あるスウェーデン人のゲイに見た魂の美しさ

テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」という番組が、相変わらず面白いです。

その面白さについて書いた記事はこちら。
テレビ東京の新番組「家、ついて行ってイイですか?」が面白かった | いぬと海

その中でも、こないだ録画で観た回に出てきたスウェーデン人のゲイのことがすごく印象に残ったので、それを書きます。

日本人男性とスウェーデン人のドラァグ・クイーンのカップル

終電が過ぎた後に高田馬場駅のまわりを歩いていたのは、ハーレイ・クインの格好をしているドラァグ・クイーン。

ご本人いわく、ドイツ語で「暗黒女」という意味のディ・シュワルツェ・フラウ、という芸名を名乗っていました。

このフラウさんの家に取材陣がついていくわけですが、その家には恋人である日本人男性が来ていたところなんですね。

タカユキさんというその日本人男性は、奈良に住んでいて、二人は遠距離恋愛。

そんなフラウさんの深夜の家の中を、カメラが映します。

スウェーデン人のゲイの立ち振る舞いや言葉から感じる「魂の美しさ」

この放送で、僕にとってどこが一番印象に残ったかというと、このフラウさんの立ち振る舞いや発する言葉から感じられる「魂の美しさ」なんです。

それをブログで説明するのはちょっと難しいのですが、まずはそれがよく表れているシーンを書き起こしてみます。
(おぎやはぎ矢作、ビビる大木たちのパートは、VTRを見ながらのガヤです)

***************

スタッフ「タカユキさんの好きなところは?」

フラウ「えー、恥ずかしい、ウフフフ。ええと、全部です。魂がすごい大好きです。
物理的なものではなくて、まあ物理的なのも好きだけど、ウフフ、精神的なものです」

スタッフ「(タカユキさんに)逆にどういうところが好きですか?」

タカユキ「すごくあの、人格が高いというか、成熟しているといいますか」

スタッフ「離れ離れ、辛いですね?」

(顔を覆うフラウ)

おぎやはぎ矢作「アッハッハ」
ビビる大木「照れてるの?」
おぎやはぎ矢作「照れてるね」
一般の女の子「悲しい…?」
よゐこ有野「泣いてんじゃん」

(辛い、と首を縦に振るフラウ)

一般の女の子「ああー」
ビビる大木「泣いてるの、泣いちゃったの、辛くて」

フラウ「はい、辛いです。でも、肉体が離れていても、ある次元ではずっと繋がっている状態です」

タカユキ「Tack(ありがとう)」

***************

日本人のタカユキさんがフラウさんのことを「人格が高い」「成熟している」と表現するんですが、まさにその通りなんですよ、きっと。

時間にして20分足らずですが、この放送を見て僕がフラウさんに感じたことも、同じように「人間として成熟した状態で生きている」ということなんです。

説明するのがちょっと難しいんですが、それはこの記事のタイトルにもしたように、魂が美しいからなんだと思うんですよね。

魂というのは、特にスピリチュアルな話ではなくて、人間としての生き方とか、生きる姿勢とか、佇まいとか。

正直、僕はそういう「人格の高さ」「成熟性」「魂の美しさ」というのを、日本人から感じることはあまり多くないです。

だからこのフラウさんというスウェーデン人がどうやって育ってきたのか、そしてやはりスウェーデンという国に、興味が湧いたのと同時に、その素晴らしさをきちんと見抜いて感じられているタカユキさんも素敵だな、と思いました。

ちょっとオーバーに言えば、そういった人間性がわかる日本人がいて嬉しかった、とも。

僕だって普段、「魂が美しいかどうか」なんて、人と接する時にすごく考えるわけではないですよ。

ただ、フラウさんのような人を見ると、やはり魂の美しさというのは人間に表れるんだなと感じます。

で、僕が思うに、人間として最も大切なのって、そういうところなんですよ。

それが何になるってわけではないかもしれないけれど、僕はそれが大切だと思いますし、そしてそれを大切にしたいです。

そう思うのって、ちょっとヘンですかね。

※あのスウェーデン人さん、もし面識がある方がいたら、紹介してください(笑)。すごく話してみたいです。