クリスマスの名作と言われているけれど、2020年のクリスマスイブイブに初めて鑑賞。

日本で公開されたのは2004年初頭なのか。
人生でもけっこう映画館で映画を観ていた時期なんだけれど、当時は食指を伸ばさなかったのは、20代半ばの自分はこういう大きめの恋愛群像劇にあんまり興味がなかったからなのかな。

で、40代になったクリスマス直前、一人でこれを観てたら、もうラストのあたりとかめっちゃ泣けた。笑

9歳(って設定だっけ?)の男の子・サムとか、かなりのクライマックスに持ってくるのズルいわー。
とか思いながら、めっちゃ感情移入しながら観てしまった空港の見送りシーン。

群像劇で、クリスマスにクライマックスが設定されていて、そこに向かって基本的にはみんながハッピーになっていくストーリーでもけっこうすんなり観てしまうのは、登場人物がそれぞれクセのあるところ、もっと言えば何かしらの欠陥をもった人たちだからかな。

親友の結婚相手に恋をしているマーク(アンドリュー・リンカーン)の紙芝居風な告白のシーンもとてもよかった。

最後に冒頭の空港でのシーンの話だけど、やっぱり欧米側として9.11という傷を負ったところから製作された映画であること、そこから2年経っての公開ってことで、テロ直後というより少しだけ時間が経ってから「一人ひとりの市井の人たちの愛」にフォーカスを当てている点が、観ている自分の意識の中にも刻まれる。

それによって、単なる恋愛群像劇ではないものとして観ていられる(観ざるを得ない)点も、ちょうどいいメッセージ性や緊張感だった。

この映画、毎年クリスマスシーズンに観たくなるの分かるなあ。