ブンデスリーガ第13節 2013年11月22日
VfBシュツットガルト 0-2 ボルシア・メンヘングラードバッハ
前半37分:ラファエル 0-1
後半28分:ウェント 0-2

ワールドカップのためのプレーオフ、そして日本代表にとってはオランダ戦、ベルギー戦が明けての一戦。

今シーズン開幕3連敗後にラバディア監督が解任されてるシュツットガルト。
ホームだけれどまずブロックを作って守備から入る戦い方。

ボールを保持してるボルシアMGは、組み立てのところでミスしたりしてカウンター食らったり、主導権をシュツットガルトに渡しちゃってるような形。
特に前節の2ゴールがブンデスリーガ史上最年少2ゴールだったらしいヴェルナーはスペースがあれば速さとフレッシュさを爆発させていて、とても面白い若手。

ただ、先取点は同じように(シュツットガルトが狙ってたような)ハーフラインでボールを奪ったボルシアMGのショートカウンターから。

失点につながったミス(っていうかいい加減なプレー)ってことで、次節から高徳がまたスタメンにならないかなーと期待してしまう。

後半はシュツットガルトが早々にイビシェヴィッチとアブデラウエのツートップにして圧力を強める。
こんな形。

シュツットガルトは、トラオレも縦へのスピードを見せたり、ツートップもロングボールへの強さを見せたりするんだけど、イビシェヴィッチが不運なファウルを取られるシーンも何回かあり、ボルシアMGのカウンターを狙う形がハマり続ける。

ボルシアMGは前半はボールを繋いでいく意識が強くて、カウンターへの意識もシュツットガルトの方が強くスムーズにできていたんだけど、リードを取れた展開でチーム全体が良い意味でカウンターへの意識に統一された感じ。
こうなってもヘアマンやヴェントが長い距離を走ったり、ジャカやクルーゼが基点になって良いパスを出したり。

異なる何人かが決定機をGKウルライヒに防がれてたんだけど、最後はヴェントがファインゴールを決めて勝負あった感。
この頃から、シュツットガルトのDF陣はちょっと集中が切れてた感じ。

シュツットガルトは大崩れはしなさそうだけど、上位を狙うにはやってるサッカーもタレントも少し厳しいかな、という印象。でもヴェルナーっていう新星は面白い。

ボルシアMGは、このゲームでも見せたようにポゼッションもカウンターも両方ともやろうと思えばやれるタレントが揃ってるし、これからも上位に留まれそうな感じ。

気になった選手一言メモ

ティモ・ヴェルナー
特に前半、スペースがあった時のフリーランニングとそのスピードは確実に一番の脅威だった。
後半はラウシュが外を回って高いポジションになることが多く、中に入ったプレーが多くなっていて、そうなるとまだ効果的なプレーができるわけではない。
でもストロングポイントがあるのはデカいし、宮市亮もこういう感じでブレイクしてくれるといいんだけどなーという一つのモデルのようなスタイル。

アントニオ・リュディガー
ドイツU-21代表みたいなんだけど、まだマークがやや甘くて反射神経や身体能力でカバーしてる感じ。

アレクサンドル・マキシム
火曜日のプレーオフ、ギリシャ戦でルーマニア代表が敗退して、「僕たちにこのようなチャンスが再び訪れるかどうかはわからない」(トッテナムのキリケシュ談)っていうショックを味わったにも関わらず献身的にプレーしてた姿はちょっと感動的。
トップ下ですごいひらめきを見せる選手ではないけど、途中からセンターハーフとしても働いていたように着実なタイプなんだろうなー。

マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン
バルセロナがビクトール・バルデスの後釜に狙うのがよく分かる、足元の確かさ。

グラニット・ジャカ
スイス代表。
アルゼンチンのバネガみたいな、足腰がしっかりしていて司令塔になれるセンターハーフ。
前半はタイミングの良い飛び出しからミドルっていう武器も二度ほど見せてて、スイス代表の中盤をこれから何年も支えられそうなタレント。

マックス・クルーゼ
解説の金子達仁さんが「ドイツになかなかいないタイプ」って推してたのが分かる、組み立ても飛び出しもフィニッシュもできるマルチっぷり。
移籍したばかりでチームにフィットするように、どのクラブにとってもすごく助かりそうなタレント。
ただ代表だとむしろヴェルナーみたいにずば抜けた長所があるタイプの方が、ドイツの攻撃陣に食い込むのは大変そうな気もする。

この試合のハイライト動画、こちら。