連ドラ「最高の離婚」第1話を見ました。

最高の離婚

瑛太の偏執的なキャラクターがとてもうまく演じられてるなあ、というのが第一印象。
最初は「なんで歯医者でこんな独り言ばっか言ってるんだろ」とも思いましたが、あれだけ歯医者にブラッシング(歯垢チェック?)に通ってそこで一方的に話すこと自体が瑛太のキャラをよく表してるんですね。

セリフ回しやカット割りの小気味よさも巧みで、ストレスなく見られるのがいいですねえ。
特にセリフに少しクセが入ってるのが面白いというか、やっぱり連ドラはこれぐらい気楽に見られるものがいいなあ、と。

3・11を思い出させるような地震が起こって、その時に瑛太の妻(尾野真千子)が一人で家にいるシーンと切り替わる見せ方が印象的。
それまで「雑でいい加減なキャラ」だった尾野真千子が実は当たり前のように持っている弱さがよく伝わりました。

他にも、綾野剛が帰った後に女の子がタバコを吸って咳き込むシーンとか、初めて物語に出てきたキャラを一つの動きで説明する演出が巧みだなあと感じました。

最後のところ、尾野真千子が瑛太に言い放つ
「あなたには一生わからないと思う」
「わたし、あなたが要らなくなったの」
という言葉は、離婚を端的に言い当ててますよねえ。
こういう言葉があると、ドラマって途端に締まったものになりますね。

見る前にはスタッフを何も知らずに観たんですが、脚本は坂元裕二、演出は宮本理江子でした。
なるほど、と。
「わたしたちの教科書」あたり以降の坂元裕二さんの脚本、どれもキレてるなあ。

時間があれば第2話以降も観てみよっとー。