メンツを見て、「おお、すごいな!本物だらけだな!」と感じたこのスリーメン。
ただ、僕のその感覚って商業的にはどうも違うらしい、ということを知ったライブ前日。
まじですか。このメンツで完売してないとは…!RT @shar0n そういえば、会場に着いたら、大抵まずチケットセンターを覗くのだけど、日にちが近いラスベガス/AA=/ブンブンというメンツのイベントが完売して無かったのに驚いた。行くべきでしょこれ…!
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 7, 2012
そこからちょっと思ってツイートしたこと。
わたし、あんまり音楽好きな人に対して「これ行った方がいいよ」とか言わないのだけど、ラスベガス/AA=/ブンブンが完売しないのって何かが狂ってるとしか思えないよ…。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 7, 2012
ライブハウスに行く層、フジロックに行く層、邦楽フェスに行く層がかなり分断化されてるんだろうなあ。どれも「音楽好き」って意味では共通なんだから、そんな垣根なんて生まれなくていいのにね(それを生もうという意思があるわけじゃないだろうけど)。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 7, 2012
そして当日。
ラスベガス/AA=/ブンブン、このメンツにしてはほんと空いてるな…。どれぐらい空いてるかと言えば、さっき開演10分前に入ってもZepp後方の柵が確保できてしまうほど。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
順番は、Fear. and Loathing in Las Vegas、AA=、BOOM BOOM SATELLITESの順。
Fear. and Loathing in Las Vegas
まずは略称ラスベガスなみなさん。
Fear. and Loathing in Las Vegas、ライブ初めて観たけど、こりゃ順調に人気出るんだろうな。わたしはメタル要素が強い曲はさほど好きではないのだけど、それ以外の曲だとキーボードの使い方が面白いなと思った。そこ新しい。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
キーボードと、あとはエフェクトのかかったボーカル、ですね。
ラスベガスのWikipedia読んだら、オートチューンっていう種類のエフェクトらしい。
Fear. and Loathing in Las Vegas、MC担当のギターの人の語りが「読点多っ!」て思った。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
音源を普段から好んで聴くかと訊かれたらそこまでは聴かないかもしれないけれど、確かにライブはかっこいい。
人気が出るのも分かります。
AA=
AA=は、この5日前のロックインジャパン1日目に観たばかり。
(そのロックインジャパンの感想をまだアップできてないのですが)
2組目はAA=!今日は後方で踊るですよ(そしてトリのブンブンは前方へ)。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
ラスベガスと同じく後方のスペースがあるところで、気兼ねなく踊ってました。
AA=はやっぱり昼間の野外よりもライブハウスもしくは夜が似合うなー。そしてこないだのひたちかかでは白川さんのマイクだとか音のバランスが悪かったってことも実感。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
AA=、上田さんが「次で最後の曲です」と言っててっきり「We’re not alone」が来ると思ってたら「FREEDOM」で意表を突かれて、これには歓喜しました。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
ワンマンを含めて(そういやワンマンの感想もまだ書けてない…)、ロックインジャパンでも最近は「We’re not alone」〆めが多かったんですよね。
そんなちょっと予定調和感が僕の中にあったんですが、この日はそれを裏切ってくれて嬉しい驚きでした。
その「FREEDOM」。
「上田剛士さんのことを一言で表すとしたら」ってお題をこないだから考えてるのだけど、現時点でのわたしのファイナルアンサーは”謙虚な宗教家”かな。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
これ、けっこう自信がある答えなんだけど、どうですかね…。
謙虚さや優しさが伝わるのと同時に、どこか理屈だけではなく人を引き寄せる吸引力があるんですよねえ。
上田剛士さんがMCで言ってた「ダンスミュージックとロック、テクノロジーと肉体が融合した」って言葉は今日のイベントを的確に言い表してる。こういう筋の通ったイベント(対バン)の方がやっぱり楽しいというか、観甲斐・聴き甲斐がある。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
この日のイベントは、単にバンドを三つ集めましたというのではなくて、そのラインナップからコンセプトが明確に伝わるところが素敵でした。
でも、(ここが大事なところでもあるんですが)コンセプトが明瞭だからと言ってそれがチケットのセールスに直結するわけではないんですよね…。
もちろん僕はこういうイベントが好きなんですが。
BOOM BOOM SATELLITES
ブンブン楽しかったなー。100,000キキラは行ってた!
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
BOOM BOOM SATELLITESのライブがいかに楽しかったかを数値化する単位に「キキラ」を提唱してるのだけど、どこにも浸透していないし、わたし自身も使うのは2回目だ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
ちなみに1回目に使ったのは、この日から遡ること12日前、フジロック1日目でした。
(その感想もまだ書けてません)
その時のツイートを見返してみたら、フジロックでは10,000キキラだったそうです。
「フジロックのグリーンがベスト」とか自分で言っておきながら、すでに12日後にインフレを起こしてて笑いました。
(これ↓はフジロック時のツイート)
ブンブンはフジのグリーンで観るのがベストってのがわたしの中で定説になったなー。あれだけ前で観て自由に踊れるスペースがあり、さらに周りのお客さん層のフィーリングがわたし好み。数値で言えば10,000キキラを超える楽しさ。 #fujirock
— いぬたくさん (@inutaku_) 7月 27, 2012
でもこの日も(幸か不幸かそこまでお客さんがギュウギュウというわけではなく)前方でも踊るスペースはそこそこありました。
それはよきこと。
上田剛士さんが言ってたところの「テクノロジーと肉体」についてだけど、Fear.〜、AA=ときて、ラストのブンブンが一番ドラムの生音が目立って聞こえたのはなんだか面白かったな。しかもそれを生み出してるのが正規のメンバーではない福田洋子さんってところも面白い。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
福田洋子さんがブンブンの二人と前方で並ぶようになったんですよね。
(僕はその形を初めて観たのは今年のフジロック)
そうやって前面に出てきて目に入るだけでも、福田さんが持ってる肉体性がよりダイレクトに伝わるようになってると感じました。
聴覚では前から存在感があったんですが、視覚的な意味でも。
福田洋子さんはこれまで「かっこええなー!」という印象が強かったのだけど、今日は「まじすげえな」と思った。それだけリズムや音の波が半端ないし、それを思うと一曲終わっても全然呼吸が乱れてない姿はますます神々しく見える。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
ブンブンの二人が神々しく見えるのは前からなんですが、福田さんも同じようにそう見えます。
もう、三人ともかっこいいよ!
Fear.〜、AA=、ブンブンと、どんどん音数は少なくなっていくのだけど、その代わりに一つ一つの音の強度のようなものがすごくなっていくんだよなあ。あれはすげえ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 8, 2012
この「音の強度」の正体って何なんですかね。
でもフジロックのグリーンを夕方に務められるバンドって、そういうところが違うと思います。
はい、とても良い3バンドのイベントでした。
こういう芯のある、そして実力のあるバンドが揃うイベントってもっと増えてほしいのですが、この日のセールスってやっぱりマイナス要素になっちゃうのかな…。