アカメハゼと高台

アカメハゼと高台

アカメハゼは、高いところが好きだった。

友人のアカメハゼたちよりほんの少しだけ高いところを探すのが、
彼の日課だった。

そこで何をするというわけではない。
することと言えば、他愛もない思いごとばかり。
それも何の脈絡もない思いごとばかりだ。

「そろそろ、飯の時間だろうか」
「なんであいつは意地悪ばかりするんだろうか」
「僕がまだ行ったことのない世界は、どんな風なのだろうか」

彼は答えを求めているわけではなかったが、
高いところにいると、その答えも見つかりやすくなるような気もした。

昨日よりも少しだけ高い場所を見つけた日は、
それだけで幸せだった。

いまも再び、
アカメハゼは、高いところを探した。

高いところは、それだけ広く海が見渡せるのだった。
景色が広がるほどに、彼の心は穏やかになっていく。

つまるところ、アカメハゼは、海を眺めながら呆けるのが好きだった。
それだけで、彼の一生は満たされるのだった。

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コメント

アカメハゼ、引いて撮るといいんですね?
1回しか見たことありませんが、撮り方に迷って
寄って撮ってしまい、やり残した感があります。
屋久島の海、すごいらしいですね!
潜ってみたいです。

>オマメグさん

コメント、ありがとうございます!
当ブログの、コメント第1号です。笑
うれしいっス!!

このときは引いて撮りましたが、まだまだいろんな撮り方があると思います。
ちなみに、これは後ろの海藻の緑を入れたかったんです。

屋久島はほんとにステキですよー。
海自体の魅力ももちろんですが、
それを引き出して熟知してる「森と海」さんが大好きになってます。

お写真のクォリティーが高く美しいことはもちろんですが
この物語がそれをさらに深くしてくれていますd(^-^)ネ!!

最後の一節がほのぼのとして最高です???o(*^-^*)o

>Terra*さん

コメント、ありがとうございます!

ブログに限らず、メディアの中にあるモノって、人様の時間を頂くわけなので、
なんとかそれに応えられるものを、と思っています。
少しでもその目標に近づけるために写真に文章を加えている、ということですので、
その写真と文章が有機的につながってると感じて頂けたなら、
こんなにうれしいことはないです。

これからもがんばりますっ!

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