BIGMAMA×[Champagne] RX-RECORDS presents 星の屑ども作戦〜STAR-DU-STARS MEMORY〜 第1話 RX強奪、に行ってきました。
その感想です。
foursquareでチェックインして、「イベントタイトルが長すぎる…!」と思ったこの対バン。
イベントタイトル長いな…。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
BIGMAMAも[Champagne]もどちらもとてもよかったです。
が、この日は[Champagne]がすごすぎたというか、ちょっと日本のロックの中でも抜けてすごいじゃね、と思わされるライブでした。
BIGMAMA
「星の屑ども作戦」というイベントにかけた前説が気が効いていて、キッズが大盛り上がり。
しかしこの日の客層は若い上にめっちゃ元気だったなあ…。
1曲目から「until the blouse is buttoned up」の合唱。
対バンツアー初日ということもあって、気合いが入って前のめりになってるメンバーを観るのって、こっちも嬉しくなりますよね。
序盤から東出真緒さんがステージ前方に躍り出て、スポットライトから外れて見えないシーンもあったり。
BIGMAMA1。わたしがロックインジャパンでBIGMAMAを観る時はいつも泣けてしまうのにワンマンやライブハウスで観ると泣きはしないのはなんでだろうと話した時、ある人が「ワンマンでは金井が満たされてるからじゃない」と言ってて、それはすごく腑に落ちた。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
BIGMAMA2。そんなわけでワンマンや今日のようなライブハウスでのイベントではわたしも感情的な部分を少し抜きにして楽しむ感じに寄るのだけど、今日は赤坂BLITZの音が良かったことも含めて音楽的にすごく楽しんで観られたなー。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
[Champagne]も同様、この日は音がとてもよかったって印象があります。
BIGMAMA3。具体的には、リアド偉武のドラムがこれまでになく印象的で、「あ、特に最新アルバムの曲はドラムの音の立ち方、曲の中での使われ方がガラッと変わってるんだな」と初めて気づいた。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
BIGMAMA4。リアド偉武ってわたしの中で何年も前からリズムが狂うことはほとんどないしパワーもあるいいドラマーだけどやや地味、っていう印象だったのだけど、最近の曲はリアド偉武のドラムだけ聴いててもとてもノれるようになっていて、それはロックバンドとしてもすごい進化だなあと思った。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
これ、具体的には「until the blouse is buttoned up」や「秘密」や「#DIV/0!」(特に#DIV/4以降の展開)でとても感じます。
ライブで聴いた時、ドラムが展開の主軸になることが多くなってると思いました。
BIGMAMA6。金井くんも「この初日のために準備してきたんだなー」という意気込みが伝わってきて(まあ当たり前かもしれないけど)、喉の調子も良さそうでなによりでした。今日は「満たされてる」モードだった。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
ラストの「Jeffrey Campbellのスケートシューズで」では、この日が誕生日のお客さんにサプライズな仕掛けを。
そのお客さんに耳を塞いでいてもらって、金井くんがみんなに作戦を説明してたんですが、「もう耳塞ぐのやめていいよ」って言ったらそのお客さんはそれもちゃんと聞こえてて、「聞こえてるじゃん(笑)」とツッコミたくなりましたが、そんな野暮なことは言わないです。
「今日という一日も誰かにとっては特別な日」というのは、とてもいい企画だなーと思いました。
ライブ中にみんなを巻き込んでやる企画としても。
そしてBIGMAMAにとても似合う企画だなあ、とも思います。
※
その曲とはまた別に、このMVのフロアの雰囲気と笑顔は思わず泣ける。
BIGMAMAというバンドの長所、他のバンドに絶対負けない部分が凝縮されている映像だと思います。
BIGMAMAセットリスト 星の屑ども作戦 第1話 RX強奪 2012.11.3 赤坂BLITZ
1.until the blouse is buttoned up
2.荒狂曲”シンセカイ”
3.Mr. & Mrs. Balloon
4.the cookie crumbles
5.秘密
6.I Don’t Need a Time Machine
7.走れエロス
8.かくれんぼ
9.#DIV/0!
10.Lovescape
11.俯瞰
12.Jeffrey Campbellのスケートシューズで
このアルバム以降、ドラムがとても立つようになったなあと思います。
[Champagne]
次は[Champagne]。
いやはや、この日の彼らはほんとすごかったです。
[Champagne]1。観る度に可能性とポテンシャルの大きさを感じるし、ロックバンドとして穴も無くて100点としか言えないわー。音とボーカルはますます研ぎ澄まされてるし、機械的でもなくかと言ってセンチメンタルにも寄らず、いろんな意味で理想的なバンドに見える。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
川上洋平さんの立ち振る舞いを見ていると、決してコミュニケーションが上手かったり器用だったりするわけではないんだけれど、それでも曲の良さとライブの圧倒的な凄みでここまで人気を獲得してきてるんだなあ、と思います。
[Champagne]2。サビが終わった瞬間、曲が終わった瞬間の“ドヤ感”がすごい。もう「はい、参りました」としか思えない。それはつまり音で納得させるパワーがとても強いことでもあり、曲の構成として緩急のつけ方がすごく上手いってことでもある。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
ほんと、一曲一曲終わるたびに、「いや、もう最高でした。降参です」と言わざるを得ないほどの説得力なんですよ。
前から好きなバンドではあったんですが、ここまでの感覚は初めてでした。
[Champagne]3。ロックバンドってどこか人間的に欠陥があったり、音楽的・人間的にクセがあったりして、それらが魅力と感じられることも多いのだけど、そんな中で100点に近いんじゃないかと思える彼らは「登るのが難しすぎてみんなが選ばない道」を登ろうとしてるように見える。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
一つ目のツイートの感想ともリンクする部分なんですが。
キャラで引きをつくったり、人間的な魅力(弱さ)で人を惹きつけるのはよくあるんですが、[Champagne]はそういうアプローチともちょっと違うと思うんですよね。
[Champagne]4。そんな彼らのことを「これは俺のバンドだ!」という風には捉えられないのだけど(だって完璧すぎるからなあ)、彼らが「日本の代表」になる分には全く異論なく応援できる。むしろぜんぜん海外で通じると思うから、これから頑張ってほしい。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
[Champagne]5。「来年のフジロック、レッドマーキーあたりに出てそう」とも思った。今の海外マーケットで勝負するには音がややオーセンティックなUK過ぎる気もしないでもないけど、でもこういうバンドこそ日本を背負って立ってほしいわ。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
例えばサッカーの日本代表を応援するような感覚で、僕が「このまま海外で勝負してくれ!お前らならできる!」と心から太鼓判を押して応援できるのって、今の日本のバンドだとthe HIATUSと[Champagne]かなあ、と思います。
(解散前なら、東京事変もそうでした)
で、この二つのバンド、どちらもフロントマンに言語の壁がないんですよね。
“世界基準”な音をつくる(そういうバンドになっていく)ために、その海外を肌で知っている感覚って大事なのかなあ、と思ったりもします。
たまたまなんでしょうか。
[Champagne]6。彼らのクオリティに比べれば、今の人気や集客力ってすごくアンバランスだと思う。Zeppをソールドアウトするところから(多くのバンドがなかなか超えられない)次の一歩を超えてほしい。それが相応しいバンドだと思う。
— いぬたく (@inutaku_) November 3, 2012
ほんとにこの日の[Champagne]はちょっと抜けてすごかったと思います。
まいりました。
※
この曲は特に大好きな曲。
[Champagne]セットリスト 星の屑ども作戦 第1話 RX強奪 2012.11.3 赤坂BLITZ
1.Untitled
2.You Drive Me Crazy Girl but I Don’t Like You
3.The People (THE MUSIC Cover)
4.Cat2
5.Starrrrrrr
6.Kids
7.Revolution, My Friend
8.city
9.She’s Very
10.Rocknrolla!
11.My Blueberry Morning
12.Waitress, Waitress!
(encore)
13.Waterdrop
14.For Freedom
15.Accelerator (Primal Scream Cover)
これは名盤。
BIGMAMA×[Champagne] @ 赤坂BLITZ | 邦楽ライヴレポート | RO69(アールオーロック) – ロッキング・オンの音楽情報サイト