僕は基本的に、好きなことを仕事にしたいと思っている人間です。
その理由は、ざっくり言うとこんなところ。
・好きなことだからこそ「自分ならこうしたい」と企画を立てられる
・その業界の人たちと「同じものが好き」という感覚の共有ができる
・「これ、やりたい!」と思う自分の気持ちが強くなる
僕の場合、ダイビングや水中写真が好きなのが高じてインストラクターになりガイドや講習をし、その後スキューバダイビング.jpというサイトを立ち上げ、今は他のサイトと統合してオーシャナというウェブメディアをやっています。
また、今後は音楽(ライブ・フェス)についてもそれを仕事の一つにしたいなと考えるようになりました。
ただ、「好きなこと」と言っても、もちろん最初はそれを仕事として関わっているわけではないわけです。
その、言ってみればアマチュアの状態から仕事にする(=それに関わってお金をもらう)に移行するにあたって自分が通るプロセスを、こないだふとツイートしてました。
ある分野の中でファンであることを数年の間ちょっと突き詰めていくと、その中でどうすれば自分が役に立てるのか自分の得意分野と適合させて考えられるようになる。(続
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 11, 2012
自分のことで言えば、年間に200本ぐらいダイビングするのを数年間続けたことでダイビングで自分がどうやって人に役立つのがいいか分かったし、年間に100本ぐらいライブ・フェスに行くのを数年間続けたことで音楽関連で自分がどうやって人に役立てる仕事をすればいいか分かった。(続
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 11, 2012
それぐらい数年間ファンであることを続けないと自分に合った仕事の関わり方を見極められないのはわたしの弱点でもあるんだけど、同時にファンとして現場を知っておくことは大事だよねと思ってるフシもあるし、その数年間は自分が本当にその分野を好きなのかっていうリトマス試験紙にもなるんだよね。
— いぬたくさん (@inutaku_) 10月 11, 2012
この3つのツイートの通りなんですが、少しだけ補足を。
僕が大事だと思うのは、「ひとまず好きなことに対してバカになる」ことです。
バカになるほど好きでいた時期がある、って大事だと思うんですよね。
僕の場合で言えば、年間にダイビングを200本ぐらい潜っていた時期であったり、ライブやフェスに100本ぐらい行ってる時期であったり(これは現在進行形なんですが)、です。
ダイビングにしてもライブ・フェスにしても、この自分の数字よりもっとたくさん行ってる素敵な人もいますが、まあ平均よりはそこそこ高い数字なんじゃないかと思います。
人によってはそれがなくても問題なく仕事にできちゃう人もいると思うんですが、僕はそこまで突き詰めて好きになったからこそ見えることってあると思うんですよね。
あとは自分の場合、そこまで関わることで、自分の特技や長所とその業界への貢献の仕方のすりあわせ方を見極められる、というのもあります(ちょっと遅えよ、ってツッコミもあるんですが)。
また、3つ目のツイートとも関連することで、「そこまでバカになれる」ほど好きなものだからこそ安心して関われる、っていうこともあります。
よく「好きなことを仕事にしよう」っていう話がありますが、自分の場合はこういうプロセスを経ているなあ、と思って書き記しておきました。