昨日は五反田映像祭Vol.8に行ってきました。
これは五反田商店街振興組合が主催する、
水中写真と水中映像のスライドショー&トークイベントです。
第一部は、予選を勝ち残った10名の方々のスライドショー、
第二部は、中村征夫さんをホストに、
水中写真家の池田正樹さん、古見きゅうさんのスライド&トークショー、
という構成になってます。
前にこのブログでも書いたことがあるんですが、
僕は今まで、週末に地上の(笑)イベントに参加するより、海で潜っていたい派でした。
(人生初のマリンダイビングフェア参照)
とはいえ、
今年からは「こういうイベントに行くこともいろんな意味で大事だよなー」と思いを改めまして、
この映像祭にも初めて行ってみました。
まず驚いたのが、お客さんの多さ。
入場が無料ということはあるにしても、
推定300人ぐらいの収容数の立正大学のホールが、ほぼ満員!
この映像祭が積み重ねてきた歴史と実績をすごく感じました。
(ところで、このタイトル、「水中映像祭」とかにした方がわかりやすい気がしますが…)
第一部 10名の方々によるスライド&ムービー
いやー、十人十色って感じでした。
いろんな海の切りとり方・感じ方がありますね。
いちおう僕はデザインや映像制作を生業にしているので、
一つ一つの作品についてはいろんなことを感じましたが、
ここでそれを語ってもあまり意味がないので割愛しておきます…。
来場者は一つだけ作品を選んで投票→結果発表、という形式なんですが、
僕は河田雅隆さんの「海藻に癒されて」に投票しました。
ここでお見せできると一番わかりやすいんですが、
とにかく大瀬崎に通われている方で、
その潜りこみ方と、潜りこんだからこそ遭遇できる海況・状況というのが、
写真から伝わってきました。
ご本人とお話しする機会を逸してしまったのが残念ですが、
まあ大瀬崎でそのうち会えるかな、と(笑)
とはいえ、僕が好きになるこういう作品は、
普通の方々も多く投票するコンテストでは、あまり上位に上がらないんですよね…。
(奄美大島のフォトコンで入賞しましたで、よく分かったことでもあります)
同じく印象に残った、海のゴミにフォーカスした作品(その名も「Gomi」)を発表されていた方とは、
たまたまお話しすることができたんですが、
僕がいつも拝見している日々是スナップというブログをされている方でした。
意外なところでお会いできてビックリ&嬉しかったです。
第二部 中村征夫さん×池田正樹さん、古見きゅうさんのスライド&トークショー
池田正樹さんは、お話をされている生の姿を初めて拝見しました。
パティシエから水中写真家って、これまた変わった経歴なんですね。
沖縄で水中写真を撮りまくったのちに、現在は沼津市に暮らしてしまうという、
僕からしてみればパラダイスのような人生を送っていらして、
それだけですごく感嘆してしまいます。
沼津に住めるって、いいですよねえ…。
(もちろん、プロとして様々な苦労もおありだと思うのですが)
沖縄時代、そして沼津に移ってからも、
やっぱり潜りこんでる量が半端ないということが伝わってきました。
だからこそ出会えるシーンを撮っていらっしゃる、まさにプロの水中写真家。
ウミシダの産卵の写真とか、
あそこまでの迫力で撮られているのを初めて観ましたし、単純にすげー!!
(ここでご紹介できないのが無念なほど…)
古見きゅうさんは、環境に関する真面目路線で話していらっしゃいました。
客観的に、今の水中写真界で古見さんのような“若手の第一人者”的なポジションの方が、
徐々に環境というテーマにも入り込んでいくのは必然だな、などと思って見てました。
もちろん、個人的にもとても応援したいと思ってます。
とはいえ、一番印象に残ったのは、
お魚大好きだった古見少年が、
中学・高校時代にバイトで貯めたお小遣いをアクアリウムにつぎ込んでいた話。
(これは初耳でした)
最高で一匹¥40,000ぐらいする海水魚を、
必死で貯めたバイト代で買う高校生なんて、めったにいませんよ!
いやはや、かなりキてますよ、それは。
やっぱり、世の中を動かしていくのは各界のバカなんだな、と。
そんなことを思ったのでした。
いやー、僕もバカでい続けていたい、と思います!!