Dragon Ashの馬場育三さんが亡くなったのは、2012年4月21日。
その報せがあった日に書いたブログは、こちら。
Dragon Ashの馬場育三さん(IKÜZÖNE)のこと | いぬと海
その馬場さんの追悼ツアー、福岡に行ってきました。
初めて行ったZepp Fukuoka。
唐人町駅からの道は、空が広かった。
ちなみに今回は2階席で観ていました。
馬場さんの映像が流れるとも事前に聞いていたのでそれもちゃんと見ていたい、ということもあって。
今日の桜井誠さん「これまで4公演回ってきて、どこもすごく盛り上がってくれて、このツアーをやって本当によかったと思ってます。僕らはここで立ち止まるわけにはいかないと思ったし、つまらない顔してたらここにいる馬場さんが何しけた顔してんだって怒られるだろうから、全力でやります」
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
馬場さんの追悼ツアーという要素を抜きにしたら、この日は最近ライブであまりやらない曲をやってくれたのがとても嬉しかった。
特に「Drugs can’t kill teens」と「Canvas」は歓喜ですよ!歓喜!
感想、以下は当日ホテルに帰ってからのツイートから。
このライブに関しては、この日の夜に感じていたことが一番自分の素直な気持ちに近いと思います。
さて、今日のDragon Ash馬場さん追悼ツアーファイナルの感想をしたためておこうかな。でもどこから何を書けばいいのかわからないな。ファイナルってことで具体的な曲名を含めながら書けるのは書きやすいけれど。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
Dragon Ash1。降谷建志さんがとても楽しそうだったのが印象的だったな。でも同時に「じゃあなんでROCK IN JAPANでは『ROCK BAND』の時に感極まってたんだろう」とも思った。もちろん日によって人の気分は違うだろうし、あとはひたちなかでの思い出とかだったのかな。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
ちょうど2週間前に観たロックインジャパン、あの場所では久しぶりに降谷さんが感極まって声が出なかったシーンがあったんですよね。
でもこの日はその時よりもずっと”楽しんでいる”というモードに近かった。
Dragon Ash2。「前を向く」「立ち止まらない」というのは大事なことかもしれないけれど、でもわたしはあの馬場さんの映像やステージ上の不在を目の当たりにして、正直戸惑ってたな。あの数多くの映像を見たら、嘆きたくもなる。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
Dragon Ash3。わたしは自分が思っていた以上にDAのライブで馬場さんのことを見ていた、見ざるを得ないほど強烈な吸引力のある人だったんだなと実感した。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
Dragon Ash4。例えば「Ambitious」のイントロが流れて、わたしはいつも馬場さんがライトセーバーでベースを叩くところを見ていたんだな、ということだとか。今日、映像ではそのシーンが流れていたけれど、ステージ上にその姿はない、その絶望たるや。まさに絶望だよ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
こういうのはすごく感じますね…。
hideも「ステージ上では俺が一番目立つ」という信念を持った人でしたが、それを正統継承してるのが馬場さんだったんですよね。
ああいう意味で「目立つ」っていうことを真剣に考えている人って、今の日本のバンドシーンでもうあまりいないなあという気がします。
ちょっと話が逸れるけれど、わたしはもともとhideが大好きで、彼の「ステージ上に立ったらどんなことをしてでも誰よりも目立つ」って考え方・スタンスも大好きだった。まさにその直系が馬場さんだったんだけど、それが二人ともいなくなってしまったよ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
Dragon Ash5。「Rio de Emotion」と「INDEPENDIENTE」からの曲が少ないのは、その頃よりも他のアルバムの時代の方が楽しい記憶が多かったからなのかな、なんてことも邪推してしまった。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
言葉が無力なのでそろそろ感想をやめとこうかしら。ちょっと言葉にしづらいことが多いなあ、自分の中で思い入れが強いと。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
わたしが大学に入った時、当時の同い年の彼女がかなりハードなメンタルな病を発症して、1年以上ずっと看病というか、傍にいたのよね。その間わたしはずっとストレスや抑圧を感じてたんだけど、その頃に「Let yourself go〜」をリリースしたDAがすごく輝いて見えたんだよね。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
で、1年以上看病を続けていて、大学2年の夏休みに彼女が閉鎖病棟に入院したのよね。ただ変な話だけどそれでわたしはやっと少しだけ自分の時間が持てて、それで借りたCDが当時出たばかりの「Viva La Revolution」だったんだよなあ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
自分一人で車を運転するのとか1年以上ぶりで(それまではずっと彼女を病院に連れて行ったりしてた)、その”解放”された心持ちで聴いた「Viva La Revolution」というアルバムの鮮やかさだとか、その年の夏の日差しだとか、温度だとか、今でもくっきり覚えてる。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
結局、Dragon Ashの特に「Viva La Revolution」というアルバムを特別に感じるのって、自分と同世代ということと、リアルタイムでこういう記憶があるからなんですよね。
と、そんなことを今日「Drugs can’t kill teens」を聴いたら思い出した。別に「Fight for myself」や「You don’t have to shoulder all」って言葉達に何かを感じたわけではないんだけど、そんなあたりが特別な曲なのよね。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
だから今日はとにかく馬場さんにありがとうって伝えたいと思ったんだよね。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
前夜にTwitterでDragon Ashのオフィシャルアカウントが「明日のツアーファイナルだけ特別な事をします」と宣言していたのは、これ。
今日のファイナルだけの”特別な事”は、これまでの公演ではやらなかったアンコール。「walk〜」「run to〜」と同じく馬場さんと一緒にやった最後のスタジオ作業となった「Something in view」。「馬場さんに捧げます」と桜井さんが言ってベース抜きのアコースティックで。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
アンコールでやった「Something in view」は降谷さんとHIROKIがアコギ、BOTSがピアニカ(!)、桜井さんがパーカッションのようなもの、ATSUSHIは馬場さんカラーの赤と青の布をまとって踊り、DRI-Vは少しファンキーに踊る、って感じでした。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 17, 2012
普段はあまり遠征なんてしない僕が福岡まで行ったことも含めて、この日のライブはずっと忘れないと思います。
しかも「忘れない」と言っても、会場に入る前に「空が広いなあ」と思ってiPhoneで写真を撮ったこととかの方が覚えてたりはするんですよね。
その空の風景や馬場さんとへの思いだとかがぐしゃっと入り混じった記憶を、長く抱えていくのでしょう。
Dragon Ash Live 〜REST IN PEACE IKUZONE〜 2012.8.17 Zepp Fukuokaセットリスト
1.陽はまたのぼりくりかえす
2.The Day dragged on
3.Rainy Day and Day
4.Drugs can’t kill teens
5.Walk with Dreams
6.繋がりSUNSET
7.Ivory
8.Let yourself go,Let myself go
9.FIRE SONG
10.Sunset Beach
11.AMBITIOUS
12.Run to the Sun
13.Amploud
14.Canvas
15.百合の咲く場所で
16.Fantasista
17.静かな日々の階段を
18.Viva la Revolution
(encore)
19.Something in view(アコースティック)