こないだふと思ったことです。
「何者かになりたい」人って多いと思うんですよね。
抽象的な願望ではありますが、その人の中には抱えきれない(けれど行き先の定まってない)エネルギーが渦巻いている状態なんでしょう。
でも、「何者かになりたい」って思ってるってことは、まだ「何者にもなっていない」(と本人は認識している)状態なのだと思います。
そんな人に、ささやかながら僕から送れるアドバイスがあります。
それは、「何者かになりたい」のであれば、その欲望はひとまず置いておいて、まずは何かを与えられる人になった方がいい。ということです。
尊敬している人に、何を話しますか。何を話すことができますか
例として、具体的なシーンを一つ挙げてみましょう。
自分が尊敬している人がいるとします。
「何者かになりたい」って思ってるぐらいの人なら、その尊敬している人に近づきたい、話したい、あわよくば仲良くなりたい、って思いますよね。
そこで、例えばその人のトークイベントに行ってみたとします。
トークが終わって、その人と歓談できるチャンスがあった時に、その人と何を話すでしょうか。
「好きです、尊敬してます」みたいなことは言えるとは思うんですが、それって「ありがとう」ってだけで終わってしまいますよね。
そのまま、相手と自分の距離は変わらず、むしろ「何者にもなれていない」自分を痛感してしまうかもしれません。
「何者かになりたい」ぐらいのエネルギーを抱えている人は、きっと「ありがとう」ぐらいでは満足できないんだと思います。
そこでおすすめなのが、その人に対して何かを与えられるようになろうと、思考を切り替えることです。
何かを与えられるようになると、その人に近づける
尊敬している人に、自分は何を与えられるのか、今の時点で与えられるものがないとしたら、どうすれば与えられるようになるのか、を考えるといいと思います。
それの一番わかりやすいパターンが仕事です。
その人と一緒に仕事をするとか、その人に仕事を与えられるようになるとか。
でも、仕事だけじゃなくてもいいんですよね。
例えば、飲み会では必ず面白がってもらえるキャラになって、「私と飲みに行けば100%楽しんでもらえます!絶対損させません!」って口説くのもアリでしょう。
あくまで例えば、ですが。
そうやって、自分が尊敬している人に何かを与えることができるようになったら、その人がいるポジションの近くに辿り着けます。
そうなると、結果として「何者か」に近づいているっていう状況になってるんですよね。
だから、「何者かになりたい」って思ってるんだったら、まずは「好きな人(尊敬している人)に何を与えられるか」から考えた方がいい、と思うんです。
全てはギブアンドテイクですよ
結局、そこらへんは全てギブアンドテイクなんですよね。
ただ「好きです、尊敬してます」だけ言っていても、その人との距離は近づかないままです。
尊敬している人だからこそ、その人に何かを与えられる人間になれるとベターでしょうし、そうなれるかなれないかが、「何者かになれるかどうか」の境目なんじゃないでしょうか。
この文章を書いていて、自分ももっと周りの人にいろんなものを与えられる存在にならなきゃな、と思いました。