(※この感想エントリは約1年前のことを思い出しながら、2012年12月に書いてます)
わたし的にすっかり年末恒例行事となった、COUNT DOWN JAPAN。
なんだか年々楽しくなってきています。
「とにかく快適で疲れないこと」、そして「(屋内にもかかわらず)祝祭的な雰囲気が醸し出されていること」が大きな理由だと思ってます。
ひたすらいろんなステージを観て、思ったことをちょちょっとツイートして、たまにご飯を食べ、またライブを観る、っていう繰り返しがとても楽しいんですよね。
というわけで、ツイートを引用しつつ、振り返ってみます。
約1年前のことを思い返す分、今も覚えていることは本当に強く思ったことというか、とても印象に残ったこと、と言えるんじゃないかと思います。
当日はこんな感じで回りました。
(クリックすると拡大されてきれいな画像で見られます)
N’夙川BOYS
わたしのCDJはN’夙川BOYSから始まるよ! #CDJ1112
— いぬたくさん (@inutaku_) 12月 28, 2011
やはり初日はすげー空いている。このフェス初日の感じ、快適で好きだわー。 #CDJ1112
— いぬたくさん (@inutaku_) 12月 28, 2011
いやー、ほんと、空いているのもとても快適だし、それも含めてお客さんが「雰囲気」を楽しめるようになったらそれはフェス側の一つの勝利だと思います。
N’夙川BOYSセットリスト。プラネットマジック、Candy People、物語はちと?不安定、死神DANCE。 #CDJ1112
— いぬたくさん (@inutaku_) 12月 28, 2011
N’夙川BOYSが「プラネットマジック」をいつものようにヘロヘロと始めた瞬間、幕張メッセの下北沢SHELTER感がすごかった。 #CDJ1112
— いぬたくさん (@inutaku_) 12月 28, 2011
夙川はやはりだんだん微妙になってきたなあ。初見の人の心に刺さるのは分かるけど、「だんだんステージングとMCは小慣れてきたけど演奏は相変わらずヘロヘロ」という状態だと続けて観るのにつらいものがある。2012年にどうなるのか、勝負だなあ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 12月 28, 2011
結局、N’夙川BOYSはこの時のライブ以来、観てないんですよねえ。
2011年に嵐のように登場して、年の瀬には飽きてしまいましたなあ…。
(COUNT DOWN JAPANはツイートの内容によってハッシュタグあり・なしを使い分けてお届けしております)
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
ちなみにこれは大事(と思ってる)。
のあのわ
久しぶり(1年ぶり)ののあのわ。最初の3曲は最近のものかな。3曲目がダンサブルな感じで好きだった。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
のあのわは器用貧乏ってイメージがあって、どこかをどうかすればもっと抜けられそうなのに、と思ってる。ただ今日もMCをどう受け止めればいいのか微妙だったり、なんだか「応援したい!」と思いづらいんだよなあ…。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
のあのわのベースの人の外見や弾き方が好きです。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
僕が好きになるバンドの一つの要件って、「上昇志向があること」と「オープンマインドであること」なんだと思います。
ATOM ON SPHERE
ATOM ON SPHERE面白かったー!めっちゃオルタナティブ。こういうジャンルの音楽って日本のメジャーシーンにないと思うんだけど、強いて言えばzilchを思い出したよ!(特に最初の3曲) #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
「zilch−インダストリアル+ダンス=ATOM ON SPHERE」みたいな感じを受けました。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
で、ATOM ON SPHEREとzilchの共通性を感じるのは考えてみれば道理なわけで、ATOMのボーカルが前にいたOBLIVION DUSTはhideのお気に入りバンドなんだよね(LEMONedのアルバムとかにも参加してたよね)。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
そしてATOM ON SPHEREに入ってたケイタイモの動きとノリが気持ち悪いぐらいかっこよかった。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
ATOM ON SPHERE、ここで気に入ったとか言いつつも2012年にあまり聴いてないなあ…。
(ちゃんと聴こう)
高橋優
高橋優みながら佐世保バーガーもぐもぐ。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
わたしにとって高橋優はこれぐらいの距離感がちょうどいいみたいです。
DE DE MOUSE
DE DE MOUSEから80kidzという至福のダンシングタイムへ。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
DE DE MOUSE + dependents、バンドセットを生かしながら原曲をアレンジしてるライブで好きでした。そしてそれをCDJに持ってくるあたり、デデさんかっこええ。特に中盤のダブルドラムソロは圧巻としか言えん。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
ダンスミュージックと一言で言ってもいろんなタイプの音があるけれど、今日のDE DE MOUSEは踊るための音楽ではなく気持ち良く揺れるための音楽だったな。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
あとデデさんの今の髪型と頬のあたりの感じが好きです。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
デデ最高すぎる!! サックスが入ってオシャレさが増してた! クラフトワークみたいに一列に並んだ配置で、真ん中でひたすら鍵盤を叩きまくるデデくんが格好良すぎ。 ホント見て良かったと思う素晴らしいステージでした #CDJ1112
— ほどし (@hocha0301) December 28, 2011
珍しく他の人の感想もRTしてました。
80KIDZ
80kidzは全力で踊る気です。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
80kidz、リハから好きなフレーズ・踊れるフレーズが満載でテンション上がるですのよ。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
80kidz、「NAUTILAS」からノンストップの30分、楽しく踊りました。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
80kidz、定番曲もだいたいやってくれた。それ以外は心なしか二人のギターが目立つセレクトが多かったような。今年夏のロッキンより好きなセットリストでした。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
夏のロッキンでは「あれ、もう終わり?」という感じを受けたんですが、この日はちゃんと楽しめたようです。
galaxias!
galaxias!(柴咲コウ)は音源聴く限りではかなり好みでした。ライブ初見、楽しみー。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
galaxias!よかったわー!音楽自体は自分が好きなタイプと分かってたんだけど、何がよかったかって柴咲コウ自身がこういうテクノポップという音楽が好きなのがステージ上の所作から伝わってきたこと。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
確かにここ(柴咲コウ自身が音楽を楽しんでいたこと)がとてもよかったです。
もし、もしもわたしがgalaxias!をプロデュースできる立場にあるとしたら、最初に「柴咲コウさんってことは言わずに完全匿名のプロジェクトで始めませんか?」って提案してたなあ。わりと強めに。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
柴咲コウが「音楽だけで勝負したい」と話してた記事があって、彼女のネームバリューで集まっていたテクノポップに慣れない方々を観ると、匿名でスタートしてても上手くいったんじゃないかと思ったのです。音楽性や柴咲コウ自身が「ちゃんとしてる」だけに。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
柴咲コウは本人名義やRUI名義でそれなりのステージを経験して場数を踏んでるんだなあ、というぐらいステージ上での経験値みたいなものも感じた。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
「ライブハウスで叩き上げられた」という経験値ってよく語られますが、僕は「テレビカメラの前やそれなりに大きな会場の場数を踏んでる」というのも全く違った経験値で大事だと思うんですよね。
で、COUNT DOWN JAPANのようなフェスだと、後者の経験値を積んだアーティストの方が少なくて、むしろそれが新鮮に見えたり。
マイルドセブンブースの左横、小籠包が売ってる中華美食ってブースの黒豚丼は確かに他の豚丼よりも美味い。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
だそうです。
何年も行ってるんだからこういうことは自分の中にノウハウとしてストックさせたいんですが、なかなかそこまで気が回らないんですよねえ…。
BIGMAMA
BIGMAMAで身も心も燃焼してきます。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
BIGMAMAは今日も素敵だった。フェスでのBIGMAMAはいつもいつも金井くんが「ここを選んでくれてありがとう、最高の時間にしたい」と言ってくれてそしてそれを気持ち・アクト・セットリストで現実に応えようとしてくれるところが素晴らしくて大好きです。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
BIGMAMA、最後にやった曲(うぉーおーってやつ)を金井くんが「いま一番歌いたい曲」と言ってた。だとすると金井くんのボーカル力をさらに期待してしまう。あの曲、ボーカルのパワー次第でどんどんすごくなっていく曲だと思うので。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
あと今日の柿沼さんはあんまり声が出てなかったかな…。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
あとBIGMAMAはモッシュエリアのお客さん層が好みだなー。言葉で説明しにくいんだけど、「いい人」「優しい人」「心から楽しんでる人」の割合が高いといつも思う。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
アーティストの音楽性・人柄・活動歴・MCの内容などによってどういうアーティストにどういうお客さんがつきやすいか、統計のような一覧があったらすごく興味ある(たぶんないし、数値化が難しいよね)。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
大学や大学院で日本の音楽・ライブシーンを研究してる奇特な人がいたら、いろんなアーティストのモッシュエリアに飛び込んでフィールドワークして、その傾向を調べてみてください。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
とにかくフェスでのBIGMAMAが大好きなんですよねー、ほんと。
サカナクション
以下はこの日のライブを観るまでの前提の話なんですが。
僕はサカナクションのライブって2009年のCDJ、ギャラクシーのトリで観たものが最高に好きでした。
それ以来、2010年後半~2011年の間はちょっと遠ざかっちゃってたんですが、この日に久しぶりにちゃんと観て、再び「ああ、いいなー」と思えたのでした。
今日のラストはサカナクションにしました。久しぶりにサカナを真剣に観る。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
これは終演後すぐに発したツイート。
やっぱり僕は「ナイトフィッシングイズグッド」の方が歓喜しちゃいますねー。
サカナよかったなあ。わたしの中で最高のサカナライブは2年前のCDJ(ギャラクシー)なんだけど、それに次いで好きなサカナのライブだった。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
サカナクション、何万人かのお客さんをあれだけ踊らせるのはすごいことだと思う。尊敬するしかない。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
アンコールで山口一郎さんが「FPMの田中さんが…」って言った時、会場の「誰…?」的な雰囲気がやけに印象的だったんだけど、そういう層の多くのお客さんにも踊れる音楽を提供し続けられてるサカナはすごい。そしてそれが山口さんのやりたいことなんだろうな。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
このMCでの発言、山口一郎さんのことだからあえてFPM田中さんの名前を挙げたのかもしれないな、ともちょっと思いました。
サカナのライブを初めて観た時からわたしの中で一番好きなプレーヤーはベースの草刈さんなんだけど、久しぶりにちゃんと観たら表情から所作まで一層逞しくなってると思った。「自分がこのバンドを背負っている」ていう責任感と自負を感じました。 #CDJ1112
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
サカナクションのライブはそこに山口さんとバンドの思想やプランがあるから、真剣に観るといろんなことを感じてそこが面白い(まあわたしの考えてることが見当違いって可能性もあるんだけどw)。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
これ、いつもすごく思うんですよねー。
思想とプランがあるバンドのライブって、こっちがぜんぜん受け止めきれないほどたくさんのものが投げかけられてきて。
正直、山口一郎さんはボーカルとしてはフェスの一番デカいステージを背負うには少し力不足だと思ってるんだけど、そんなのわたしに言われるまでもなく本人がよく分かってるはずでDocumentaLy以降の楽曲は特に岡崎さんの高音コーラスが無意識のうちにすごく効いてる。あの声はサカナの宝。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
去年あたりのサカナクションのライブ(と言ってもわたしはワンマン行ってないからフェスだけなんだけど)は「ちょっとアレンジしすぎだな…、原曲の良さが…」と思うことが多かったんだけど、今日は立ち戻ってストレートにやってくれたのがとても嬉しかったです。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
僕が2010年後半~2011年の間にサカナクションのライブからちょっと遠ざかってたのは、これが理由です。
観てはちょっとガッカリする、っていうことを何度か繰り返して、それで足が遠くなっちゃってたんですよね。
(今回はいつもよりかなり本音をツイートしています)
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
ただサカナクションって根はダウナーだと思うし、将棋で言えば王将じゃなくて角あたりで最高の輝きをするタイプだと思ってる。だからわたしにとってギャラクシー(もしくはレイク)のトリあたりがすごくいいポジションだったんだけど、もうそこには戻れないことを常に寂しく思っている。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
でもそこからより多くの人に受け入れられる音楽をリリースし続けたのは山口さんとバンドの努力と才能の結晶だと思うし、その過程でわたしが気になってたこと(例えばステージ規模に対するボーカルの力不足)に対しても一つの解答・帰着点が見えたって意味でも今日のライブはすごくよかった。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
そうそう、この日のライブを観て一つスッキリしたというか、「よし、これならこれからまたサカナを観よう!」と思ったのでした。
売れるに従って、ダウナーな「陰」の部分よりも「陽」を感じさせるシングル曲にシフトしていって、それに結果が伴ってるってのもすごいことだと思うんだよね。一番デカいステージで映えるような、「陽」の曲。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
うーん、Twitterでわたしのサカナクション観とそこでの一抹の寂しさを表現するのは難しいなあ。後でブログにでもまとめるか(とか言いつつ書き記す必要をあまり感じてないので結局書かない、ということを繰り返したこの2年)。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
これ、結局書いてないのですが、まあでもここまでのツイートをまとめて読んでもらえると分かってもらえるかなあ、とも思います。
ちなみにこの約半年後、TAICOCLUBで観たサカナクションは、もう最高の一言でした。
(そのライブの感想もまだ書けてないな…)
結論として、わたしは月が輝く夜に暗いけれどどこか温かさのある路地裏でひっそりと踊る愉しみを振りまくような曲をやっていた頃のサカナクションがやっぱり好きでした、って話です。
— いぬたく (@inutaku_) December 28, 2011
これを「結論」として書きましたが、とはいえ「これからまたサカナを観よう」と思えたことの方が僕にとっては意味のあることだったかなあ、と思います。
以上、1日目でした!
(このエントリを2012年12月27日に書いてるという…)