前回のエントリ、Twitterのダイバー・ダイビング関連アカウント一覧を書いてから、
Twitterとダイビング(業界)との関わりをいろいろと考えていました。

テーマは、
「職業としてダイビングに関わっている人は、Twitterを利用して何かができるのか?」
みたいなことです。

注:このエントリは、Twitterについて少し知識がある方向けに書いています。

いやー、しかしこれは考えれば考えるほど難しいし、
Twitter自体がビジネスとしてはあまり成り立っていない現状では、
僕ごときがどうにか考えるのにも限界があるってものです。
(なんだかいきなり言い訳がましいですが…)

例えばアメリカでは、Twitterの成功事例はいくつもあります。

オバマ大統領の選挙キャンペーンにもTwitterは使われていましたし、
DellがTwitterのアカウントからアウトレット製品情報を流したら300万ドルの売上を上げた、
なんて事例もあります。

日本では、ここまでの話はダイビングに限らず、
まだどの企業もできていません。
(朝日新聞の@asahiたんは大好きでしたけれども…)

僕も、正直なところ、
ダイビングに関してはTwitter内で利益(売上)に結びつくモデルがなかなかイメージできません。

Dellの事例をそのまま当てはめれば、
例えばダイビング器材の量販店がアカウントを持っていて、
「今から○○時までタイムセール!」
みたいなことを告知すれば、効果がある“かも”しれません。

とはいえそこまで「ダイビングをやっていてTwitterもやってる人」がいるか・増えるかというと、
それは非常に怪しいなあ…、と。
(もちろんDellはITに直結する企業ですから成功したんですし…)

現状で最も単純に考えられるケースとしては、
ショップ・サービスの誰かがTwitterアカウントを持ってつぶやくことによって、
その人(ショップ)への好感度が上がる、ってことでしょうか。

例えば沖縄でダイビングをすることって、
多くのファンダイバーにとっては“非日常”なわけです。
ただ、その人がもし普段からTwitterをしている(見ている)人なら、
沖縄のショップのつぶやきが、その生活に入り込むことができるわけです。
これって“日常”に近づけるってことですし、そのショップを身近に感じることになりますよね。

その点は、ブログにはないメリットだと思います。
ショップ・サービスのブログは、ユーザーが能動的でないと(見に行かないと)いけませんが、
Twitterで自分がフォローしてる人のつぶやきを見るのは、受動的な行動です。
(すでにTwitterをやっている人にとってみれば)

そういう点で、ダイビングショップ・サービスにとっては、
ブログ < mixi <Twitter
の順に、より日常に入り込んでアプローチできる、ってことになりますよね。
そもそも、日常的にブログを見に来てくれるようなお客さんは、
たいていお店にもまた訪れてくれるでしょう。
ただし、mixiとTwitterは、
一度来てもらったお客さんにマイミクなりフォローしてもらうなりが必要ですが…。

また、あるいは、水中写真家の方だったら、
綺麗な作品をTwitter内でアップし続ければいいと思うんです。

綺麗な水中写真って、日常の中にポンとあったら、本当に目立ちますから。
ただし、「綺麗な」ってところがポイントですが…。

Twitterの「不特定多数の人への分散性」って、ブログにはないメリットだと思います。

簡単に言えば、水中写真をよく知らない人にも興味を持ってもらうきっかけになるし、
誰かがその写真を気に入ったら、Twitter内で他の人に広めてくれる可能性もあるわけです。
(分散する・広まるっていう点は、Twitterはとても優れてますね)

水中写真に関しては、とりあえず僕もやってみようかと思います。

まあ、使い方・活用の仕方は、アイディア次第でいくらでもあるでしょう。

ただ、やっぱり考えた末の結論なのですが、
僕がTwitterをやってる理由って、ダイビングはほぼ関係ないんですよね。

僕は音楽もテレビも映画も好きですが、
それらの情報を知ったり、趣味の合う人を見つけたりすることも、Twitterの目的ではないんです。
(だって、それってmixiやブログでもやれることですから)

僕がTwitterを面白いと思うのは、
そこにいろんな人間がいるからなんですね。

いろんな人間がいて、
いろんな取るに足らないつぶやきがあって、
そこにいろんなモノが垣間見えたり、うっすーらと見えたりするから、
Twitterは面白いのだと思います。

最後に、僕がTwitterで発したつぶやきの中で好評だったものを挙げてみます。
(Twitter内でいろんな人のお気に入りに入れてもらったものです)

少なくとも僕は、今のところこんな感じでTwitterに接しています。

Twitterを楽しめるかどうかの一つの分かれ目は、「人間という生き物を好きかどうか」だと思う。

・mixiは、カフェで誰かと話している、あるいはお気に入りの仲間が集うカフェに行く感じ。
 Twitterは、カフェでコーヒー飲みながら通りを歩いて行く人たちをボーっと見てる感じ。

ダイビングが好きなだけだったら、メールやmixiやブログで十分。

逆に言えば、ダイビング業界にいる人(会社・ショップ)がTwitterで何らかの効果を上げるには、
「ダイビングや海がすごく好きでたまらない自分という人物・パーソナリティ」
をフォローしてくれている人に伝える、ということがポイントなのではないでしょうか。

(まだまだダイバーさんのTwitter利用率は低いので、効果が薄いのが難点ですが…)