inutaku-20150612

大学4年生の後輩、平井くんと話したことの第二回です。

第一回は、こちらからご覧ください。
平井くんと話したこと Vol.1「就活と自分の足で立つことについて」 | いぬと海

話をして文字起こしをするのをやりたいと言ってきた奇特な平井くん

話をして文字起こしをするのをやりたいと言ってきた奇特な平井くん

継続力って、何ですか?どうやったらつきますか?

平井:「継続力」って、どうやったらつくと思います?

いぬたく:人によって向き不向きはあると思うけど……一番いいのは「やらないといけない状況にする」ってことかな。自分の意志だけじゃなくて、ほんとにやらないといけない状況。
そのやらなきゃいけない責任というか、見栄でも体裁でもいいんだけど、そういう意識を強く感じる状況に自分を置くことだと思う。

平井:なるほどー。僕、自分のことを継続力がないと思ってるんですけど、そんな僕は継続力をつけるために何をしたらいいでしょうか。

いぬたく:まずは「自分は継続力がない」っていうレッテルを貼ることをやめること、かな。たぶん平井くんは今まで絶対やらなきゃいけないっていう状況に追い込まれたことってそんなにないはずで、「やった方がいいかも」と思いながらもやっていないっていう状況を「継続力がない」と言ってるだけだと思う。平井くんが自分の継続力を本当に試された機会って、実はあんまりないと思うのよね。

平井:なるほどー。

いぬたく:それでほんとにできるかどうかが一番わかりやすいものが、例えば仕事で。
毎日この仕事をやらなきゃいけないっていうものが生まれたときに安定したペースでやれるかどうか、っていうことだよね。

平井:じゃあ、ぼくはその「継続力がない」レッテルを剥がすために何をしたらいいんでしょう。

いぬたく:まあ、平井くんは今「何かをしなければならない」というストレスやプレッシャーに晒されてないと思うけど、そういう状況下で人が何かを続けないことって、当たり前のことだと思うけどね。

平井:じゃあ、僕は今「こんな悩みがあるんですけど」って相談して、「そんな悩みは存在しないよ」って言われたってことですかね。

いぬたく:そうかもしれないね。逆に聞くけど、どういう時に継続力がないって思うの?

平井:例えば、毎日部屋を掃除しよう!って思っても続かなかったりする、っていうレベルなんですけどね。

いぬたく:それはたぶん掃除は毎日しなくても困らないからだよね。

平井:今の話だと、そうですね。

いぬたく:毎日やろうと決めたことでもその証人が自分しかいない場合、人はなかなか続けないと思うよ。
例えばあたしは365日毎日好きな音楽をFacebookとTwitterで挙げるっていうやつをやってたけど、あれは人の目っていうか、不特定多数の人間に対して自分はやるって宣言したから、それを自分なりに守んなきゃと思ってやってたわけで。そうじゃなきゃやってないと思うし。

平井:じゃあ、僕もSNS上で何か人に宣言して一年間続ける、とかそういうことをやれば、継続力が試される状況になるってことですね。

いぬたく:あたしの見込みだと、今の平井くんにとっては一年間って期間はハードルが高すぎると思うけどね。

平井:そうですか(笑)。

いぬたく:だから例えば、6月いっぱいまで毎日思ったことを投稿するとか。

平井:そのぐらいハードルを下げる。

いぬたく:その低いハードルでも平井くんが続けられるかどうか微妙だと思うよ。

平井:絶対ぼくのこと継続力ないと思ってるじゃないですか!(笑)

信頼が失われると、周りの人は黙って去っていく

いぬたく:いや、それは継続力とかの話じゃなくて、平井くんをこれまで見ていて、人に宣言することの重みを自分で感じてないだろうってことなのよね。
何かを宣言して自分がそれを守らなかった時、人から失うであろう信用……信用って言うと言葉が重いけど、それを感じてないんですよ。

平井:……。

いぬたく:その宣言を破った時って、大抵の人は気にしないけれど、ちょっとでも自分に期待をかけてくれる人がいる限りその期待を裏切っちゃいけないのよ。

平井:なるほど……。

いぬたく:期待をかけてくれる人ほど大事にしなきゃいけないと思うし。
自分が裏切りたくない人、この人に言ったことを簡単に破る自分がいるってことを見せたくないと思う人ほど、これからも自分が仲良くしていきたい人とか付き合っていきたい人だと思うのよね。
そういう人の方が結果をちゃんと見てくれるとも思うし。
で、信頼を失ったことって、信頼を失った側の人ほど気づかなかったりするんですよ。人が去っていく時って、「あなたに対して信頼を失いました」とか言って去っていくことの方が少ないので。
黙って去っていかれるわけだから、なおさら人の信頼を失わない、ってことに敏感でないといけないのよ。

平井:はい……。

この日の会話はこれで終わり

ていうか平井くん!もらった文字起こしの原稿がここで終わってるんだけど、これで終わったらあたしがちょー説教臭いおっさんみたいじゃね?(笑)

最後の段落を読み返してみたら、平井くんのセリフが「……。」「なるほど……。」「はい……。」しかなくてワロタ。

まあ、この後に何を話したのか、他に何を話したのか、もうぜんぜん覚えてないからいいんだけれど。

平井くんと話すとけっこういつもこんな感じなんですが、それでも僕に再びお茶なりご飯なりをせがむ積極性はすごいと思います。

この話をしてから、平井くんは毎日Facebookで「その日に思ったこと」を投稿していて、今のところ途切れてはいないようです。よかったですね。

6月いっぱいに期間を区切ったとしても、そうやって成功体験をコツコツ積み上げていくことって大事なことなんじゃないかと思います。

ただ、平井くんがなぜそんなに継続力をつけたいと思ってるのかは、僕から見ると謎のままです(まあそこまで興味がなかったから質問もしなかったんだけど笑)。

後半部分の「信頼を失わないことの大切さ」みたいなことは、僕自身が最近よく思うことでもありますね。

この時に話してから、別の日にまたお茶をして、その時の話も平井くんが文字起こししてくれるみたいなので、気長に待ってみます。