スイス対フランス
Switzerland-France Liveより

初戦、エクアドル相手に後半アディショナルタイムで劇的な勝利を収めたスイスと、ホンジュラス相手にスコア通り(3-0)の完勝だったフランス。

それぞれの感想はこちら。
エクアドルの堅い守備の末に劇的な展開 – スイスvsエクアドル 2014.6.15 | いぬと海
エースも上々で問題ないスタート – フランスvsホンジュラス 2014.6.15 | いぬと海

スイスは、メーメディとセフェロビッチという交代出場で得点を挙げた二人がスタメンに。
短期決戦だから勢いを生かすってことなのかな。

フランスは、ジルーがワントップに入り、ベンゼマは左へ。
中盤はポグバに代わってムサ・シソコがスタメン。

立ち上がり、ジルーのスパイクが入ったフォン・ベルゲンが出血して交代することに。
結果的に、このディフェンスリーダーを欠いたことも大きかったかな…。

お互いに良さを出しながらも決定的なシーンはまだなかったところに、貴重な先制点。

そしたらその1分後、インレルのミスからボールを奪ったフランスがショートカウンターでマテュイディの追加点!

この2点目はデカかったなー。
セットプレーからの1点目だけだと(それまでの内容も悪くないし)スイス的にはまだ気落ちするような状況じゃなかったのが、すぐさま追加点を取られるのはキツい。

しかもフランスが狙っているショートカウンターの形で、この成功体験もあってか、この後はフランスのショートカウンターが牙を向き続けることに。

スイスもチャンスはあったんだけど決め切れず、そしたら今度はハーフラインの少し手前で奪ったフランスの突破に対して、ジュルーがPKを与えてしまう。

ほんと、ジュルーは与えなくてもいいPKを与えちゃった。
ただ、ベンゼマが蹴ったPKをベナーリオが止めて、飛び込んできたキャバイエもバーに当ててしまう。

PKストップで「スイスもしかしたら…?」っていう空気もなくなかったんだけど、今日のフランスはすごかった。

スイスがコーナーキックにちょっと人数をかけ過ぎていたのもあるけれど、完璧なカウンターで追加点。

いやー、マテュイディ、ムサ・シソコ、キャバイエのハイプレスが半端ない。

後半立ち上がりにスイスは裏を取ったシーンがあったんだけど、猛然と走ってきたサコがタックルかましてた。
こういうスピードのあるセンターバックがいるからこそできるハイプレスだよね。

ただそのサコが怪我で交代。
重傷ではないっぽいけど、決勝トーナメントには間に合ってほしい。

4点目は、途中出場のポグバが綺麗なパスを通して、ベンゼマ。
PK失敗を取り返すゴール。

(フォン・ベルゲンに代わって入った)センデロスの空振り…。

ポグバがこういう得点に直結するプレーをし出したら、いよいよフランスはやばいな。

さらに5点目も。

5-0になった後にスイスは2点を取り返す。
まあどちらもフランスの気の抜けたプレーで、ロリスはそりゃ怒るだろうけど、大勢に影響はない。
スイスにとっては得失点差を少しでもリカバリーするために無駄ではない得点。

まあ、このベンゼマの怠慢はひどかったけどねw

スイスの2点目も、コシエルニーの怠慢と言ってもいい失点。

フランスは、最後にベンゼマのシュート前に試合終了の笛が吹かれて、おそらくベンゼマのゴールになったはずのものがなかったことに。

ベンゼマ、アシストに、PK失敗に、ゴールに、このゴール取り消しと、ほんとネタの多い人だなw

「ほぼ完璧なレ・ブルー」(レキップ紙)。

このフランスは、今後が楽しみになるチーム。

13:00スタートのコスタリカ戦で走れなくなったイタリアを見ると、フランスの場合はグループリーグの試合開始時間が16:00、16:00、17:00と比較的恵まれていて、むしろ真っ昼間を避けられるからデシャン監督はこのハイプレスのサッカーを研ぎ澄ませてきたのかもしれない(ヨーロッパ予選をあまり追えてないから詳しくは分からないんだけど)。

いずれにせよ本大会でここまでのハイプレスを実現させた、(ナスリも平然と外す)デシャン監督による選手の意思統一と、チームのコンディショニングはお見事。

スイスは相手が悪かったけど、ホンジュラスには高い確率で勝てるんじゃないですかね。

スイス対フランス