FUJI ROCK FESTIVAL ’11、最終日、2011年7月31日(日)の雑感をつらつらと。

■よかったアクト

RINGO DEATHSTARR
GLASVEGAS
ATARI TEENAGE RIOT

■すごくよかったアクト

FEEDER

朝、宿で起きたら晴れていた。
おお、いよいよ晴れたフジロックか…と思ったら、会場付近はやっぱり雨だった。

到着した時はYOUR SONG IS GOODがやってた。
グリーンでやるぐらいになったんだなあ…。
ちょっと聴いてただけだけど、なんだかとてもいい感じのライブだった。

●RINGO DEATHSTARR @ホワイトステージ

久しぶりに観た、ザッツ・シューゲイズなライブ。
この憂鬱な音の感じ、なんだか懐かしくさえある(彼らのライブは初見だけど)。

モデルみたいなボーカルの女の子、とんでもないスタイルとかわいさだったなー。

○フィッシュ&チップス 500円@ところ天国 salna cafe
★★★★☆
揚げたてで、いいジャンク感。
個人的にはケチャップはこんなにたっぷりかけてくれなくていいんだけどなー。

●GLASVEGAS @グリーンステージ

ボーカル(ジェイムズ・アラン)の声が好きだなー。
力強くて、のびやかで、憂いのある声。

そして女性ドラマー(ジョナ・レフグレン)がスタンディングドラムで、めっちゃシンプルなドラムセットをガシガシ叩くのも印象的。
原曲を聴いてた時に「このシンプルなリズム、ライブだとどうなるんだろう」と思ってたんだけど、こういうことになるのね。
なるほど。

○プリンスカレー(チキン) 600円 @苗場プリンスホテル(オアシス)
★★★★☆
野菜の甘みがおいしい、ちゃんとしたカレー。

グリーンでThe Kills観る。
けっこう前の方で観たけど、二人(ボーカルとギター)以外は全て打ち込みの音っていうことにちょっと白けてしまったなー(途中退出)。

○もち豚串 500円 @越後もちぶた 金六イレブン(オアシス)
★★★☆☆
ちょっと脂っぽいなー。
○五平餅(赤みそ黒ごま) 300円 @五平餅屋(オアシス)
★★★★☆
昨日はしょうゆを食べたけど、こっちもうまい。赤みそが強すぎないのがいい。

このあたりで雨が止んで、時おり晴れ間が見えるようになる。
ここ数年のフジロックで、一番雨が降ってない日じゃないかなー。
オアシスに渡る橋の下のところ、清流でちょっと遊んじゃったりしたよ。

●FEEDER @グリーンステージ

よかった!
ストレートにすごくよかった!

曇り空だったのが「Feeling A Moment」のときに晴れてきて、グリーンの沼地がキラキラと輝いて、みんなでうぉーおーおーおーおーおーって言ってる光景、美しかった。

最後にINORANと細美さんがサプライズで加わって、Nirvanaの「Breed」。
その曲やパフォーマンスが云々というより、FEEDERのその気持ちが嬉しかった。
(やっぱりタカ・ヒロセみたいに日本語で話せるのって大きな利点だよなあ)

○焼きとうもろこし 300円 @五平餅屋(オアシス)
★★★★★
とうもろこし、甘い!やっぱりとうもろこしは産地に近いところに限る。
○とりかわ(たれ) 250円 @五平餅屋(オアシス)
★★★★★
甘ダレがうまい。

食べながら、レッドマーキーの後方でBeach House
これ、よかった!
もっとちゃんと観たらよかったっていうぐらい、よかった。

グリーンのシートで寝っ転がりながら、Mogwai
自分にとっては、MOGWAIはこうやって聴くのが一番いい。
と思ってたらちょうどTwitterでも「MOGWAIは寝っ転がりながら聴くものです!」って賛同リプライがあって嬉しかった。

○アボカドねばねば丼 600円 @海’s 青山亭(オアシス)
★★★☆☆
ねばねばな食べものが4種類もある。でももうちょっとアボカドが多いと嬉しいなー。
○からあげ(しょうゆ、油淋鶏) 500円 @店名忘れた(オアシス)
★★★☆☆
ふつうの唐揚げ(さほどジューシーではない)。油淋鶏の味つけはけっこうおいしかった。

食べながらレッドマーキーの後方でenvy
MOGWAIのオープニングアクトもやったことがある彼ら、Mogwaiも最後に「次はenvyがやるから観ていってよ」みたいなこと言ってた。
個人的には同じ系統でもMogwaiよりenvyの音の方が好みかなー。

そしてグリーンでYMO(Yellow Magic Orchestra)
昔の曲でも、ライブで発する音がリデザインされていて、全く古く感じずにむしろ他のアーティストが鳴らしてない音を出している、というのはすごい。

僕の好きな高橋幸宏さんの歌声も聴けて、なによりでした。
YMOのライブ自体にそんなに心を動かされはしなかったけど、すごい人たちだな、と。

●ATARI TEENAGE RIOT @レッドマーキー

YMOを抜けて、開始5分前ぐらいにはレッドマーキーのかなり前方に行ったんだけど、すでにオープニングSE的なものが始まっていて、その盛り上がりたるや凄かった。

3日間のフェスの最終盤、レッドマーキーというステージ、そのシチュエーションも相まって、張ち切れそうな高揚感と期待感。

ライブ自体はもちろん激しく、速いものなんだけど、MCでは日本を思いやる優しさもとても見せてくれてた。
笑ってしまったのが、バンド仲間に「本当に日本に行くのか?」と心配されたエピソードのとき。
きっと海外でもいろんな噂があるんだろうけど、ATRはそれでも日本に来てくれて「I don’t believe fuckin’ lies!!」って言ってくれ、その心意気に興奮した僕の隣にいたおじさんが「Yes, I do!!!!」って言ってた(笑)
いや、気持ちは分かるんだけれどね…(でも逆の意味になっちゃうよ)。

↓これも最近のライブ映像だけど、これとは比較にならない盛り上がり方だったよ。

●The Chemical Brothers @グリーンステージ

最終日、大トリを迎えるときの、興奮、満員のグリーンの壮大さ、そして寂寥感。
いろいろなものを抱えつつ、今年はケミカル。

個人的には大トリって、こういうパッケージ化されたものではない“ライブ”の方がいいなあ。
テクノ、ダンスも好きなんだけれども。

今年はそういうエモーショナルな部分を、すべてThe Musicが背負ってたってことなのかな。
(僕はそこまで思い入れのないバンドだったので、観ずに帰ってしまったけれども)

 

と、フジロックの3日間おわり。

今年はいつもにも増して、心に残ったアーティスト・ライブが多かった。

震災からまだ4ヶ月ちょっとしか経っていないのにここまで海外アーティストをブッキングして例年通り開催してくれた主催者・スタッフ、そして日本に心からの愛と素敵な音楽を届けてくれたアーティストに大感謝。

自分が本当に困ってるときに手を差し伸べてくれた人のことを忘れないのと同じように、今年フジロックに来てくれたアーティスト・そこでくれたたくさんの温かい言葉は忘れないことでしょう。

最後に、フジロック後の僕のツイートと、人のツイートの中で僕が気になったもの。
余韻に浸りつつ、貼っておきます。

■僕が発したツイート

家に帰るまでがフジロック!だとしたらもう今年のフジロックが終わっちゃうので、次に入場ゲートをくぐるまでがフジロックでどうですか。

1年間で最もフジロックに遠い日の始まり。日常にはいろんなことがあるけれど、この言葉を胸にまた来年まで頑張ろうぜ!(って自分に言い聞かせてる) http://twitpic.com/5z1wyx

心はおろか、ツイートまでもがぜんぜん日常に戻れていない。

いつも思うけど、グリーン、ホワイト、レッド、オレンジとある中で、あそこをフィールドオブヘブンと名づけた人は天才。あの場所はまさにヘブン。

ちょっとフジロックのタイムテーブルが見返せない。というぐらい、今年のフジは鮮やかだった。

自分のツイートが自分でもちょっとやりすぎでキモいんじゃないかと思うぐらい、今年のフジロックはほんとに最高だったなー。

ライブの音と歌そのもの、この状況で日本に来てくれたこと、ライブから伝わる思い、そしてここ数年で一番過ごしやすかった気候…、いろんな要素があるけど、とにかく最高だったんですよ。

フジロックの翌日、しれっとふつーに社会復帰できる人には「健康ですね!」という言葉をぶつけたい。

■人のツイートの中で僕が気になったもの

フジロックは僕にとって、いつの間にかフェスを超えた存在になってしまったのだな。

フジロック。音楽と自然が好きな人は絶対きた方が良い。音楽と自然が好きじゃない人もきてみたら良いと思う。

余韻が消えるまでがフジロック。

フジロックってこんなに後をひくものだとは思ってなかった。他の日帰りフェスは何度も行ったけどこんな感覚は初めて。