKがやった曲は全て「ああ、こういう音楽がやりたいんだな」ということが明快で、その嗜好が僕もとても好きでマッチした、っていう。
そうなると最初から最後までとても心地良いことになる。
ここでもう、イベントとしてもかなり満足度高かったです。
Enhydra Lutris
これはいまいちハマらなかったな…。
そしてDaisy Barがちょっと音がデカいこともあって途中で帰っちゃった。
イベント終わっての感想
これもツイートを引用しつつ。
今日は気に入ったバンドが多かったもんだから、チケット代と同じぐらいCDも買ったなー。わたし的にこういうイベントでライブ終演後にCDを買うのって、音源を得ることの他に、もはや応援代だという感覚とその物販コーナーでバンドマン本人と話すきっかけにする意味合いが強い。 #sru6
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
バンドマン本人と話すと、たとえ二言三言であってもその人となりはMCを聴くよりもさらによく分かるし、そうやって自分の中で印象を記憶することによってよりバンドを覚えやすいっていう効果もある。せっかくライブに行ったからには全ての機会を使ってみたい、っていう。 #sru6
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
あとshimokita round upで感じたのは、「みんな結局ロックバンド大好きなんじゃん!」っていうこと。もちろん下北沢という場所とこのイベントの客層ありきの話だけど。ロックにカテゴライズされるバンドとそれ以外の要素が強いバンドだと、かなり動員に差があった。 #sru6
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2013
最後の「ロックバンドと他のバンドとの動員の違い」は、僕が観た10組だけが観測範囲だけど、けっこう感じてしまった。
具体的にはFULLSWINGとカツマーレー&The SOUL KITCHENは、そのクオリティからしたらもっと動員して然るべきって思っちゃいました。
どちらもロックというよりも、より多様な音楽性を含めてるバンドなわけだけど。
なんだかんだ言って、ロックバンドってまだまだ人気なんだなあと感じました。