台風30号(国際名:ハイエン、現地名:ヨランダ)で直接的な被害を受け、さらにその後も多くの人が困難を味わっているフィリピン、特にレイテ島。
そのフィリピンへの寄付金・募金を集めるやり方で「おお、なるほど」と思って印象的だった二つのやり方(記事)をご紹介します。
1,000円を3,000円にする方法
一つ目は、これ。
現在(2013/11/14 16:00)の時点で、ツイート数が13,300、Facebookいいね!が12,000、はてブが678。
何が素晴らしいって、このタイトルと、そこに表れる、少しでも多くの人に関心を持ってほしいという姿勢。
どういうことかは、このエントリを読んでもらえると分かると思います。
fladdictさんがやってる「寄付ハック」
二つ目は、これ。
【寄付ハック】フィリピン災害へ寄付した人に、オレが自腹でiPad miniプレゼントキャンペーン | fladdict
ルールは、以下の通り。
1.国境なき医師団、国連UNHCR、日本赤十字、フィリピン赤十字、ユニセフ(黒柳徹子)、フィリピン大使館、ヤフーのどれかに1000円以上寄付する。
2.元のエントリー記事をTwitterかFacebookでシェア。
3.寄付の証明(書類、メール)画像をどこか(TW,FB等)にアップ。
4.このとき消したい個人情報がある人は各自、消しゴム置いて写真撮るなどして対応。
5.コメント欄に画像URLを貼る。
6.wktkして12月15日の結果発表を待つ。
これは「僕(株式会社THE GUILD)が直接寄付するより、そのお金でiPad miniを景品にした寄付啓蒙キャンペーンをやるほうが、フィリピンへの支援総額が増加するのではないか?」という仮説による社会実験です。
今回と同じように前回に同様の「寄付ハック」を行った際は、fladdictさんがiPad2を自腹提供したことによって72万円以上の寄付が集まったそう。
記事をアップした数時間後に、周囲で自発的に告知用のバナーとA4のポスターを制作してくれる人も出たみたいです。
しかも今回のような災害があったタイミングではない、2011/1/15~2/15という、震災前の特に何かのきっかけがあったわけではない期間に。
すごい。
【寄付ハック】iPad2当選者発表。総額72万5300円超の寄付が集まりました | fladdict
それだけの実績とfladdictさんのウェブ界隈での影響力を考えると、今回はもっと効果が出そう。
自分が信頼できるところに募金すればいい
以上の話は、「いかに多くの人に興味をもってもらえるか」という、寄付自体のプロモーションの話。
どちらの記事も、寄付先としては様々な機関・組織を紹介していて、あとは個人の判断に委ねられています。
寄付先については、僕は自分が信頼できるところに募金すればいい、っていうことだと思っています。
こういう寄付の話になると、例えばユニセフと日本ユニセフの話などが再燃したりしがちですが、そういう議論をして何かを否定することよりも、自分が信頼できると思うところはどこかを考えた方が建設的だと思うんですよね。
僕たちがやっているオーシャナでも現地への支援金を集めており、いただいた支援金をもとに、現地の状況を見てその都度必要な援助を行うようにしています。
・台風被害に遭ったフィリピンへの支援金を募集!現地ですぐに物資に変えます|オーシャナ
・セブ島から台風被災地レイテ島への援助活動を行いました|オーシャナ
が、だからと言って「ぜひうちにご支援を!」と主張するつもりはありません。
寄付金の窓口が競い合うのも、とても不毛でヘンなことだと思いますし。
あくまで、寄付先はご自身が信頼できると思うところに決めるのがいいと思います。
その点で、オーシャナの代表でもある越智さんがFacebookでふと書いていた文節にとても同意です。
フィリピン台風被害 支援のネット募金開始 – Yahoo! JAPANソーシャルアクションラボ
こんな団体も義援金を募っています。自分が信頼できると思える場所に、ご協力頂ければと思います。
日本や世界からの様々な援助が、少しでも現地で実効力のあるものになることを願っています。