フジロック2日目!
1日目の雑感はこちらからどうぞ。
フジロック’10 1日目(2010.07.30) MUSEに乾杯

この日の午前中はよくロッキンで観てるような日本人アーティストが多かったので、ちょっとゆっくり寝て体力を蓄えつつ、昼からの始動。

一発目は、レッドのDIRTY PROJECTORS
もともと観る予定だったところを、1日目のオレンジコート(18:10~)のアクトがTwitter上でちらほら好評だったので、さらに期待。…だったんだけど、あまり響かなかった。
この日、ちょっと後でたまたま人が話してたのが聞こえたんだけど、その人は1日目も2日目も観て1日目のオレンジの方が良かったと言っていた。音の広がりが良かったと言っていて、「あー、そうだったのかもな」と勝手に納得。
ほんと、アーティストによっても、さらにそのときのアクト・セットリストによってもレッド向き、ホワイト向き、ヘブン向きってのがあるから難しいよねえー。

というわけで、早々にレッドを離れてオアシスで食糧を買い、グリーンのシートに座りながらJohn Butler Trio

John Butler Trio

 

気持ちよすぎた!特にアコギの音色が楽園のよう。ちょうど風も少し吹いていて、至福の時間だった。めっちゃ真剣に聴いてたわけじゃないんだけど、これをベストアクトに挙げる人が多いのもよーく分かる。とにかく気持ちよかった。

そこから、こまめにステージ移動タイム。グリーンでKULA SHAKERをちょっと観てから(「HUSH」をやる前に)オレンジコートに移動。
30年代~50年代アメリカの大衆音楽とゆうフランスのグループ・MORIARTYが観たかったのです(音源は未聴)。ファンクな音楽だったけど、どうせならステージを飾ってもっと雰囲気出せばいいんじゃないかなーと思ったり。

MORIARTYは途中で抜けさせてもらって、ホワイトのTHIRD EYE BLINDへ。彼らもそんなに聴いたことないんだけど(第1回のフジロックにも出てるのね)、芯の強い音だった。
ボーカルのスティーヴン・ジェンキンスが後半のMCで
「I think, this is the most beautiful festival in the world」
と嬉しいことを言ってくれていた。こういうことを言われるとほんとに嬉しいよねえ。あ、最後にはアジカンや細美さんの名前もMCで挙げてた。

お腹が空いたので腹ごしらえに唐揚げ丼を食べながら、アヴァロンの志磨参兄弟(志摩、じゃなくて志を磨く志磨、なのね)。三味線ミュージックにMC2人のラップを重ねていくという、特に海外向けには日本文化を分かりやすく表現した構成。MCの声質が意外と太い声でちょっと驚いた。

そして、ホワイトのストレイテナー

Straightener

 

ロキノン好きな僕としては、彼らはなんだか“身内”的な感じで観ちゃうわー。もう何度も観てるはずなのに、「フジでやるストレイテナー」が観たいという一心で。
この日も良かった!と思う。セットリストもベストに近いようなもので。「Killer Tune」から始まって「Discography」まで。僕が一番好きな「SIX DAY WONDER」で、ステージ側からのカメラでホリエの奥に大観衆が見える絵がビジョンに映った時は泣きそうになった。ビッグになってきたんだなー、と。
まあ、ナカヤマがビジョンに映って延々とカメラ目線で笑みを浮かべながらドラム叩いてたのは、「どうしちゃったの…?」と思ったけれども(笑)

その後はヘヴンでロコモコ丼を買いつつ、TROMBONE SHORTY&ORLEANS AVENUE

Trombone Shorty

 

すごい熱かった!これだけグルーヴ感のあるアクトが行われる夕暮れ~夜(18:00~19:30)のヘヴンっていうステージ、もう最強だわー。しかも中心人物の“トロイ”はまだ24歳だと!またフジロックに戻って来てほしい。もちろんヘヴンで!
こういうバンドが演奏して、フードやドリンクに並んでる人もみんな踊ってるピースフルな風景って、日本中でもフィールドオブヘヴンならではなんじゃないのかなー。もうサイコーです。

そして次が、この日最も楽しみだったと言っても過言ではない、La Ruda

La Ruda

 

もう1時間踊りまくりだったよ!どうあがいても踊らされてしまう音楽とは、このことね。途中から大雨になったけど、そんなの関係ない!いやむしろ楽しい!
音源を聴いてた時から思っていたけれど、とにかくスウィング感が半端ない。なんだろうなー、このノリと幸福感。すごかった!
あ、ボーカルのピエロ(PIERROT)の速射砲のようなMCもかっちょよかった。
1時間全力で踊りっぱなしだったので、フジロック後のふくらはぎの筋肉痛は8割方La Rudaが原因だ。

TROMBONE SHORTYといい、La Rudaといい、ここらへんのフジロック(SMASH)のチョイスは尊敬&感謝するほかない。ブラボー!

もうこの流れでほぼ燃え尽きていたので(笑)、カルピスのかき氷を買ってアヴァロンで座りながらNARASIRATO PAN PIPERSを観る。
ソロモン諸島のグループで、何という名前か分からない太鼓・笛・弦楽器がたくさんあり、それを踊りながら歌ってくれていた。笛の3人なんてずーっと踊りながら息も切らさず吹いてたんだけど、どんだけ体力あるんだ。その踊りも、例えばEXILEの整然と練られたダンスとは対極にあるもので、動きは決して鋭いわけでもなく、3人で揃ってるわけでもない。その踊りからは、作られたものではない、人類が本来持って生まれたパワーのようなものを感じた。
アクトが終わった後にステージMCの人がメッセージを訳して言ってくれてた。
「私たちも私たちの文化を大切にするので、皆さんも皆さんの文化を大切にしてください」
その意味がよく分かるようなライブだった。

そこからグリーンに移動。ONE DAY AS A LIONがやってるホワイトは大渋滞で、並んでるうちに結局3曲ぐらい聞いてしまった。僕はそんなにファンではないんだけど、ザックを横目に行列するとはなんと贅沢な。そして彼らがグリーンじゃないのはちょっと不思議なぐらい。

グリーンでもROXY MUS
IC
を横目に移動しつつ、レッドのFlogging Mollyへ。

Flogging Molly

 

こうして見ると、この日は民族音楽がだいぶミックスされた、自分の好みがもろに反映されたチョイスだなー。そういうコースを辿れるのも、フジロックの素晴らしいところ。
Flogging Mollyは、そりゃレッドでやったら盛り上がるにきまってるでしょー!という盛り上がりっぷり。テントの中のやや後方だったけど、十分に楽しかった。「Requiem for a dying song」とかさ!

で、ラストにホワイトのMGMTに行こうとしたところ、アーティストTシャツ売り場のあたりで入場規制中。
待ってれば入れたんだろうけど、TROMBONE SHORTY、La Ruda、Flogging Mollyの3連発でかなり充実感に溢れた燃えカスと化していたので、もう帰ってもいいやーと引き返す。

そんなこんなで宿に向かい、2日目終了ー。
アコースティックとか、民族音楽とか、グルーヴィーとか、スウィングとか、そこらへんをキーワードにめっちゃ満喫した日だった!