ドイツ対ガーナ
Germany-Ghana Liveより

初戦、ポルトガルに完勝して優勝候補の呼び声をさらに強くしたドイツと、瀕死のアメリカに劇的な敗戦(って日本語あるのかな)を喫したガーナ。

死の組の中で、ガーナの方が後がない戦い。
しかもよりによってドイツに対して。

初戦の感想はこちら。
格上相手にPK献上&退場してたらそりゃ大敗するわ – ドイツvsポルトガル 2014.6.16 | いぬと海
ライフゼロ状態のアメリカが折れない心で劇的な勝利 ガーナvsアメリカ 2014.6.16 | いぬと海

Twitterで教えてもらったんだけど、初戦のアメリカ戦後のロッカールームでゴタゴタがあったらしい。
それが本当でこの起用にも関係してるんだとしたら、あまり良いことじゃないよね…。

ガーナは左サイドバックに置いたアサモアがこの試合でも起点として機能していた。

この試合のNHKの実況、なんか古いラジオを聞いてるような音質だったんだけど、あれ何だったの。
ここで「直った」って書いたけど、やっぱり最終的にあまり直らなかった。
解説の奈良橋さんの声は正常だったから、実況の方のマイクの問題だと思うんだけど…。

左サイドバック・アサモアはやはり守備面では穴でもある。

このムンタリも、中盤の守備では「ええ!?そこ空けて飛び出しちゃう!?」っていうシーンが何度もあって、ドイツももちろんそこを狙ってるんだけど、最終的に決壊はしなかったんだよな。
むしろボールを持たせて展開させたらやっぱりこの人の左足は正確。

ただ、前半はおしなべて大人しい内容。

ボールを持つ時間が長いのはドイツだったんだけど、そうなるとビルドアップ能力のあるサイドバックは欲しくなっちゃうところだなー。
ドイツも基本的にはショートカウンターのチームだから。

後半に入ってギアを上げた両チーム、試合は途端に動き始め、立ち上がり6分、ラームからのピンポイントクロスでゲッツェが先制。

ゲッツェ、ヘディングは苦手なんだろうな…っていう飛び込みだったけど、無事に得点。

ただその3分後にガーナが追いつく。

交代出場したムスタフィより先に飛び込んでのヘディングで、同じ得点でもヘディング自体はゲッツェのものよりもずっと難易度が高い。
これはアンドレ・アイェウよく決めた。

さらにガーナは、ドイツがやりたかったようなショートカウンターが見事に炸裂。

「謎の確信」笑ったw

ロジェ・ミラって懐かしいどころか、初代スーパーフォーメーションサッカーの「ミイラ」だったっていう印象の方が強いわ。

ただまだドラマは続いて、満を持して今大会初出場のクローゼがファーストタッチでゴール!

このボールに反応して決めるには、よほど頭の中で準備してないと無理だわ。
それも含めて、クローゼ、もってるなー。

これでクローゼはロナウドのワールドカップ通算得点記録に並ぶ、15得点目。
まあ、ロナウドが言ってるらしい数々の暴言を読むと、ロナウドのことを抜いてほしいと思っちゃうわ。

大衆紙『ビルト』によると現地時間8日夜、ドイツ代表がガーナ代表と対戦するブラジル北東部の町フォルタレザで開かれたファンフェスタに来賓として出席したかつての“怪物”は舞台上で、客席に向かってクローゼに対する敵意を話したという。
「あなたたちが持っているエネルギーに私は賭けたい。そのエネルギーとは、ドイツとクローゼに敵対するエネルギーだ」

また、それから遡ること2日、ブラジル最大の放送局『ヘジ・グローボ』で中継されたドイツ代表対アルメニア代表の試合に、コメンテーターとしてスタジオ出演したロナウドは、攻撃の要MFマルコ・ロイスの負傷を見て、「クローゼじゃないの?」という本気ともジョークともとれる発言をしたそうだ。
クローゼのW杯記録更新は嫌? ロナウド氏の発言がドイツで波紋 – ライブドアニュース

以上の2-2になるまでの展開が20分間の間の出来事。
なかなかジェットコースター的な試合展開。

どっちかと言えば疲れが見えてきたのはガーナだった。

ドイツのサイドバックはハーフタイムに書いたようにビルドアップ能力はないんだけど、こうやって走らせるとすごいね。
(ムスタフィは交代出場だけど、その策もここの部分では効いてた)

ガーナはムンタリがポルトガル戦に出場停止に。

結局、2-2になってからの20分間はお互いに攻め合うもゴールは生まれず。
ただ十分にスペクタクルな内容でした。

以下は、この試合のガーナのストロングポイントが表れてる一つのデータ。

左サイドバックのアサモアからは中~長距離の展開がガンガン発動されているのが分かり、それに対して右サイドバックのアフルはかなり高いポジションでボールを受けられているのが分かる。

ガーナのサッカーは、サイドの走力(アサモア以外の3人)を一つのキーにするって意味では、モウリーニョのスタイルに近いかな。

やっぱりアフリカのチームの中では組織力と攻守のバランスにおいて一つ抜けてる感があるし、グループリーグで敗退してしまうには惜しいチーム。
(ただアメリカもすごく良いチームだからな…。悩ましい)

このグループはポルトガル一弱状態で、前評判通りかなりの死の組と化してますね。

次の試合、ドイツ対アメリカをメインで観るだろうけど、ガーナ対ポルトガルの行方もとっても気になる。

ドイツ対ガーナ