今さらながら、2011年に起こった主要なことを書き記しておこうと、
2011年プレイバックシリーズをしてみます(合計6回予定)。

時系列順で、第1回は義祖母(嫁の祖母)が亡くなったことから。
2月のことでした。


嫁の実家である愛知県で、
嫁の両親と一緒に住んでいた義祖母(以下、おばあさん)。

おばあさんはアルツハイマーを患っていて、
僕が嫁の実家に初めて行ったとき(2006年?)にはほぼ寝たきりで、
話すことが難しくなっているところでした。

とはいえ今から思えばまだコミュニケーションが取れた頃で、
(聞き取りにくくはなってるものの)話をしたり、筆談をしたり、
僕のこともちゃんと「自分の孫の夫」として認識してくれているようでした。

未だによく覚えてるのは、
「東京の男の人はスカートを履くんだねえ」
と言われたこと。
「東京の人だからってわけじゃないんです(笑)」って言ったんだけど、
意味ちゃんと伝わってたかなあ…。

2009~2010年には口での会話もほとんどできなくなり、
会いに行ってもこっちだけがいろんな話をするような状態でした。

でも別れ際に「また来ますね」と言ったときに手を握ると、
不思議と強い力でぎゅっと握り返してくれた、
その力の強さをよく覚えています。

前からよく聞いてはいたのですが、
嫁はすごいおばあちゃんっ子だったそうで、
それはおばあさんと接する姿からもとても伝わってきていました。

なので、2月25日の夕方に「おばあさんが危ないかもしれない」と聞いてから、
なんとかまだ命があるときに間に合わせてあげたかったんですが、
訃報のメールが届いたのはまだ新幹線に乗っているときでした。

2月25日はたまたま金曜日だったので、
そのまま土日でお通夜・告別式となりました。

お通夜でお棺を用意するとき、
中に入れる板に自由にメッセージを書いてくださいと斎場の方に言われました。

そこで嫁が書いた言葉をどこかにずっととっておきたいと思っていたので、
ここに記しておきます。

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こんなに大きくなれたの、おばあちゃんのおかげです。
ほんとうに、ありがとう。
いろんなところに行って、おいしいものを食べて、のんびり過ごしてね。
今までありがとう。

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そう言えば今年(2012年)に入って、
嬉しいことがひとつありました。

嫁が夢を見たと言っていて、
その夢が、おばあさんと一緒に子どもの頃のようにマクドナルドを買いにバスに乗った、
っていうものでした。

それを聞いたときは、
ああ、よかったなあと思いました。