“KESEN ROCK TOKYO” round 7、ACIDMANと10-FEETの対バンに行ってきました。

KESEN ROCK TOKYOは去年もイチさんとアヴェンズの対バンに行って、
今回が2回目。
(去年のライブ雑感が溜まってて、今回の方が早く雑感を書くという事態になってる)

チャリティだからと行くいうよりも、
自分が「行きたい!」と思えるメンツだから行ってるものの、
鹿野さんのKESEN ROCK FESTIVALに対する思いはよく伝わってくる。
そして僕は行ったことがないけれどKESEN ROCKって素敵なフェスなんだろうなあ、
ということも。


この日も、開演前にDJをしてた鹿野さんがこのKESEN ROCK FESについて話してた。
KESEN ROCK TOKYOは出演アーティストも完全ノーギャラで出ていることを初めて知る。

■ACIDMAN

入場チケットのもぎり時に「お目当てのバンドは?」と訊かれた時、
「ACIDMANです」と即答してしまった。
これ、僕にとっては珍しいことで、いつも「両方です」とか言ってしまう。
それほどまでにACIDMANは観たくてたまらんのですよ。

以下は終演後にまず発した(思った)ツイート。

とにかくこの日は「おお、そういうセットリストなのね!」という新鮮な驚きに満ちていた。

と、Twitterでは自重したけれど、セットリストは以下の通り。

1.最後の国(introduction)
2.CARVE WITH THE SENSE
3.Swayed
4.アイソトープ
(MC)
5.River
6.リピート
7.spaced Out
(MC)
8.レガートの森
9.Final Dance Scene
10.飛光
11.Your Song
(MC)
12.ALMA

「最後の国」のいつもの異様な高揚感で幕を開けて、
「CARVE WITH THE SENSE」まではほぼ予想通り(もしくは「ONE DAY」かと思っていた)。

ただ、そこからまず「Swayed」ですよ。
ここで意表を突かれました。

「The placid wave have a se—nse!!」のところ、
大木さんの跳ねっぷり(肉体的ではなく精神的な)が心地よかった。
いま気づいたけど、ここの2曲は「sense」つながりだったのね。

これを書きながら「Swayed」を聴いてるのだけど、
音源よりも今の大木さんの方が明らかに高音の出方と伸びがよくなってるなあ。
今年、10th&15thイヤーってことで、
過去のACIDMANの曲を今のACIDMANで聴ける喜びがたまらない。

そして「アイソトープ」。
序盤から盛り上がるわけだけれど、
この曲の流れ(「CARVE~」→「Swayed」→「アイソトープ」)は初めての体験。
いつもと同じように盛り上がるのだけど、その感覚がちょっと違うのがすごく新鮮。
眺めのいい景色に来るのは一緒だけど、いつもは電車のところを今日は自転車で来た、みたいな。

ところで「アイソトープ」でも
「I’m feeling the sense of being one」って「sense」が出てくるね。
どこまで一貫して“感覚(sense)”の人なんだ、と(笑)

MCでは、イチゴも話してた。
「今日は昔からの付き合いである…、何フィートさんでしたっけ?(笑)」

次は「River」から「リピート」という、僕が歓喜する流れ。
どちらもサトマのベースが素敵すぎる。
特に「リピート」は12月のZepp NAGOYA、CDJと、ここに来てレギュラー化してる感があって、
とにかく嬉しすぎるのですよ。

「リピート」の後は、これまた意外すぎる「spaced Out」。
その後のMCで大木さんが話してたけど、ライブでやったのは「8年ぶりぐらい」らしい。
対バンで「spaced Out」やるって…、いやすげえ。

少しMCを挟んで、「レガートの森」。
いやー、「spaced Out」から「レガートの森」につなぐって…!
面白いなあとしか言葉が思いつかなかった。
ぜんぜん予想しないからねえ、そういう流れ。
(「レガートの森」も僕のすごく好きな曲です)

そこからは「Final Dance Scene」「飛光」「Your Song」と、鉄板な曲たち。
特に「Your Song」は嬉しかったなー。
こういうことをされると、記念ツアーはフロントエリア真っ盛りにいたい気持ちにもなる。

でも「鉄板」と書いたものの、よくある完全レギュラー曲ともちょっと違うパターンなんだよね。
例えば「ある証明」「FREE STAR」はやっていないわけで。

そういう意味での少し新鮮な感覚、
さらにACIDMANの引き出しの多さを改めて感じました。

ラストは「ALMA」。
大木さんのMC。

「このままノリノリのまま帰ったらかっこいいんだけど、もう一曲やらせてください。
 10-FEETのために体力残しとくってことで」

いやー、ここまで昔の曲やあんまりライブでやってない曲を掘り起こしてくれると、
記念ツアーに「あれも…!」「これも…!」って欲が止まらなくなるね。
楽しみすぎる。
会場ごとに微妙に選曲も違ったりするのかなあ。

記念ツアーへの壮大な前フリというだけでも、
この日もACIDMANは素敵過ぎました。

↓「リピート」のライブ版。少し音が悪いかな。

■10-FEET

studio coastに行く途中に思ってたこと。

セットリストはこの通り。

1.4REST
2.hammer ska
3.STONE COLD BREAK
4.super stomper
5.Freedom
6.淋しさに火をくべ
7.1sec.
8.その向こうへ
9.Vibes By Vibes
10.風
11.goes on
12.ライオン
(encore)
13.RIVER

序盤、会場はすごく盛り上がっているんだけど、
TAKUMAは冗談に逃げてる(ようにわたしには見えてしまう)ことも多くて、
わたしにはあんまり伝わってくるものがなかった。
TAKUMAという人の、あまり良くない意味での弱さを感じてしまった。

ただ、「その向こうへ」以降はとってもよかった!
この終演後のツイートにも書いたけれど、
なりふり構わない感じ、(上手ではなくても)ひたすらギターをかき鳴らしている感じが。

やっぱり「その向こうへ」は何か一つのトリガーになる曲なんじゃないかなあ。

あと、アクトとは別に、
被災地を回っているTAKUMAの言葉は印象的だった。

これをツイートしてたら、仙台に住んでるお友達からリプライもらった。

そういう「特別じゃない」態度ってやっぱり必ず伝わるものだよね。

ここで書いたチャリティ写真展のことも早く自分のこのブログに書かなきゃな…。
Smile for all.というプロジェクトで行ったチャリティです。

■余談:ライブ終了後のDJについて

最後にまたこの日のライブの話を。

この日、他のKESEN ROCK TOKYOと同じく、DJとして鹿野淳さんもラインナップされてた。
ただ、ACIDMANが終わるとすぐに曲をかけ始めたのは「なんだかなあ…」と思ったよ。
しかもラストの曲が「ALMA」だっただけに、なおさら。

少なくともわたしにとってその時に鹿野さんがかけた曲は(何の曲か忘れたけれど)、
“ACIDMANの余韻をかき消すもの”でしかなかった。
DJであるなら、そこは空気や気持ちを読んでほしかったなあ。

と思ってふと思い当ったのが、
ロックインジャパンフェスのグラスのトリ終演後に流れる「Here Comes The Sun」。

あれって実はすごく絶妙な選曲なんだなあ、と。
トリの余韻を壊さず、フェスの終わりの幸福感と一抹の寂しさをよく表してる。
しかも、どんなアーティストのトリ終演後でも違和感がない。

僕は2000年の第1回からロックインジャパンフェスに行ってるのだけど、
確か初回からトリ後は「Here Comes The Sun」だったと思う。
(第1回は1日目しか流れなかったけれど…)

フェス元年からそういう一つの“答え”を見つけてたのってすごいことなんだな、
と気づきました。