ウルグアイ対イングランド
Uruguay-England Liveより

イングランドはイタリアに(1-2)、ウルグアイはコスタリカに(1-3)、ともに初戦を敗れたチーム同士の対戦。

点を取ってからのカテナチオ – イタリアvsイングランド 2014.6.14 | いぬと海
キャンベルを中心にしたカウンターの切れ味 – ウルグアイvsコスタリカ 2014.6.14 | いぬと海

両チームともスタート直後からインテンシティが高くて、ゴール前に侵入を試みるシーンが多い。
スターリングやスタリッジのスピードについていけていないゴディンは前半9分にハンドでイエローをもらって、早くもやばい状況に。

ルーニーはセットプレーからヘディングがバー直撃っていうシーンが。
未だにワールドカップ無得点。

と、イングランドがチャンスを外したのと対照的に、ウルグアイは前の3人のコンビネーションで先制。

イタリア戦でケイヒルはバロテッリを見失い、このウルグアイ戦でジャギエルカはスアレスを見失った、っていうツイート。

ほんと、最後のところはカバーニのアシストとスアレスのヘッドも「ここしかない」っていう正確さなんだけれど、その二人の集中力に比べればイングランド守備陣は危機感が薄かった。

スアレスはまじで偉大な選手の仲間入りをしてきたな…。

後半がスタート。
DFラインの裏に抜けたカバーニにまず決定機。

ウルグアイはこの試合、いつもの(前回大会でも見せていた)ウルグアイらしさを取り戻してた。
やっぱりコスタリカに比べてイングランドの方がボールを保持するチームで、それに対して獰猛に守備をしてそこからのカウンター、って方が合ってるチームなんだろうな。
前線からそれを体現していた、このカバーニとロデイロ。

このアルバロ・ペレイラ、完全に脳震盪起こしてて一時的に意識失ってるし、あんまりプレー続けない方がいいやつな気がするんだけど…。

ロデイロは67分に交代。

そんな中、グレン・ジョンソンの突破からルーニーが同点!
最後は決めるだけって感じでもあったけど、マークを外してしまったマルティン・カセレスは頭抱えてたな。

ずーっとワールドカップではゴールを決められなかったエースが決めて、一気に流れはイングランドへ。
イングランド中が「キター!コレ!」って思ってたと思う。

ルーニーは29本目のシュート、759分の末に、ようやくワールドカップ初ゴール。

そこからの10分間、イングランドが猛攻を見せたんだけど、一本のゴールキックからなんとまたスアレス!

カバーニの頭に当たっていればスアレスはオフサイドだったんだけど、よりによってやや目測を誤った(リバプールのチームメイトの)ジェラードの頭に触れてたとは。

ジェラードは、今季のプレミアリーグ、優勝がかかる大一番のチェルシー戦でもミスから失点しちゃったし、なんだろうね、この悲劇のヒーローっぷりは。
しかも今回はチームメイトであり、おそらくイングランド人が最も嫌いな選手にアシストしちゃう形って。

ほんと、これは特にイングランド人にとって忘れられないトラウマのようなドラマだわ。

これは1ヶ月前のスアレス。
1点目のゴールを決めた後に駆け寄ったのがフィジオコーチだったのも、良いエピソード。

1試合目のコスタリカ戦の後にウルグアイについてこう書いてたんだけど、

ウルグアイは本来は格上というよりは、コスタリカと同じくカウンター型のチームだから、前線にスアレスのような個人でもどうにかできちゃうタレントがいない限りボールを持たされる展開だとちょっとやりにくいのかも。
キャンベルを中心にしたカウンターの切れ味 – ウルグアイvsコスタリカ 2014.6.14 | いぬと海

この試合はイングランドがボールを保持してくれてむしろやりやすかった(守りやすかった)かもしれないし、その中で2本を決めてしまうスアレスはまさにスーパーなフォワードでした。