shimokita round up 5に行ってきました。
当日が晴れっぽかったら行こうと思ってたんですが、お日柄にも恵まれて、下北沢散策も兼ねてあれこれ楽しみました。
事前に予習がてら、気になったアーティストをメモしたエントリはこちら。
shimokita round up5の予習で気になったアーティストメモ | いぬと海
行く前に発していたツイートがこちら。
shimokita round up 5に出るバンドのうち、特に初めて観るバンドをどれ観ようかと悩んでたらとても楽しくなってきた。世の中、というか日本だけでもまだまだこんなに面白そうなバンドがいるんだなあ。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
当日はこんな感じで回りました。
ちょっと見にくいかな…。
(クリックすると拡大されます)
以下、それぞれのアーティストの簡単な感想です。
KETTLES
KETTLES、ボーカルギターとドラム女子のツーピースだったのか。疾走感や青春がキーワードなのだろうけど、意外とそこまで刺さらなかったな。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
これが刺さらなかったのは自分でも意外というか、ちょっと粗さが目についちゃったのかなー。
あと、SHELTERの後方で観てたんですが、隣でモクモクとタバコ吸ってる人がいて集中できなかったのもあるかも。
wooderd chiarie
それでKETTLESを早めに抜けて、近くでもう一つ気になってたwooderd chiarieに行ったら、すごくよかったです。
この記事のタイトルにもしましたが、この日に最も印象に残ったアーティストの一つです。
wooderd chiarie。ボーカルの中音域の声と耽美的な(深い海に沈み込むような)バンドの音がハマっていてよかった。特にあの声は替えがたい武器だわー。聴いてて心地よい。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
wooderd chiarie、ちょっとTHE NOVEMBERSを想起した。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
「雰囲気がある」っていうのは何にも替えがたい武器だと思いました。
この日以来、「サクラメント・カントス」というアルバムをけっこうちょくちょく聴いてます。
(今が秋~冬ということもあって)
ロマンチップス
ロマンチップス。メロディーがキャッチーなのはいいんだけど、軽い歌詞にはなかなかついていけないな…。ただ1曲目終わった時にベースの機材トラブルがあってそれをドラムソロで乗り切ったのは感嘆した。今のバンドってみんな上手いんだなあ。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
普段はあまり歌詞でアーティストの好き嫌いを分けないのですが、歌詞が聞き取りやすくて目立った分、「ああ、ちょっとここまではついていけないな…」という幼さを感じてしまいました。
でも音楽面も含めて若い人にウケるのはよく分かります。
THE ANDS
それでこれまたロマンチップスを途中で抜けて、THE ANDSへ。
THE ANDS。90年代USオルタナ系の匂いをとても感じた。ボーカルもギターも雰囲気があるのがいいなー。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
「雰囲気を持ってる」という意味では、wooderd chiarieと同様。
ただ、やっている音楽に激しく既視感があるというか。
もうちょっとオリジナリティもほしいと思いました。
GOLIATH
GOLIATH。最初の曲にゴシックやV系要素を感じたようにボーカルの声が好き。2曲目以降は音の波のノリが良い部分もありながらも、それだとボーカルの中音域の声が埋もれてしまってそこのバランスがもったいないとも思った。 #sru5
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
中盤以降、会場のPAバランスによって曲(ボーカル)が殺されちゃってないかな…と感じたところが大きい。
もうちょっと音のバランスが取れたライブもしくは音源を聴いたら、もっと「あ、これは好き」と思ったような予感。
それでも世界が続くなら
このバンドは感想ツイートが憚られたので、何も発してなかったんですが。
気になってたバンドではあるものの、実際に聴いてみるとさすがに自分には中二すぎるというか…。
僕もある種の中二っぽさは大好きで自分にもその気はすごくあるんですが(だからこそこのバンドも気になるわけで)、とはいえ「ついていける中二」と「ついていけない中二」があるんですよねえ。
例えばplentyがもっと無名だった頃にライブハウスでふと観たら、同じような感想を抱いたのかな、などとちょっと思いました。
#sru5 のハッシュタグは関係者(アーティスト、ライブハウス、メディア)によるツイートがほとんどでちょっと気が引けるな…。
— いぬたく (@inutaku_) November 4, 2012
感想ツイートが憚られたのは、こういう理由もあります。
ハッシュタグ「#sru5」が、もう関係者の宣伝場所になりすぎているんですよね。
まあお客さんの総数と、その中でTwitterのハッシュタグを使う人の割合を考えたら、そりゃそうなるかもなんですが。
例えばアーティストの「これから○○でライブやります!来てください! #sru5」みたいなツイートはこのフェスに参加してないファンもRTしますしね。
aquarifa
これも気に入りました!
(この記事のタイトルにするぐらい)
aquarifa。今日これまで観た中で一番「形が出来上がってる」と思ったなー。ボーカルの女子の声質がすごく武器になりそう。盛り上げどころで畳み掛けるギターとドラムもよかったわー。 #sru5
— いぬたくさん (@inutaku_) 11月 4, 2012
調べてみたら、ボーカルは代わってるんですね。
あの女子ボーカル(岩田真知)の声がとても好きでした。
このライブ以来、aquarifaは音源を買って、ちょくちょく聴いております。
She Her Her Hers
ここが事前に最も迷った時間帯で。
だいたいどれを観るか決まったんだけど、paionia、POP CHOCOLAT、She Her Her Hers、ボナンザグラムが被ってるところだけどうしても決まらん…。まあその時の感じで決めるかー。 #sru5
— いぬたくさん (@inutaku_) 11月 4, 2012
このツイートを発したら友人が「シーハーズおすすめですよ」と言ってくれたのと、あとはライブカメラマンの古溪一道さん @k_kokei もしょっちゅうShe Her Her Hersを推してるなーと印象的だったので、彼らを観ることに。
She Her Her Hers。叙情性とライブでのアグレッシブさが同居してるところにすごくオリジナリティを感じた。4人それぞれの音が被らずそれぞれ立ってるところもちゃんとしてるなあ、と。 #sru5
— いぬたくさん (@inutaku_) 11月 4, 2012
その前のaquarifaをがっつり観たおかげでちょっと遅れて入ったんですが、いいライブでした。
(今度はボナンザグラムも観てみたいな…)
その後、RAINBOW kitchenで夜ごはん。
実は昼ごはんもここで食べて同じ日に二度入るのは若干照れたんですが、店員さんが「おかえりなさーい」と言ってくれて嬉しかったです。
ココロオークション
ごはん食べてたら最後の曲しか聴けてないのですが…。
ココロオークション。ラストの曲しか聴けなかったんだけど、歌モノっていう勝負の土俵が決まってるのは分かった(そこの競争、激しそうだけど)。まだ言葉は拙くてもMCで自分をちゃんと伝えようとしてるボーカルに好印象。 #sru5
— いぬたくさん (@inutaku_) 11月 4, 2012
最近のライブって、MCの重要性は増してる気がします。
パウンチホイール
キャッチーで聞きやすいなあ、この時間帯(トリ前)に出てくるバンドってやっぱりちゃんとしてるんだなあ、と。
ただそこまで印象に残らなかったんですよね…。
(ツイートしてないのも何か理由があったんだっけ、忘れてしまった)
FoZZtone
トリには、ライブを観たことがなかったFoZZtoneを選択。
(評判通り)ライブは上手いと思ったんですが、狭いコミュニティで満足しちゃってないだろうか、って思ったのが率直なところです。
端的に言えば野心とか、「このバンドで頂点とってやる!」っていう上昇志向があまり感じられないというか。
ライブは盛り上がるのでファンもちゃんとついてるのですが、彼らが投げかけるメッセージは全てそのファンに向かってのものに感じられたんですよね。
そのファンを限りなく広げてやろうとか、もっと言えばその場にいた(決して熱心なファンではない)自分も彼らのターゲットには入っていないのかな、とすら感じちゃいました。
まあ、音楽やバンドに対してのスタンスは人それぞれだと思うので、こちらから願望を押しつけるのもなんなんですが、僕はもうちょっとオープンな野心を発してるバンドが好きですねー。
楽しいイベントでした
初めて行ったshimokita round upというこのイベント、移動だとかその移動中の買い物・つまみ食いだとかも含めて、楽しかったです。
(途中で食べてた唐揚げとかプリンの写真も撮っておけばよかったな…)
下北沢という街もやっぱり雑多で歩いていて楽しいし、来年以降も天気がよければぜひ行きたいです!