(当時の記憶を思い出しつつTwilogなども見ながら、2011年12月末に書いてます)

キセルとトクマルシューゴのイベント。

チケットはオールスタンディングだったと思う。
会場に着いたときには1Fがそれなりに埋まっていたので、2Fの右隅から見下ろすような場所を確保。
トクマルシューゴを生で観るのは初めてで、この位置だとメンバーが何やってるかも俯瞰して観やすい。
(この日に観られるからCDJでは他を選んだんだった)

会場はオシャレ層が多くてiPhone率がやけに高かったのはさもありなん。

最初はキセルから。

セットリストはRO69レポートからもらったものを以下に貼っておくけれど、キセルもいつも野外でばかり観ていてこの日みたいなライブハウスで観るのは初めてだった。

すごく浮遊した音楽をつくるバンドで野外だとその浮遊感を特に際立って感じるんだけど、ライブハウスだとその印象がまた少し違って感じられたのがおもしろかった。
実体がクッキリと現れている感じ。
もちろん音楽の浮遊感は変わらないんだけれど、「辻村兄弟を中心とした人がそこに存在している感じ」がやけに印象的だった。

やってくれた曲では、高田渡の「夕焼け」のカバーがすごく好きだった。
曲も、そして歌詞もすごく好きだ。
後で調べてみたら、詞は吉野弘さんという詩人が書いていた。
電車で老人に二回は席を譲った少女が、三人目の老人には席を譲るのをやめて、

口唇をかみしめ
つらい気持ちで
やさしい心に責められながら
夕焼けも見ないで

と歌われる、この歌詞すごい。

歌詞はここで見ることができます。
「夕焼け」 | 高田 渡 歌詞/コード検索サービス | 楽器.me
やっぱり辻村兄弟はこういう「なんとも言えない感情になる曲」が好きなんだなあと納得。

次にトクマルシューゴ。

トクマルシューゴを中心に4人組バンド、その一人ひとりが手を動かしながらあの音をつくり出していく様子が視覚的にもとても楽しい。
中でも、ドラム(岸田佳也)のドラマーとしての人柄が持ってる明るさ・ポジティブさは驚きだった。
トクマルシューゴって一般にはベッドルームミュージックと呼ばれる類だと思うんだけど、あのドラムのおかげで一気に血の通った‘バンド”になってるんだなあ。

また、yumikoがアコーディオンやら楽器をとっかえひっかえ演奏している様子は、トクマルシューゴの音楽の楽しさをそのまんま表してるようだった。

まあ、欠点としてはボーカルとしてのトクマルシューゴがちょっと物足りないな、という感じかな…。
でも十分に楽しいライブだった。

キセル
1.柔らかな丘
2.夜の名前
3.ねの字
4.サマーサン
5.眠る人
6.君の犬
7.夕焼け
8.ハナレバナレ
9.写真
10.ギンヤンマ

トクマルシューゴ
1.Platform
2.Tracking Elevator
3.Lahaha
4.Suisha
5.Future Umbrella
6.Green Rain
7.Button
8.Mushina
9.Eurydice
10.Amayadori
11.Chinkesan’s Theme
12.La La Radio
13.Such a Color
14.Vista
15.The Mop
16.Video Killed the Radio Star
17.新曲(タイトル未定)
18.Rum Hee

– Encore –
Malerina
Parachute

キセル&トクマルシューゴ
新曲

キセルとトクマルシューゴ@渋谷O-EAST | 邦楽ライヴレポート | RO69(アールオーロック) – ロッキング・オンの音楽情報サイト