ちょっと前の話題で恐縮なんですが、
NHKの「ダーウィンが来た!」でカエルアンコウの特集が行われていました。
第173回「魚を釣る魚 カエルアンコウ」:ダーウィンが来た!生きもの新伝説
やはりカエルアンコウですから、
番組内のハイライトは、エスカをふりふりして、捕食のシーン。
(捕食の瞬間もバッチリ捉えられていました)
で、このエントリで取り上げたいのは、
「このカエルアンコウの放送がウェブ上ですごく話題になっていた」
ということなんです。
■Twitterで「ばずる」ことの意味の大きさ
どれだけ「話題になっていた」のか、
ここではTwitterを例に挙げてご説明させていただきたいと思います。
(Twitterを知らない方にも分かるように書きますので、読んでいただければ幸いです)
Twitterで「ばずる」という言葉があります。
これは一言で言えば、「その時にすごく話題に上る」という意味です。
例えばWBC優勝の時なんかは、
日本中で「イチロー」や「WBC」「優勝」という言葉が“ばずって”いた、と言えます。
(口コミを意味するBuzzという英語が語源です)
Twitterの中で、ユーザーはリアルタイムにいろんなことをつぶやきます。
その中で、最も話題に上っている単語が分かるようになっています。
それはつまり、Twitter上、Twitterユーザーに限られはしますが、
日本でその瞬間に最も話題になっている事柄が分かる、ということでもあります。
これって、すごいことなんです。
■そして、カエルアンコウがばずった!!
ここまで書くとだいたい予想がつかれると思いますが、
そう、「ダーウィンが来た!」の放送で、カエルアンコウがばずったのです!
しかも、「HOT」という、その瞬間で日本で最もつぶやかれたワードにまで!
特集も終盤を迎えた19:58のことです。
(画像はアメリカ時間になっているので、時差があります)
これはNHKの放送ですから、視聴率的には民放のテレビ番組には敵いません。
ただ、それでも世の中の人たちは、
「カエルアンコウとかいうヘンテコな生き物がいる!」
「そしてそいつがエスカとかいうのを振ってすげえ狩りをしている!」
ということに驚いて、心が動かされたんです。
これは、海の中がどれだけ不思議に満ちてるか、
ってことをよく表していると思います。
(僕を含め、ダイバーは時にそれを当たり前に感じて忘れてしまったりもします)
■魅力だらけの水中写真・水中動画を、もっといろんな人に見せたいよ!
私たちダイバーが日常的に触れてる海の中は、
ほんとにすごい世界だと思うんです。
同時に、そこで撮られる水中写真や水中動画は、
ものすごい可能性を秘めています。
(水中写真や水中写真家については以前にこのエントリでも書きました)
すでにダイバーである人も楽しませることもできますし、
海の中をまったく知らない人たちにもすごく大きなきっかけになります。
綺麗なものはとにかく綺麗だし、すごいものはとにかくすごい。
単純にそう感じることができるのはすごいこと。
個人的には、そういった「素晴らしい水中のコンテンツ」は、
今まであまりいろんな人に広められていなかったと思っています。
それを特にやらなければいけないのは、ダイビング周りのメディアです。
内容が素晴らしいものであれば、
いろんな人が見る場所に置いておきさえすればみんな心動かされると思うのですが、
そうやって「置くこと」も「置く場所をつくること」も、
あまりできていなかったと思います。
というわけで、僕がつくろうとしているスキューバダイビング.jpでは、
そういう面もなるべくやっていきたいと考えています。
「ダイバーさんたちが水中写真・水中動画をもっと楽しめるように」
「それらをノンダイバーさんにも見てもらって、海やダイビングにもっと興味を持ってもらえるように」
そういったことをしたいと思っています。
うーん、夢は広がりますねっ!!