(当時の記憶を思い出しつつTwilogなども見ながら、2011年12月末に書いてます)
震災後、初めてのタテタカコのライブ。
同時に、この日はたまたまうちの母親を初めて誘って一緒に観たタテタカコのライブだった。
「Harkitek or ta ayoro」のツアー中、ファイナルの前に震災が起こった。
この日のライブも、震災後のタテタカコさんの行動と当たり前にシンクロするように、震災の話とは切り離せないものだった。
自分の足で歩いた東北の様子を語り、「落ちついたら東北に旅行に行きませんか」とそっと話しかけたタテタカコさんは、今日も強くて優しかった。
一番嬉しかったのは、「卑怯者」。
この歌の中で伝えられていることは、わたしも震災後の人たちに最も聴いてほしいと思っていたこと。
「自分自身が破綻しないように」と一言だけ告げてこの曲を弾き始めたタテタカコさんは、痺れるほど神々しかった。
引っぱる力はありません
引きのばす力もないです
やさしいフリをよそおうことなら
できるけど長くはつづきませぬ
肩がわりする力はありません
導いてゆく力もないです
身代わりになる勇気もありません
共倒れする覚悟もないです
ただ自分が倒れないように
ただ自分が立って歩くのを
ただ自分が轢かれないように
ただ自分になってゆくのを
「祈りの肖像」以降は、怒涛の流れ。
アンコールの「峠越え」で「わしの中で唯一明るい歌なので…」とタテタカコさんが言ってくれてみんなで手拍子したとき、会場がふわっとした華やかさに包まれた。
どちらも、このアルバムのおかげでぐっと幅が広がったという“音楽的な意味での証”でもありますよね。
最後は「帰路」にて、このツアーが帰着。
おつかれさまでした、というか、おめでとう、というか。
これにてこのアルバムツアーは終了だけれど、またすぐにでもワンマンで聴きたいです。
本当に素晴らしかった。
セットリストは他の方が書いていたのを参考にしましたが、間違っているかもです。
タテタカコセットリスト Tour 2010~2011 “Harkitek or ta ayoro” Final@Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
1.君は今
2.今日を歩く
3.手の鳴る方へ
4.祝日
5.人の住む街
6.秘密の物語
7.卑怯者
8.かっこう(タイトル未定?)
9.祈りの肖像
10.あした、僕は
11.道程
(encore)
12.峠越え
13.やわらかい風
14.帰路
名盤。