是枝裕和監督の映画作品がとても好きです。
一番好きなのは「誰も知らない」。
そんな是枝監督が初めて連ドラを手掛けるということで、第1話を観てみました。
「ゴーイングマイホーム」。
(画像は関西テレビ放送の番組公式HPより)
初回を観ると言っても、事前情報や知識・あらすじは全く知らないまま。
「TV.Bros」のドラマ情報もまだ読んでなかったので、こんなドラマをやること自体知らないままの可能性すらありました。
話は逸れますが、こういう時に受動的でも情報が勝手に入ってくるTwitterってほんとに便利ですね。
このドラマも主にTwitterで「ああ、こういうドラマやるのねー」と知りました。
リアルなのかSFなのか、むしろコメディなのか
是枝監督の作品の一つのテーマは「リアル」だと感じているのですが、このドラマはそのリアルさが映画より削ぎ落とされてるなあと感じました。
そもそも「クーナってなに?」と、事前情報が何もない僕はとても戸惑ったわけです。
これからの展開がまじで分かりません(気になるって意味ではいいことか)。
また、阿部寛(坪井良多)はCM制作会社のプロデューサーの役なのですが、CMのチェック現場だとかコメディに振り切りすぎてない?と気になりました。
「今時あんな社長いないよ!」とか「そこは制作会社じゃなくて広告会社の仕事じゃない?」とか。
(一応、僕もCM制作をしていたことがあったもので)
そこの妙なコメディへの張り切りっぷりは、ちょっと違和感を感じました。
あの部分の脚本、是枝監督の意図って何なんだろうなあ。
それにしても起伏をつくらないところに好感
初回は2時間スペシャルだったのですが、その2時間ずっと連ドラ的な展開・演出の起伏というセオリーを無視しているところにはとても好感を抱きました。
もちろんそれは見どころがないというわけではなく、僕はそういう作りのものの方が基本的には好きです。
「いやー、すごいなー」というか、「連ドラでこれを押し通せるんだから、是枝監督っていうネームバリューや存在ってすごいことになってるんだなあ」というか。
(プロデューサーのご尽力があったのかもですが)
2回目以降をすごく楽しみに待つ、というほどでもないのですが、まだ観続けると思います。
そう言えば山口智子
山口智子のWikipediaを観てみたら、これ以前の連ドラ出演はなんと「ロング・バケーション」(1996年)ですよ。
母親役としては、僕は「ダブル・キッチン」(1993年)の後の「スウィート・ホーム」(1994年)をすごく覚えてます。
主題歌は、キョンキョン(小泉今日子)の「My Sweet Home」でしたよね。
そう、歌番組に出た時はサビの高音でこっちが心配になるやつです。
1994年とか、ロンバケの1996年あたりって、僕が全ての連ドラを初回から最終回まで観てた時期なんですよね。
懐かしいなあ…。
「スウィート・ホーム」はお受験の話でしたが、驚くべきことは、それから18年経っても、山口智子の子役の年齢が3歳(6歳→9歳)しか変わってないこと。
なんていうアンチ・エイジング。
世界の芸術を観て回る旅番組とかをしてると、若さを保てるんでしょうか。
まあ、真面目に推測すれば、きっと結婚生活含めて人生をちゃんと楽しんでるんでしょうね。
それはとても素敵。
なんだか山口智子を連ドラで観る懐かしさだけでも、数回分は楽しめそうな気がします。