コロンビア対ギリシャ

Colombia-Greece Live

こりゃどうしても日本のいるグループって目で見てしまう、日本のライバル同士の一戦。

コロンビア対ギリシャ

スタメンはどちらも妥当。
ギリシャはやはり怪我のミトログルは完調ではないようで、テストマッチと同じくワントップはゲカス。

ゲームはコロンビアがボールを保持しつつ、ギリシャはカウンターを狙う、っていう展開で進むかと思いきや。

クアドラードの切り返しにホレバスがついていけず、グラウンダーのクロスをハメス・ロドリゲスがスルーして、アルメロのシュートがDFに当たって入っちゃう。

その直後にコロンビアの右サイドもあっさり抜かれるシーンはあったけど、とにかくこの先制点でギリシャがボールを持つ(持たされる)展開が確定することに。

そしてやはりギリシャは自分たちがボールを持つ展開には慣れていない様子。

このネガティブ・トランジションについても、ギリシャは引いて守ることは得意だけどボールを失った時の切り替えは徹底されてないんだな、と。

これは20分経過時点でのお互いのパスエリア。

コロンビアはテクニックのあるスニガ&クアドラードの右サイドに偏っていて、中央のカルロス・サンチェスとアベル・アギラールからはほとんど縦に配球されない。

対してギリシャはボールを持たされてるんだけどアタッキングサードには届いていないのがよく分かる。

これは良い対応だったけど、コロンビアは右サイドのスニガ&クアドラードが繋ぐか、左サイドのイバルボの走力に託すか、って形でカウンターを狙う展開。

前半の最後、コロンビアの左サイドからギリシャのチャンスの芽が。
そこからこぼれたボールをコネがミドル打ったシーンは惜しかった。

コロンビアは意外とDFラインは低めで、すごくコンパクトなわけではない。
それを見るとDFラインの手前でボールを受ける選手がほしくなるんだけど、ギリシャにはその動きも見られず、したがってそこへの縦パスも入らない。

コロンビア対ギリシャ

前半のスタッツ、パス数とポゼッション率がギリシャがボールを「持たされている」ことを表しているし、ギリシャはファイナルサードでの成功パス本数が結局はコロンビアを下回っているのが象徴的。

さらに前半終了時点でのパスの図も見てみた。

コロンビア対ギリシャ

ギリシャは面白いぐらいに、PAエリアの外でばかりパスを回されているのが分かる。

コロンビア対ギリシャ

コロンビアは、強いて言えば左サイドでパスやクリアが繋がっていないところに、やや守備面での不安要素が表れてるのかも。

後半、ギリシャはまずフェトファツィディスを投入。
フェトファツィディスは、前半の問題点をベンチからよく見ていたのか、コロンビアの選手の間でボールを受ける動きが一番よくできてた。

けれどCKからコロンビアが2点目。

さらに絶好のチャンスもゲカスが決められない。
ゲカスは組み立てに貢献できるタイプじゃないから、こういうチャンスこそ決めないと。

ギリシャはフェトファツィディスとミトログルの投入で少しだけ改善の兆しが見えたんだけど、そしたらアギラールに替えてメヒアを投入してそこを潰すあたり、ペケルマンは容赦無い。

先制点まで、短い時間だけどコロンビアはボールを持ちながら押し込むサッカーをしようとしてたと思うんだけど、狙い通りに得点できたら、すぐにギリシャが一番苦手な形に試合をもっていくあたり、選手一人一人がサッカーをよく知っている感じがすごい。
あれ、いくら監督が指示してるとしても、ピッチ上の全員がそれを理解して意思統一するのはなかなかできないよ。

ギリシャは、テストマッチを観ている中でも思ったけど、日本のコンビネーションがあれば得点できると思う。
いやー、あと数時間後のコートジボワール戦がすごくデカいねー。どうなることやら。

コロンビア対ギリシャ