テンジクダイ系の群れ 屋久島でのダイビング、3日目のご報告ですー。

屋久島ダイビングサービス「森と海」での最終日。

この日はようやく北部の海も凪いできたので、
満を持して一湊タンク下&お宮前という、しげるさん的ホームグラウンドへ!

僕も1本目はフィッシュアイ(ワイドレンズ)でエントリー。
しかし、今回は屋久島で8本潜ったわけですが、
そのうちの1本だけのためにフィッシュアイのデカいポートを持ってきたことになりますね。笑
まあ、そんなもんですよね。
(そもそも、僕のまだ少ないカメラダイビングの中でも、ワイドの比率はかなり少ない)
その1本目、一湊タンク下No.3というのは、砂地にゼロ戦の残骸があって、
そこにテンジクダイ科やハナダイ系、アザハタ、穴を覗けばエビがたくさんいるポイント。

ちなみにテンジクダイ系やハナダイ系と一言で片づけるわけにもいかなくて、
スカシテンジクダイ、アオスジテンジクダイ、カシワハナダイ、ケラマハナダイといった南方系と、
伊豆でお馴染みのクロホシイシモチなんかが同居しているんです。
うーん、不思議。

前回のエントリ屋久島で潜ってきました 2日目でも書きましたが、
沖縄と伊豆をごった煮にしたような、ちょっとした驚きの光景。

あ、そういえば、前回のエントリであまりに褒め殺したので(笑)、
僕が「森と海」の回し者に見られるんじゃないかと、しげるさんが心配してました。
基本的に僕は潜っていられれば幸せ的なところがあって、
毎週、伊豆あたりでダイビングをしていればそれで事足りる部分もあります。
例えば大瀬崎とかをホームグラウンドにしつつ、
大瀬崎の生物状況を何年もずーっと観察する、だとか。

そんな僕がわざわざ時間とお金を使って島に行くっていう行動は、
かなりのプラスアルファがないと起こさないわけで。

なので、屋久島という島に行くってこと自体、
どうしても僕にとっての良いこと(プラスアルファの部分)ばっかりになっちゃうんですよね。

そんな風に、これでもけっこう素直に思ってることを書いてるので、
特に「森と海」さんを持ち上げようという意志はありません。笑

しかもですね。

僕はこういうダイビングスタイルが好きなんですが、
世の中にはそういうダイバーさんだけじゃないんですよね。

いちおう、このブログは水中写真・フィッシュウォッチングマニアな方だけでなく、
もっと初心者の方やノンダイバーの方にもお越しいただきたいと思っておりまして。

例えば上で書いた、
「ケラマハナダイとクロホシイシモチが一緒にいる!」
っていうことに何の興味や驚きを持たない方も、多くいらっしゃると思います。

そういう方は、「森と海」に行かなくてもいいかもしれません。笑

これはイヤミとかではなくて、
ほんとにもしかしたら他のサービスの方が楽しめるかもしれないです。

僕は「森と海」さんのスタイルは大好きですが、ダイバー全体を俯瞰して見ると、
「これにバッチリと好みがハマる人はどれぐらいいるんだろ?」という素朴な疑問もあります。

前回のエントリの、「観る」とか「ウォッチング」とかがああだこうだ、って話にしたって、
「そんなの、ただ見てて可愛いんだから、それだけじゃダメ?」と思う方もいらっしゃると思います。

そういう方もいるだろうなあー、と分かりつつも、
僕は自分が好きなことを「好きですよ」と書いております。

なので、確かに「森と海」さんみたいなところには熱狂的リピーターさんはいると思うんですが、
例えば僕とかが話すその"口説き文句"は、
誰に対しても通じるってわけじゃないんじゃないでしょうかねえ。

「森と海」に好んで潜りに行く自分は、「ファンダイバーとして楽しんでる自分」。
それとはまた別に、
「そんな難しいこと言わなくても…」というダイバーも多いと自覚してる自分もいる、って感じでしょうか。

まあとにかく、この3日間、楽しかったです!

そして、もっと写真の腕を上げないと。
そんでもって、魚を観る"目"も、もっと鍛えないと。

あ、そうそう、「森と海」さんに行って一番イヤなことは、
そういう部分での自分の能力不足を思い知る、ってことですかね。笑
前回、初めてうかがった時も、それがだいぶショックだったんですよねえー。

とはいえ、僕は基本的にM体質なので、挫けずにそれをバネにしてがんばります。

「森と海」&しげるさん、そしてそのご家族と、
滞在中はめっちゃお世話になり、楽しかったです!

必ずや、また行きたいと思いますー。

写真は、例の(笑)クロホシイシモチの群れと、コンペイトウウミウシです。


コンペイトウウミウシ