去年に続いてJapan Jam 2011に行ってきたよ。
3日間通しで行った中で、この日がわたしの好きな(よく観ている)アーティストが多くて一番印象に残った日だけに、このエントリもかなり長くなってしまいます。

結論から言えば、これは行ってよかったなーと思うイベントでしたよ!



「淡めの期待」というのは、やっぱり去年のように野外でやってほしかったという気持ちが拭えなかったから。
去年のJapan Jamが行ってみたら予想以上に素敵なイベントだったのは、確実にあの野外というシチュエーションも寄与していたと思うし。


まあ、切ない話ではあるけど、それが世の中の現実で仕方ない話でもあるよね…。


Japan Jamとしてまだ2年目で、当たり前だけど夏のロッキンや冬のCDJとは違う感覚なんだなあという様子を実感。

会場に着いたのは10:30頃。
やっぱりフェスのこういうデコレーションを見ると次第にテンション上がってくるねー。

ところで会場に着いてふらふら歩きながら真っ先に思ったのが、流れていたSE(BGM)についてのこと。
ロッキンやCDJとは完全にテイストが違って、そこにJapan Jamの目指してる方向性が垣間見えていた。

と、幕張メッセに流れていたのは2000年代の海外の音楽がメインで、ここが明らかにロッキング・オン社の他のイベントと違った。
推測するに、Japan JamはロッキンやCDJ以上に「音楽そのものが好き」という人をターゲットにしたい、あるいはそういう層を日本で育てていきたいんだろうな。
わたし自身はそういう方向性、とても好きです。

1発目は、わたしが大好きな、特別なバンド、Dragon Ash


いやー、あの時の降谷さんの爽やかさとかっこよさ、素敵だったわー。
そしてギター弾き語りで歌ったのは、ボブ・マーリーの「Redemption Song」。


※小さい頃はプロレスばかり観て育ちました。

Japan Jamとはいえ他のアーティスト以上にカバー曲や“この日限りの曲”をやってくれた。
オフィシャルのセットリスト以外に、レッチリの「UNDER THE BRIDGE」のイントロも披露してくれたり。
彼らのやっている音楽は自他ともに「ミクスチャー」と呼んでいるけれど、その音楽的なバックボーンの豊かさと演奏家としての引き出しの多さを見せつけたステージ。
いやー、完全なファン目線だけど、まだまだもっと評価されていいバンドだと思うんだけどなー。

Dragon Ashセットリスト JAPAN JAM 2011 1日目 2011.5.3@幕張メッセ
1 Redemption Song
2 Dreamin’
3 SKY IS THE LIMIT w/TAKUMA(10-FEET)
4 Iron Man~ガストロンジャー w/宮本浩次(エレファントカシマシ)
5 Smells Like Teen Spirit
6 Deep Impact w/ラッパ我リヤ
7 ROCK BAND w/SATOSHI、KO-JI ZERO THREE
8 Viva la revolution

スガシカオ(×浜崎貴司)はごはん食べながら遠目で眺める。
スガシカオが「自分でやって、こんなに濃いと思わなかった」と言うほど、濃かった。
浜崎貴司も初めて観たけど、全身白(ほのかに花柄)で、やっぱりキャラ濃かった。


↑しかしこのアナウンスはどうにかならんですかね…(これはロッキンやCDJでも同様だけれど)。

お次はFACT。


FACTは正直、映像とコラボしたから何かプラスアルファが増殖してるというわけでもなかったけれど、普通にライブを観て楽しんだ感じ。
ツイートでも書いたけど、初見っぽいお客さんが遠巻きから眺める感じが強かったので、スペースに恵まれた中で自由に踊れたのがよかったです(フェスってこういうところが大好き)。
去年のCDJでも思ったけど、メジャーとしての2枚目「In the blink of an eye」をリリースしたことによって「a fact of life」を序盤に持ってこれるようになったのはデカい。
あれで一気に会場の熱が上がるからなー。いい曲。

FACTセットリスト JAPAN JAM 2011 1日目 2011.5.3@幕張メッセ
1 paradox
2 los angels
3 a fact of life
4 the shadow of envy
5 dec2
6 part of it all
7 this is the end
8 error
9 fog
10 purple eyes
11 attack me if you dare
12 slip of the lip

10-FEETはこんなことを思いながら、やや遠くから眺める。


10-FEETは難波章浩とハイスタの曲をガンガンやったり、降谷建志とは「Rvier」や「Fantasisata」をやったり、そりゃ盛り上がるわな鉄板ぶり。
とはいえ、わたしはこんなことを感じてました。


まあ、10-FEETは演奏が上手いわけでもないし、こういう「創造性」や「アレンジ」とはちょっと縁遠いバンドなので、しょうがない部分なんだけれども。
でもわたしはそれができるバンドが好きなんだよな、と改めて思った。

対比として頭に浮かんだのは、去年のACIDMAN。


ACIDMANがあの日のあのステージのために、あれだけの「再構築」をしていたのってやっぱりすごいよなあ、と。
そう言えば「MUSICA」でやってた降谷建志、大木伸夫、TAKUMAの鼎談でTAKUMAはひたすら二人からいじられるキャラだったのが面白かったなあ。
まあ、そういうキャラなんですよね(もちろん良いところもたくさんあると思う)。

次はOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDと高橋優。
わたしがもともとOAU大好きなのもあるけれど、断トツでこの日のベストセッション。
いや、むしろ3日間通して、このJapan Jam 2011のベストセッション。


Twitterでは明言しませんでしたが、ここで言う「残酷さ」というのはちょうどその前に10-FEETを観ていたから余計に感じたことです。
(重ねて言いますが、10-FEETにも良いところはたくさんあるのを知ってはいるのですけれどね)

そしてMCの面白さも異常だった。
そもそもTOSHI-LOWの言葉遣いがもともと天才的なうえに、マーティンまで日本語でズルいぐらいネタを投下するもんだから、OAU自体がすべらないMCを備えてるバンドなんだよねえ。
(まあたぶん毒を備えてるところがわたし好みなんだろうな)


このMCのやり取りをちゃんと覚えててツイートしておいた自分を褒めてあげたい(笑)
RO69の公式レポートには、もちろん吉田武論尊とロッキング・オンの手数料の話は載ってないので。
ところでわたしは「吉田武論尊」ってツイートしてるけど、TOSHI-LOWは「吉井武論尊」じゃなくて「吉田」って言ってたんだっけ…。そこは定かでない。
いま「吉田武論尊」や「吉井武論尊」でググっても何もヒットしないし…。

曲の話に戻ると、OAUの「Thank You」はどんな人とコラボしてもその場にいる誰もが笑顔になれるすごい曲だね。
去年Coccoと一緒に歌っていたシーンも、未だによく覚えてる。

OAUが出る限りJapan Jamには行きたい、と思わせてくれるぐらい素晴らしかった。

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDセットリスト JAPAN JAM 2011 1日目 2011.5.3@幕張メッセ
1 Love Child
2 coffee stain
3 all the way
4 素晴らしき日常 w/高橋優
5 現実という名の怪物と戦う者たち w/高橋優
6 New Tale w/ 高橋優
7 ほんとのきもち w/高橋優
8 pilgrimage w/高橋優
9 夢の跡 w/高橋優
10 福笑い w/高橋優
11 Thank You w/高橋優
12 Bamboo leaf boat w/高橋優

最高のコラボ – 渋谷陽一の「社長はつらいよ」 | ブログ | RO69(アールオーロック) – ロッキング・オンの音楽情報サイト

お次は怒髪天
勝手にしやがれの5人、そして山本譲二という、笑っちゃうしかないほどスペシャルな組み合わせ。


不思議な空間、不思議な体験でしたよ、あれは。

この日のラストは、ヒダカトオルとMONOBRIGHT、中村一義。
「HIT IN THE USA」から、MONORBRIGHTの楽曲群、そして中村一義とちっとも飽きさせない流れ。


これは本当に感慨深かった。


まあ「ここまでBeatlesばかりっていうよりそれぞれの曲を聴きたいな」とは思ったけれど、アンコールの「永遠なるもの」も嬉しかったです。

ヒダカトオルセットリスト JAPAN JAM 2011 1日目 2011.5.3@幕張メッセ
1 HIT IN THE USA
2 BE MY WIFE
3 踊る脳 w/MONOBRIGHT
4 WONDER WORLD w/MONOBRIGHT
5 旅立ちと少年2 w/MONOBRIGHT
6 キャノンボールw/中村一義、MONOBRIGHT
7 A Hard Day’s Night(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
8 Ob-La-Di,Ob-La-Da(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
9 Magical Mystery Tour(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
10 Hello Good-Bye(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
11 imagine(John Lennonカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
12 All You Need Is Love(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT
[ENCORE]
13 永遠なるものw/中村一義、MONOBRIGHT
14 Hey Jude(The Beatlesカバー) w/中村一義、MONOBRIGHT

今日の〆はこのツイートで。
いい一日でした!

あと、これは翌朝に振り返ったツイート。