「娘さんを僕にください」って婚約の挨拶をする時に緊張する必要はないのでは

先日、男の子が生まれまして、しばらく奥さんのお母さんがうちに泊まってくれてたんです。

奥さんと結婚して以来ずっと二人暮らしだったので、うちに二人以外の誰かがしばらく住むっていうの、初めての体験だったんですよ。

そんな話を人にすると、「けっこう気遣わない?」みたいに心配(?)されるんですが、僕は全く気を遣わなかったんですよね。

もちろんそのお義母さんがとてもいい距離感をもってくれる方だっていうことも大きいんですが。

ただそれを言ったら、僕は奥さんの実家に婚約の挨拶をしに行った時も、全く緊張しなかったんですよね。

その話を友達などにすると、たいてい驚かれるので、ちょっとここに書いてみます。

そもそも先方の両親と目的は合致している

こういう婚約の挨拶が緊張するっていう人は多いみたいですよね。特に男性に。

「大切な娘をお前なんかに!」っていう、メディアに植え付けられた頑固親父のイメージも強いのかもしれませんし、実際にそういう人もまだいるんでしょう。

でも僕が思うのは、そういう先方のご両親と「娘さんをください」と言う立場である僕、そもそも目指すところは合致しているわけですよ。

それはつまり、僕から見て彼女(奥さん)=ご両親から見て娘さんが、幸せになってほしい、という点です。

この時点で、利害が対立している相手とのコミュニケーションより、だいぶラクじゃないですか。

だから、彼女(奥さん)のご両親って、本来的には味方なはずなんです。

気持ちは必ず伝わる。時間はかかっても

その上で、僕が前に人からかけてもらった言葉で、とても印象的なものがあります。

それは「気持ちは必ず伝わる。たとえ時間がかかっても」ということ。

誰かに対して、心から思っている気持ちがあるのなら、それは必ず伝わると僕は思っています。

この場合で言えば、もしかしたら「味方」であるはずのご両親にダメ出しを食らったり拒否されたりするかもしれません。

でも、自分が彼女と結婚したいという気持ちや、その彼女が幸せになってほしいという点でご両親と同じ思いであるということは、時間をかけても伝え続ければ必ず伝わると思うんですね。

だから、そもそも「味方」であるはずのご両親に対して、自分の方もちゃんと気持ちをもっていれば、まあ最悪何年かかかっても分かってくれるだろう、と思ってました。

そうやって、万が一ご両親からネガティブなことを言われても最終的には分かってくれるだろうと確信(?)していたので、緊張しなかったんだと思います。

最後に余談ですが

ところでこの記事タイトルや本文中に、分かりやすく「娘さんをください」っていう表現を使っていますが、僕はこの言葉は好きじゃないですし、自分では言ってません。

だって、「ください」って、そもそも娘さんはご両親の所有物なの?と思いますし、僕だって「(所有物として)欲しい」って言いたいわけじゃないです。

もっと言うと、結婚をご両親から「許可してもらう」っていうのもどうも腑に落ちないところがあるので、僕は「●●さんと結婚したいと思っています(以上)」という表現に留めました。

でもここらへんになってくると、さすがに角が立つ場合もあるかもしれません(笑)。
(僕も自分の考え方はだいぶラディカルだという自覚はあります)

ですので、そういう機会があったら、どうぞ相手のご両親や家庭の雰囲気を見ながら、TPOにあわせた表現をお使い分けください。