FEEDERとthe HIATUSの対バンツアーに行ってきました。
the HIATUSがとにかく好きでこの日は約半年ぶりにライブハウスで観られることも楽しみにしつつ、去年のフジロック以来2度目のFEEDERも楽しみにしてました。
これは会場に着く直前ぐらいのツイート。
邦楽バンドが好きな「音楽好き」が洋楽に興味を持たないことは往々にしてあるけれど、10代〜20代にもとても人気のあるthe HIATUSのようなバンドが海外バンドと日本のライブハウスで対バンすることにはささやかながら大きな意味があると信じたい。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
ただちょっと誤解してたのは、僕はthe HIATUSファン層の方が多いかと思ってたんですが、FEEDERファン層の方が多かったかもですねー。
フロアの空き具合・埋まり具合で言えば、HIATUSの時はフロアに余裕があってFEEDERの番になって埋まってました。
なるほど、4,800円だとそういう購買層になるんですね。
確かにAfterglow TourのNHKホール(4,500円)よりもこの日の対バンの方が高いですもんね。
(とはいえ僕はHIATUSのライブのチケット代はその音楽性と比べたら安いとは思うんですけれども)
the HIATUS
今年の夏フェスと同様、キーボードは伊澤一葉さん。
1曲目から3曲目は「A World Of Pandemonium」のツアーからの流れと同様に、そのアルバムの1曲目から3曲目の流れ。
夏フェスのあたりから、柏倉さんのドラム連打っていうパターンが多くなってますよね。あれ、高まる。
伊澤一葉さんのキーボードは、「Deerhounds」よりも「Superblock」のような曲の方がハマる感じ。
正直、「Deerhounds」だったら僕は断然堀江さんのキーボードの方が好きですねえ。
終盤、「again, again…」の流れの後に入ってくるあたりだとかのキーボードの響きにある、堀江さんの美意識が好き。
次のブロックはちょっとラウドめの曲。
(この構成も、大きくは「A World Of Pandemonium」と同じ)
「Monkeys」ってフェスでもほとんどの場合でやることが多いですが、他の曲と比べるとライブでの即興的な部分が少ないというか、比較的原曲のままに近いですね。
これってここ10数年ぐらいのオルタナ・グランジあたりの正統的な系譜に位置するような曲で、HIATUS的には「押さえるべきところは押さえておく」みたいな感覚なのかな、と思ったりしました。
伊澤さんにスポットライトが当たってのソロから、「My Own Worst Enemy」。
堀江さんの時にこういうソロがないのって、堀江さんの性格なんでしょうか、バンドとしての総意なんでしょうか。
この日に一番心に響いたのが、次の「Shimmer」。
もともと大好きな曲なんですが、打ち込み(かな?)で原曲にあった音も加わっていたせいか、この曲の持ってるポテンシャルをまざまざと見せつけられた感じ。
ほんと、美しくきらきらと輝いている曲ですわ。
Afterglow Tourでどんな仕上がりになるのか、最も楽しみな曲の一つと言っても過言ではないです。
続く「Souls」も、つくづく曲そのものがいいんだなあ、と。。
ほんと、こういう美しい原石のような曲たちをAfterglow Tourでさらに磨きたいっていう流れはごくごく自然なもののように思えます。
「Bittersweet / Hatching Mayflies」から、最後のブロックに行くときに細美さんが「最後にはっちゃけるか!」みたいなことを言ってました。
この日の細美さんは、安定して楽しそうだったなあ。
“らしいなあ”と感じたのは、「俺たちのことケッ!って思ってる奴もいるだろうけど、ぜんぜんいいから!」とかちょっと言ってたところぐらいで、その他のMCはFEEDERと対バンできることをただ楽しみにしてる感じが伝わってきました。
FEEDERの「Just A Day」のフレーズを口ずさんだりだとか。
「Insomnia」や「紺碧の夜に」は、もうすっかりハピネスを共有する場になっていて。
どんどんいい雰囲気になる曲になってきてるなあ、と思いました。
僕は基本的にthe HIATUSのライブに視覚を必要としていなくて、多くの曲でステージ上をあまり見ずに目を閉じてたりもするんですが、「紺碧の夜に」は細美さんがあまりに楽しそうな顔をしてるのでつい観ちゃいますねー。
ラストは「On Your Way Home」。
これ、なにげに今のthe HIATUSの曲の中で、ウエノさんのベースが一番しっかりと目立つ曲かもですね。
そのベースが心地良い。
ドラムとベースのシンプルな構成の中で、masasucksと細美さんの声が映える、歌モノとしても美しい曲。
the HIATUSというバンドの一つのキーワードが混沌(Pandemonium)だとしても、ラストはこんなにシンプルで力強い曲で終わるのって、改めて素敵だなと思いました。
HIATUS、ちょっと前の細美さんにはあまり似つかわしくない言葉けれど「安定」して素晴らしいライブだった。Afterglow Tourに向けて高まる期待が止められない。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
しかしまあstudio coastのフロアが空いていた。ライブハウスでこんなに近くで快適に観やすいHIATUSは今後もうないかもしれない。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
the HIATUS 2012.10.15 新木場studio coast セットリスト
1.Deerhounds
2.Superblock
3.The Tower and The Snake
4.The Flare
5.Broccoli
6.Monkeys
7.My Own Worst Enemy
8.Shimmer
9.Souls
10.Bittersweet / Hatching Mayflies
11.The Ivy
12.Insomnia
13.紺碧の夜に
14.On Your Way Home
FEEDER
僕にとっては2011年のフジロック以来、2回目になるFEEDER。
その時の感想はこちら。
フジロック2011 3日目雑感(2011.07.31) | いぬと海
感想は、この一言に尽きます。
FEEDER、イギリスのバンドとは思えない垢抜けない感じがすごくよかった!サイコーにイカしてるわー。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
良い意味で、とても聴きやすいんですよね。
王道に近くて、シンプルでキャッチ―。
一緒に聴いてた嫁も普段はFEEDERは聴いてないんですが、「よかった!」と気に入ってました。
(iPhoneにFEEDER入れるとまで言ってました)
「サイコー」に「イカす」っていう表現がしっくりくるところがFEEDERのいいところだなー。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
FEEDERと言えば去年のフジロックで「Feeling A Monent」をやった時に晴れ間が差したことをすごく覚えてるんだけど、フジロックのグリーンでやるようなバンドってシンプルでも音の「強度」のようなものが違うなあと感じる。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 15, 2012
ちなみに「Feeling A Monent」はイントロの音も音源と同じくちょっと流れて、その音で「キター!」と思いましたね。ああいうの嬉しい。
フジのグリーンでも、今回みたいなライブハウスでも、どっちも似合うバンドだな、とも思いました。
しかしこのツイートで書いた音の「強度」の正体って、何なんでしょうね。
あ、ただVo.グラント・ニコラスのボーカルマイクの音量がちょっと小さくて、それがしっくり直ったのが9曲目の「Sentimental」あたりだったのはやや悔やまれます。
このイギリスのフェスの光景、壮観。
これだけの人を一つにできる代表曲があるってすごいことだよなー。
FEEDER 2012.10.15 新木場studio coast セットリスト
1.Oh My
2.Insomnia
3.Buck Rogers
4.Just The Way I’m Feeling
5.High
6.Idaho
7.Down To The River
8.Feeling A Moment
9.Sentimental
10.Pushing The Senses
11.Renegades
12.Borders
13.Generation Freakshow
(encore)
14.Children Of The Sun
15.Just A Day
こちらは自分では覚えてなかったので、Live Fansより