念願の初Jónsi!
今年のサマソニにはめっちゃ行きたかったのだけど、ロッキンに行かないわけにはいかなかったんだよ…。
夏のリベンジを、ようやく12月に!

開演の20分前ぐらいに着いたんだけど、studio coastは超満員と言っていいようなすごい人。
(スタッフが「全員が入れますように、前にお詰めください」って何度もアナウンスしてた)
僕はするする潜り込み、ステージに向かって左側の前から二列目にポジショニング。
ドラムが右側に置いてあって、ドラムを観たかったんだよねえ。
ソロアルバム「GO」を聴いて「これはドラムがポイントだなー!」と思っていたので。
(その代わり、ステージ左側のピアノはあんまりよく見えない位置)

個人的な予想(期待)としては、前にフジロックで観たBjörkみたいな、なんだか人間とは思えないような美しい生命体のように感じるんじゃないかなとか、始まる前からワクワク。

それで登場してきたJónsi(ヨンシー)。
最初はいきなりアコギ弾き語りで「Stars In Still Water」

いきなりのあのJonsiボイスが会場を包み込んで、「ああ、Jonsiに会えてるんだな」という実感が。
嬉しかったなー。

2曲目は「Hengilás」
このイントロが、すごいスケール感なんだよね。
まさにJonsiワールド。他のどこにもない音楽。

どうやら今日のライブ、前半は荘厳な曲から始まって、徐々にカオス&ハッピーに向かっていく流れみたい。

ステージのバックスクリーンに流れる映像もまた完全にJonsiワールドにマッチしていて、studio coastをJonsiの庭のようにしてる。
前半で言えば、「Kolniður」のカオスな映像は印象的だったなー。

あと、やっぱりドラムは全ての曲において圧倒的。
僕は敬意を込めて「メガネカッパ様」と呼んでいたのだけど、Thorvaldur Thor Thorvaldssonさんという方らしい。
アルバム収録に参加したmumのドラム(サムリ・コスミネン Samuli Kosminen)とは違うみたいで。
それにしてもこんなドラマーがポンと(ってわけでもないんだろうけど)居てしまうのって、本当にすごいな。
詳しくはこちらのブログに書いてあります。
だるま喫茶:【訂正】jonsiツアーのドラムはドッディさん – livedoor Blog(ブログ)

「Sinking Friendship」からライブは明るい曲調に向かっていく。
これもJonsiのソロを象徴するような、荘厳でありながらとても美しくて優しくてポップな曲。

そしてそして、来ましたよ「Go Do」
あの小鳥がさえずってるようなイントロ、そして力強いドラム!
サビは、それまで助走に助走を重ねていたライブが大きく羽ばたいた瞬間!

いや、もうこのままJonsiの声の中に溶けてしまいたいわ。
二番が終わってからの間奏とか、本当に美しすぎて溜息。
かと言えば、すぐにデカいリズムのドラムがノリノリで襲ってくるわで、本当に素晴らしい曲。

あ、紙飛行機も飛ばしたよ!
でもへろへろと飛んで、数列前に落っこちた…orz (前の人すいません)
慣れないことをいきなりやろうとしても、なかなかできないものだねえ(笑)
でもたくさんの紙飛行機が飛んでる光景はいいものだわ(前日より量が多くなってたらしい)。

さらにそこからJonsi怒涛の攻勢!
「Boy Lilikoi」、さらには「Animal Arithmetic」!!

「Boy Lilikoi」はJonsiソロ活動で一番最初に発表された曲で、その頃はこればっかり貪るように聴いてたなあ。
それがこないだの冬で、そこから季節がほぼ一回りしてこうやって目の前でJonsi本人を観られてると思うと、すごく感慨深いものが。

その勢いのままさらに放たれた「Animal Arithmetic」は、実は今回のライブで最も印象に残った、というか僕の心に最も突き刺さった曲。

もともと「Go Do」の中でも好きな曲だったのですよ。
それがこのライブでは映像つきで歌われるわけなんだけど、その映像がすっごく突き刺さった!

崩れるようにリズムを刻むドラムと一緒に、最初はひたすらアリの大群が行進してるの。
スクリーンいっぱいに、同じ方向を向いて、たっくさんのアリが。
右上から左下に斜めにダーッて集団で歩いたり、左から右に水平にダーッて歩いたり。
音楽に相まって、そのアリの行進がものすごく力強く見えるのね。
まるで巨大な意志の固まりであるかのような。

それで思ったんだよ。
「これこそJonsiが体現しようとしている“生命の美しさ・力強さ”なんじゃないか」って。

アリなんて別に見た目がすごい綺麗なわけではないし、僕たちが普段暮らしていてすぐに見かけることのできるありふれた生物なわけだけど。
それでもあの小さな体に生きるということへの力強さを備えているし、それは全ての生命に等しいことなんだなー!と。
映像と音楽を感じながら、そんなことを思ったよ。

「Animal Arithmetic」の終盤では、今まで何も手にしてなかったそのアリたちが各々に食糧とかを運び始めるんだよね。
シンプルなことなんだけど、それだけでもすごく胸が熱くなった。

続いて「New Piano Song」でちょっとしっとりしてから、「Around Us」でハッピーなエンディング。
「Around Us」はまさに幸せな音楽だよなあ。
希望に満ち溢れているよね。
最後を飾るに相応しい曲。

アンコールでも戻ってきてくれて、「Sticks And Stones」
映画「ヒックとドラゴン」も大好きなんだけど、Jonsiがテーマ曲やってるとは知らなくて、エンドロールで流れた時はビックリしたやら嬉しいやらだったなー。
その時からすごくお気に入りの曲。
ライブで初めて聴いたっていう友人も「すごいよかった!」って言ってたから、やっぱり誰にでも通ずる名曲なんだよね。

本当のラスト「Grow Till Tall」が終わって、Jonsiとバンドメンバーでステージ前の方まで来て挨拶してくれたのは嬉しかったなー。
MCの言葉数は少なかったけれど、「アリガトウゴザイマス」って言ってくれたシーンもあったし、僕たち(日本のファン)を大事にしてくれてるんだと伝わったよ。

ありがとうJonsi。
そしてこれからもどこにもない新しい世界を見せておくれよ!
必ずまた観に行くから!

セットリスト Jónsi 2010.12.4@新木場studio coast

1. Stars In Still Water
2. Hengilás
3. Iccicle Sleeves
4. Kolniður
5. Tornado
6. Sinking Friendship
7. Saint Naïve
8. Go Do
9. Boy Lilikoi
10. Animal Arithmetic
11. New Piano Song
12. Around Us

—アンコール—
13. Sticks And Stones
14. Grow Till Tall