フェスの快適さを数値ではかる試みとして、フジロックとロッキンのトイレを全て数えてみた

フェスの快適性を数値化できないか

音楽フェスにおいて、「快適性」っていう言葉が一つのキーワードになってずいぶん経ちます。

ロックインジャパンフェスとカウントダウンジャパンの成功には、その「快適性」が密接に関係していますよね。

ただこの「快適性」って、行った人は「なるほど、こりゃ快適だよね」と思うものの、それって個人の実感とか主観による指標であるのも事実。

以前からそれを数値化できないかなと思っていて、そこで一つ思いついたのが、トイレの数を数えてみればいいんじゃね?ということ。

そこで今年も行ってきたフジロックとロックインジャパンフェスで、トイレの数を全て数えてきました。

対象は、オフィシャルのマップに含まれるエリア内の、一般のお客さんが入れる全てのトイレです。
(場外駐車場にあるトイレは除外)。

結論は二点

先に僕なりの結論から書いておきます。

  • 予想通りロッキンの方が多いが、大差があるわけではない
  • トイレの個数と同じぐらい大切なのは、その場所

それではどうぞ!

フジロック・フェスティバル2015 トイレの数

ステージ・施設|フジロックフェスティバル '15の会場マップにトイレ位置を追記

ステージ・施設|フジロックフェスティバル ’15の会場マップにトイレ位置を追記

※オレンジの丸数字がトイレの場所です。

(1) エントランス手前の駐車場
共用:20

(2) エントランス~グリーンステージ
共用:100
男小:15

(3) フィールドオブヘブン〜ジプシーアヴァロン
共用:30
男小:10

(4) 旧オレンジコート
共用:20

合計

共用:170
男小:25

総計:195

一日の観客数(主催者発表):38,333人
トイレ一つあたりの観客数:196.5人

※フジロックは一日の観客数にばらつきがあるため、3日間の合計115,000人を3で割った数字を使いました。

※2015/8/20 21:15 追記
すいません、ホワイトステージ後方の女性専用トイレをカウントし忘れていました。
それを含めると、ロックインジャパンフェスとの差もより縮まりますね。

ロックインジャパンフェス2015 トイレの数

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 - rockin'on Inc.の会場マップにトイレ位置を追記

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 – rockin’on Inc.の会場マップにトイレ位置を追記

※オレンジの丸数字がトイレの場所です。

(1) レイクステージ~テントの森
女:32
共用:14
男小:8

(2) レイクステージ横
女:27
共用:10
男小:8

(3) サウンドオブフォレストと森のキッチンの間
女:35
共用:15
男小:9

(4) パークステージ
女:20
共用:5
男小:5

(5) ぴょんぴょん橋をわたって左側
女:48
共用:4
男小:15
男大:17
※ここのみ、男性の大と小が分かれています。

(6) バズステージ横
女37
共用:10
男小:8

(7) バズステージ〜ハングリーフィールド
女:36
共用:14
男小:10

(8) ハングリーフィールド横
女:14
共用:10
男小:5

(9) ハングリーフィールド~茶屋ビレッジ
女:42
共用:18
男小:10

・合計
女:291
男小:78
男大:17

総計:386

一日の観客数(主催者発表):62,500人
トイレ一つあたりの観客数:161人

※すいません、フジロックはエントランス手前のトイレを数えたんですが、ロックインジャパンフェスはエントランス手前のトイレを数え忘れました。
あそこもかなりの数なはずです。

まとめ

トイレ一つあたりの観客数は、フジロックが196.5人、ロックインジャパンフェスは161人。

約1.2倍の違いでした。

僕が思っていたよりも差はなかったというのが率直なところなんですが、やはりこの差は大きいのでしょう。

ひたち海浜公園には常設トイレもありますし、

ただ、会場マップにトイレの位置を順番にふっていて感じたのは、ロッキンのトイレ箇所の多さもさることながら、その的確な場所。

つまり、フードを提供している場所には必ず近くにトイレを用意しているんですよね。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 - rockin'on Inc.の会場マップにトイレ位置を追記

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 – rockin’on Inc.の会場マップにトイレ位置を追記

それに加えて、ロッキンの場合は周囲にスペースがあるおかげもあって、トイレの並び方も均一に並べるトイレが多いんですよね。

例えばフジロックでよく並ぶトイレは、エントランスを入った右側とジプシー・アヴァロン~フィールドオブヘブンのところ。

あそこはどちらも行列が一列になる形のため、前の人が出てから次の人が入るまでの時間がロスになっているなと感じます。
(でも山の中でスペースがあまりないからどうしようもないんですけどね…)

ロッキンの場合は、こういった場所の選び方も、快適でスムーズなトイレ使用につながってるのではないかと感じました。

また、これは去年の僕のツイート。

こうやってトイレ内の清掃をしたり、トイレットペーパーをちゃんと補充したりしてくれているのも、スムーズさにつながるんでしょう。

あと、今年のロッキンの男子トイレで気がつきました?これ。

ロックインジャパンフェスのトイレ

他のフェス、あるいは去年のロッキンのトイレと比べて何が変わったかというと、カーテンが真ん中分けになったんです。

これ、実際に入ってみると、レール式と違って、カーテンの開閉があっさりできるんですよね。

レール式だと、端に寄せて開けたり閉めたりが意外とスムーズにいかないことがあります。

こんなの時間にしてみればほんの数秒なんですけれども、相変わらずこのカイゼンっぷりはトヨタかロッキング・オンか、と思わされました。

でもフジロックが好きよ

って、こういう「快適性」をテーマにしたらロッキンに分がよくなるのは当たり前なんですが、最後に「それでも僕はフジロックが一番好きです」ということだけ言っておきます(笑)。

トイレを数える対象として、自分が行くフェスだからたまたまフジロックが比較対象になっちゃった、というだけで。

あと、フジロックはやっぱり雨が降るとなおさらトイレ待ちの時間は長くなりますね。

これもしょうがないことなのですが。

(ロッキンに比べれば)そんな多少の不具合があったとしても、僕はフジロックが一番好きです。

最後に少しだけ宣伝です

せっかくなので宣伝もしておきます。

つい先日、“やさしい音楽サイト”レミファ(http://remifa.net/)を本格オープンしました。

“やさしい”というのは、音楽に詳しくない人でも分かりやすく音楽を伝える、という意味を込めて名乗っています。

ただ、紹介している曲自体はかなり音楽が好きな人でも発見があるラインナップだと思うので、よかったらチェックしてみてください。

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