ガラスハゼの暖色

ガラスハゼの暖色

彼は、大切な人を大切にするための方法を知らなかった。
怒鳴り散らし、睨みつける彼を嫌っていたのは、誰よりも彼自身だった。


イシダタミヤドカリの断絶

イシダタミヤドカリの断絶

イシダタミヤドカリの目に映る世界は、それはそれは恐ろしいものだった。


チンアナゴと初夏

チンアナゴと初夏ほら、もうすぐそこだよ。
夏の匂いがするでしょ。


ニシキカンザシヤドカリの託言

ニシキカンザシヤドカリの託言
帝国軍が城を急襲したのはあまりに急なことで、
逃れる術もなかった王子は、邪悪な皇帝に呪いをかけられてしまった。


ハリセンボンと帰路

ハリセンボンと帰路上司の愚痴から解放され、自宅からの最寄駅で終電を降りた。
駅から徒歩12分。
バスタブに張られた温かいお湯に、早く会いたかった。


ミゾレウミウシと千里

ミゾレウミウシと千里 仙人は言い放った。
「わしはこの眼で、千里の先まで見ることができる。のぢゃ」


ユキヤマウミウシと登頂

ユキヤマウミウシと登頂 ハヤトは、「そこに山があるから登る」というわけではなかった。
彼は、他にやることがないから、山にばかり登っていた。


チゴベニハゼと創世

チゴベニハゼと創世 神は、まずチゴベニハゼを創られた。


ミノカサゴの遊戯

ミノカサゴの遊戯 「ねえ、ねえ、遊んでよ」
ミノカサゴの誘いを、僕はずっと断りっぱなしだった。


オルトマンワラエビの入園式

オルトマンワラエビの入園式お母さんがいない、という場所なんて、
想像したこともなかった。


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