それにしても、Last.fmってすごいですね!

最近、僕的にはすげえと思ってることが起きてるので、
ちょっと記してみます。

まず、Last.fmというサイトを知らない方のために。
これはイギリス発の音楽専門SNSで、世界中の人が参加しています。
(mixiの音楽版、mixiミュージックの機能拡大・全世界版、みたいなところです)

僕も参加していまして、
まあやっぱり世界中の人がどんな音楽を聴いてるかとか、
見てるだけでも楽しいわけですよ。

例えば、アメリカ、イギリスあたりならまだ予想はつくんですが、
中国、コロンビア、 フィンランド、インドからも足あとがあったりして、
ほんとにグローバルなわけです。

「コロンビアの人とか、どーゆー音楽聴いてるの?」
って単純に興味ありますよね。

で、ちょっとメッセージのやり取りをした中国人の男性なんて、
すんげえステキなプロフィール(もちろん英語)を書いてたりして。

自分が中国の方と英語でコミュニケーションするなんて、
小さい頃は思ってもみませんでした。

それが「音楽を媒介にして」というところが、またステキ。

それだけでも「たのしー!」んですが、
そこまではまだ、想定の範囲内。

けどですね、こないだ、すげえなーと思ったことがあったんです。
(そして現在も進行中)

あたくし、そのLast.fm内で、
自分が大好きなROCK IN JAPAN FESという日本の夏フェスのグループを作ったんですね。
(mixiのコミュニティみたいなもんです)

作ったばかりで、まだまだ人はいないんですが、
そのグループに、(英語で)書き込みがあったんですよ。

かいつまんで訳すと、
「オフィシャルサイトが読めないので、チケットのことについて教えてください」
と。

それを書き込んだ人はフランスにいる19才の女子で、
HNが日本語っぽかったので、てっきり日本人だと思ってたんですよ。

で、僕はそのグループの管理者ってこともあり、
「フランスからだとブラウザの設定とかで日本語読めないのかな?」と推測して、
その質問に答えたんです。

すると、まあ、ビックリですよ。

その子は日本のロックが大好きなフランス人の女の子で、
ロックインジャパンフェスに参加しに、この夏に日本に来たいんですって!

すげえー!

と同時に、うれしいっス!

だって、フランスに日本のロックを好きだと言ってくれている人がいて、
さらに僕がめっちゃ愛してるフェスに参加したいとまで思ってくれているとは!!

自分が19才の時、いくら音楽が好きだからって、
海外のフェスに行こうだなんて、ぜんぜん思わなかったし。

幸い僕はフランス語が少し話せるのですが、
そこから英語とフランス語が混じった文章で、
いろいろメールのやり取りをしているわけです。

yahoo!辞書と、自分のフランス語の辞書を抱えながら…。

彼女いわく、フランスにも日本の音楽が好きな人は多いけれど、
多くはヴィジュアル系(フランス語でも、visual kei!)ファンなんですって。

けどその彼女はACIDMANやらGO!GO!7188やらが好きで
(実際、彼女のプレイリストの上位にランクインしてる)、
それはまさにロックインジャパンフェスのテイストなんですよね。

Nothing’s Carved In Stoneとかすでに聴きまくってるあたり、
そんじょそこらの日本人よりぜんぜん詳しいよ!

いやー、ほんと、ウェブってすごいっス。

そのパワーを、まざまざと体感しております。

ちなみに、彼女の名前は「K0zue」と言って、
それはカンヌを獲った青山真治監督の日本映画「EUREKA(ユリイカ)」の宮崎あおいの役、
田村梢からとったんですって。

なんだか、音楽だとか、映画だとか、
自分の国の文化を好きでいてもらえるのは、すごく嬉しいっス。

と同時に、そーゆー自国文化に触れてない日本人は、
すごく損しているというか…、なんというか…。

そんでもって、今回のことで痛感したのは、
「勉強っていうのは、 自分の可能性を広げるもの」
だということ。

僕はLast.fmをやり始めてから、
「もっと英語をちゃんとやっとけばよかったー」
と、すんごい思います。
Flickrでも同様なんですが)

逆に、彼女のようなケースでは、
「フランス語を勉強しといてよかったー」
とも。

ここで言う勉強って、もちろん語学だけじゃなくて、
数学にしても、理科にしても、社会にしても、
一度でも身につけておくと、それは自分が進む道の可能性を広げてくれるんですよねえ。

それはほんとに思います。
大人になってから。

そのこと・その価値を自分の子どもにも伝えてあげたいけれど、
子どもの頃はそんなこと分からないんですよね。笑

自分が子どもだったとして、そう言われても、
きっと聞かなかったと思います。

んで、後日談的な話ですが。

結局、彼女(と、そのイタリア人の友人)のために、
チケットをとってあげました。

で、彼女以外にも、
僕が少しやりとりをしただけでもアメリカ、チリ、中国、ブラジル、ドイツ…、
いろんな国で「日本のオルタナティブロック」が愛されてることを知りました。

すごいねー。

ネット創成期の頃から、すでに似たような体験をした人は多いんだろうけれど、
僕はここまで鮮明に体感したことはなかったです。

今回の出会いというか、出来事は、
心の清涼剤というか、一種の興奮というか、
なんか形容しがたいインパクトでした。

いやー、すげえ。

世界は動いているんだなあ。