台風17号はまだ本州には上陸しなさそうで、天気も良さそうだったのでこの日は国立競技場にこのゲームを観に行くことに。

2012.9.29 J1第27節 柏レイソルvs浦和レッズ

特に前半は、浦和の二人のウィングバック(平川と宇賀神)へのマークが曖昧になっていたことが柏の大きな穴になってた。

柏の4バックは基本的にはボール側にスライドするので、逆サイドの浦和のウィングバックは水野かレアンドロ・ドミンゲスがケアしないとキツくなるのだけど、それができておらず。

コーナーキックからオウン・ゴールで先制した(こっちからは遠い側のゴールでちゃんと見えんかった)柏が、前半のうちに追いつかれたのはまさにこの形から。
逆サイドでどフリーになってた平川に展開されて、マイナスのクロスからの混戦を梅﨑が詰める。
浦和はクロスもマイナスのグラウンダーがほとんどだったけれど、これもペトロヴィッチ監督の指示があるんだろうな、きっと。

前半は同点で終了。

浦和から見て右のシャドーであるリシャルデスを大谷がケアできてる時は、橋本はもうちょっとサイドに開いて平川をケアしてもいいんじゃないかな…と思った。
逆に藤田は前半の途中からそれができていたので、平川に比べれば宇賀神がフリーになる機会は少なかった。
(まあ、それより前の中盤の選手との連係の問題でもあるのだけど)

後半は、前半よりも如実に、浦和が繋いで攻めて、柏は凌ぐ展開。
特に柏はレアンドロ・ドミンゲスが怪我で途中交代したのが痛すぎる。
さらに水野もほとんど機能していなかったし。

ただ工藤にこぼれたボールが2回ほどあって、あれを工藤が決めてればな…という感はある。
(その点、ペトロヴィッチのサッカーってやっぱりリスクはあるよねえ)

浦和はポゼッション時に阿部が下がって4バック気味になったところから、ことごとく前に繋げられるのね。
あれは見事だった。
永田と二人でパスを回してマークを外しながら。
国内で最終ラインからあれができるコンビはなかなかいないなあ。

阿部だけじゃなく、マルシオ・リシャルデスや梅﨑のコンディションも良さそうだし、柏木はもうちょっとできそうな気がするとしても、このメンツは普通に強いよ、と思った。
あとはワントップに佐藤寿人かもしくはワシントンみたいなフィニッシャーがいればもっと完成形になるのでは。

とか思ってたら、最後は「諦めない」ポポがすげえダッシュから逆転弾で、そのまま浦和の勝利。
最後に大仕事したなー、ポポ。

展開としては劇的だけれど、内容としては浦和が勝って然るべきゲームだったと思う。

以下、柏サポの羊さん(@GP_02A)の戦術的分析はなるほどなーと思った。

柏レイソル 1-2 浦和レッズ

O.G.(前半15分)
梅崎 司(前半39分)
ポポ(後半48分)

柏レイソル 4-4-2
GK:稲田 康志
左CB:近藤 直也
右CB:那須 大亮
左SB:橋本 和
右SB:藤田 優人
CMF:大谷 秀和
右MF:レアンドロ・ドミンゲス →ジョルジ・ワグネル(前半31分)
CMF:栗澤 僚一
左MF:水野 晃樹 →茨田 陽生(後半35分)
FW:田中 順也 →澤 昌克(後半0分)
FW:工藤 壮人

浦和レッズ 3-4-2-1
GK:加藤 順大
右DF:坪井 慶介
中DF:永田 充
左DF:槙野 智章
左MF:宇賀神 友弥
2シャドー:梅崎 司 →矢島 慎也(後半41分)
CMF:柏木 陽介
2シャドー:マルシオ・リシャルデス
右MF:平川 忠亮 →野田 紘史(後半44分)
CMF:阿部 勇樹
1トップ:原口 元気  →ポポ(前半27分)