Dragon Ashが出演したNHKの「SONGS」(2013年5月25日放送)をようやく見ました。

Dragon Ashは僕にとって特別なバンドなんです。

番組内では、スタジオライブも「Life goes on」、「Viva la revolution」、そして新曲「Here I am」とあって。

まあこう↓感じてしまったのも確かなんですが、それだけ僕が(お客さんのいる)Dragon Ashのライブの光景が好き、ということでもあります。
(スタジオにお客さんを呼んでやればよかったのに、とはちょっと思いました)

その中で、降谷建志さんがとても印象的な言葉を話していました。
僕自身の胸にもとても響いたので、備忘録的にここに記しておきます。

ミュージシャンは体力の限界で辞めるものでもないし、僕らも17年ぐらいやってて続けたくても続けられない人もたくさん見てきたし、本当に「一生バンドやろうな」って言ってた奴が辞めて他の仕事するっていう後ろ姿ももう何十人と見送ってるし。

受け入れてもらって金払ってライブ来てもらっている時に、こっちから「疲れた」とか「やりきった」という理由でステージを降りるっていうのは俺は絶対あり得ないですよ。

必要じゃなくなったら誰もCD買わなくなるし、勝手にライブに来なくなると思うんで、そしたら自然と「やりきったのかな」と思えるかもしれないけど。

降谷建志さんが言っているからこその

以下はたまたま僕が先月に発していたツイートなんですが。
ほんとにこれはそう思うんですね。

17年間、しかもそのけっこうな部分でシーンの先頭を走り続けてきたDragon Ashがこう言ってくれているということがとても嬉しかったんです。
(しかも2012年にあれだけショッキングなことが起こっているのに)

もちろん「疲れた」と言って音楽から身を引くバンドマンも多いでしょうし、降谷建志さんもそれについてああだこうだ言いたいわけではなく、僕もそれは各々の事情で仕方ないことはたくさんあると思いますが、それとは関係なく、こういうことを言えてしまうところが降谷建志さんとDragon Ashの強靭さなんだなと強く思いました。

自分がクソだったような時代に聴いていた音楽は忘れない

以上がこのエントリで書こうとしてたことで、もうこれで終わりでもよかったんですが。
ちょっと蛇足。

自分が二十歳ちょっと前ぐらい。
やりたいと思ってたことが何もできずに、建物の中にばかりいた頃。

ちょうどその頃、暗い部屋の中から、「Let yourself go, Let myself go」を引っさげてシーンを席巻していた同年代のDragon Ashを見ていて、めっちゃ眩しく見えたんですね。

その数年後には彼らを初めて生で見て(見に行くだけの余裕ができて)、そこから10年以上もずっと見てきて。
こういうバンドはそうそういないんですよ、僕にとって。

だからこそ、降谷建志さんがこう言っていてくれたことがとても嬉しかったんですね。

10年以上前、あの暗い部屋でDragon Ashを見上げていた自分に、「年をとるのはそんなに悪いことじゃないし、年をとると君がやれることはむしろいくらでも増えるよ」と言ってあげたいです。