(当時の記憶を思い出しつつTwilogなども見ながら、2012年初頭に書いてます)
SUMMER SONIC(サマーソニック) 2011、2日目の雑感。
人生初のサマソニも、2日目を迎えました。
1日目の雑感はこちらからどうぞ。
サマーソニック2011(東京) 1日目雑感(2011.08.13) – いぬと海
実線が最初から最後まで観たアーティスト、破線が一部を観たアーティスト。
今(2012年1月)タイムテーブルを見返しても僕が好きなアーティストがけっこう多いのだけれど、なにせ暑さと自分のモチベーション不足で、早起きやステージ移動という行動に至らなかった。
ZEBRAHEADとPanic! at the Discoはかなり好きなんだけど、この時間帯に屋外に出たくないと思ってしまうあたりにわたしのサマソニ熱の温度が透けて見える。 #ss11
— いぬたく (@inutaku_) 8月 14, 2011
Neon Treesとかもとても興味あったんだけど、なにせ11:00からマリンステージですからね…。
以前はフェスに行く・行かないって出演アーティスト次第で決めていたところも大きいのだけど、ここ数年は「フェス単位」で選ぶべきだとよく思う。
それほど、フェスによって色は違う。
(そして僕のモチベーションも違ってくる)
そんなわけで、12時過ぎに幕張メッセに到着してから、マウンテンステージとソニックステージを往復するような回り方に。
■YELLE
YELLEよかったなー。ジャンルとしてはエレクトロポップなんだろうけど、打ち込みではなく生ドラムで時には3人全員がドラム叩いたりしちゃうところが好き。 #ss11
— いぬたく (@inutaku_) 8月 14, 2011
YELLEのボーカルが最初に着てたミノムシみたいな衣装を見て、幽白の軀を思い出したのはわたしだけだろうか。 #ss11
— いぬたく (@inutaku_) 8月 14, 2011
ミノムシに関してはけっこう強く思ったんだけど、Twitterでは誰からの賛同も得られなかったな…(笑)
それにしても生ドラム含めて、思ってたよりずっと生々しく情熱的な音だったのが印象的。
こういう、「テクニックじゃなくても気持ちや勢いで叩く」みたいなドラミングやリズム隊ってここ数年の流行りになってるのでは。
(パッと思いつくところではMatt&KimやGLASVEGASもそうだよね)
日本でもそういう「型にハマらない」バンドがもっと売れる・知られる土壌があるといいなあとよく思います。
■TWO DOOR CINEMA CLUB
TWO DOOR CINEMA CLUB、王子様のように若くてキラキラした音だったなー!素敵。 #ss11
— いぬたく (@inutaku_) 8月 14, 2011
TWO DOOR CINEMA CLUBは普段そこまで聴いているわけではなくて、この日も大きな期待をかけてたわけでもなかったんだけど(失礼)、音の若々しさ・キラキラ加減にびっくりした。
これはライブで気に入って、以前より音源をよく聴くようになる典型的パターン。
■Friendly Fires
好きなはずなんだけど、そこまでピンとこなかったなー。
今になって推測される理由としては、僕は2nd「Pala」よりも1st「Friendly Fires」の方が好きで、この日は2ndの曲もけっこう多かったからなんじゃないかなあ。
(曲名とセットリスト把握してないので正確には分からないのだけど)
■TOTALFAT
嫁が「知ってるバンドの音が聴きたい」ということなので(その気持ちもよく分かる)、お馴染みなTOTALFATさんへ。
Shunが「サマソニが出るのが夢だった」という話をしてた。
いつものように楽しかったです。
それからごはんなどを食べつつ、いよいよマリンステージのX JAPANへ。
■X JAPAN
中学の頃(約15年前)から好きだったX JAPAN。
いやはや、ようやく生で観られる機会ができて、登場前から胸が高鳴る。
セットリストはこの通り。
1. JADE
2. Rusty Nail
3. 紅
(MC)
4. ENDLESS RAIN
5. Born to be free
6. I.V.
7. X
8. SE Tears
「Rusty Nail」やラストの「Tears」は僕もとても好きな曲で、イントロから「うおー!」と思ったのだけど、個別の曲というより「X JAPAN!」と「YOSHIKI!」の印象が強烈に鮮やかすぎたなあ。
とにかくYOSHIKIってすげえと思った。ここまでデカいバンドになっても彼の中でまだ満たし切れぬ何か、そのエネルギーの発露っぷりが半端ない。あの人、普通の人間じゃないよ、と思った。
— いぬたく (@inutaku_) 8月 15, 2011
ほんと、YOSHIKIは「普通じゃねえ」と思った。
ずば抜けた人ってこういう人のことを言うんだろうなあ。
と思いながらもうまく言葉にできないでいたら、同じくドラマーのピエール中野さんが言い当ててくれてた。
この感覚、すごく同意。
もはやあれは「肩書き:ドラマー」というよりも「肩書き:超人間」みたいな感じだった。
どんなテクニックも、どんな良い音も、どんなグルーヴも、思い入れやカッコ良さには勝てないんだとYOSHIKIさんのドラムを見て思った。ドラムヒーローのスーパースター。もうあそこまで辿り着ける人は出て来ないだろうな。
— ピエール中野 凛として時雨のドラムさん (@Pinakano) 8月 15, 2011
同時に、生で観ることによってYOSHIKIたちの“人間味”もとてもよく伝わってきた。
これまでテレビや雑誌などを介して見るだけだったけれど、それよりずっと確かに。
X JAPANのライブを観るのは初めてで、それまではとっつきにくいイメージもあったんだけど、YOSHIKIたちメンバーは純粋に音楽・ライブを楽しんでいるのもよく伝わった。生の本人たちを(離れたところからでも)観ると、周囲の一部の人間に翻弄されてきた人たちなんだなあ、と思ったよ。
— いぬたく (@inutaku_) 8月 15, 2011
ピュアなんだなあ、というのは、Twitter上でもさんざん面白がられてるYOSHIKIの「ヴヴェエエ!!」ももちろん含めてのことです。
— いぬたく (@inutaku_) 8月 15, 2011
このYOSHIKIへの愛のあるいじり例は、こちらのTogetterにまとめられてます。
ありのままに東京サマソニのX JAPANの舞台で起こったことを話すぜ! – Togetter
ラストは、「Tears」(ただし本人たちが演奏・歌唱するわけではなく、なぜかSEにて)。
こんなことを思い出した。
ところでX JAPANを観ている最中、学生時代の彼女が入院していた閉鎖病棟(メンタルなところ)を思い出した。彼女は女性専用フロアに入院していて、僕は特別に出入りを許可されてたんだけど、どの子の部屋にもたいていXのポスターが貼ってあったんだよねえ。
— いぬたく (@inutaku_) 8月 15, 2011
例えば「Dry your tears with love」という、どストレートだけど実はとても大事なことをXは歌っていたわけだけど、その言葉をこれほどまでにストレートにしかも大きな声で多くの人に届くように歌ってるバンドって、今は何になるんだろう(いや、たぶんない)。
— いぬたく (@inutaku_) 8月 15, 2011
僕がよく出入りしていた閉鎖病棟の彼女たちにとっては、「赤い手首を抱きしめて泣いた 夜を終わらせて」はリアルな出来事だったわけだよねえ。
— いぬたくさん (@inutaku_) 8月 15, 2011
世の中には、日常的に手首を赤く染めている人と、そうではない人がいるわけで。
そういう病院にまさに今入院してる子たちは、どんな音楽を聴いてどんなアーティストに支えられているのだろう。
案外、まだX JAPANなのかもしれない。
それともV系でそういう役目を担っているバンドがいるのかな。
(そこらへんは疎くてよく知らないのだけれど…)
■Red Hot Chili Peppers
そしてサマーソニック2011の僕の大トリはレッチリ。
ただ、僕はそこまでレッチリ大好きってわけじゃないので、「ほう、どれどれ」という見物気分が抜けない。
1曲目「By The Way」から始まって、さすがに僕も「うおーっ、いきなりか!」と高ぶった。
「Can’t Stop」だとか僕でもよく知ってる曲を序盤にやってくれて、なんだかもう心残りがない展開。
そんなわけで自分なりに満たされた気分になり、途中で帰ってきました。
ようやく初めて行ったサマソニ。
まあそこそこ楽しめたんだけど、来年以降も行くかっていったら微妙。
やっぱり「フェスとしての一体感」がすごく薄いなあとは思った。
それは行く前から(傍観者的に見聞きしていて)感じていたことなんだけれど、実際に行って確認してみるという体験は大事。
そこをちゃんと確認できた、というのが一番の収穫と言えるのかもしれない。
それでも2012年以降、どうしてもどうしても観たいアーティストが2,3組(それこそ2010年のJónsiとFanfarloみたいに)重なってたら行くんだろうけれどもね。