ザ・インタビューズがサービス終了ってことで、過去に答えた回答を(少し加筆しつつ)ブログに移管するシリーズ。

同時に、このブログを読んでくれてる方で僕に訊きたい質問があるっていう方がいたら、それも募集してみます。
詳しくは最後で。

Q&A第一弾は、これ。

いぬたくさんの同年代です。ライブ会場で所謂「キッズ」に 会ったとき何を感じますか?

ご質問ありがとうございます。
こういう「相手が僕だからしてくれる質問」ってのは嬉しいものですね。

世代の話と絡めつつの「キッズ」という言葉が指しているのは、「自分よりちょっと下、10代後半~20代半ばぐらいの威勢のいい若者」というような意味合いでしょうか。

うーん、キッズだからといって特に何かを感じることはないですね。
というのもおそらく、自分もライブやアーティストによっては十分にキッズになるからだと思います。
フロントエリアではしゃいだりもいたしますし。

その中で時おり「あ、この周りのやつら、たぶん全員年下だな」と思うことはありますが(笑)

ただ、キッズという年齢的(?)な区分だけでなく、ライブ会場でそれぞれの「違い」「クラスタの異なり」を感じることはしょっちゅうですね。

そのアーティストにかける情熱だったり、
そのアーティストに対する知識だったり、
あるいは音楽全体に対する貪欲さだったり。

「知識」ってちょっとイヤな言葉ですが、要はそのアーティストに対する本気具合だったり(単に曲を知ってるかどうかも含む)、あるいはそのアーティスト以外にどんな音楽を聴いてるか、つまりはそのアーティストだけでなく音楽自体がどれだけ好きか、みたいなことです。
(うーん、ここらへんを一言で言うのは難しいのですが)

もちろん、情熱のある・なし、知識のある・なしなんて、一概にどっちが良い悪いなんて言えないんですよ。
ライブを観る前は情熱や知識がなかった人がそのライブで多くのものを得ることだって、よくあるでしょうし。

ただ、単純にその「違い」を感じることはしょっちゅうです。
それは「キッズ」というくくりに限らず、いろんな意味でです。

ここは加筆してる部分ですが、もしかして質問者さんの書く「キッズ」っていうカギ括弧つきの言葉は、例えばガンガン肩車したり、「とりあえずはしゃぐために来てる」みたいなニュアンスを含めた「キッズ」ってことだったんですかね?

僕はライブでそういう楽しみ方はしないので、それも「違い」を感じるっていう点では一緒です。
そんな「キッズ」に関しては、アーティストの願いとお客さんの望むことにギャップがあるのはあまり幸せな状態ではないよな…とは思います。

ただ、かといって、とりたててそのキッズたちを非難したり「それってどうなのよ?」と思う気持ちはありません。
だって、自分も生まれ育った環境や接している人間が違ったら、そのキッズたちのようになってたかもしれないですからね。

まあ、各人で求めるものや楽しみ方が違うのって、ライブ会場に限った話ではないし、社会がそうであるようにライブ会場もそうである、っていうことなんだと思います。
そして僕はそういう、それぞれの立場の違いを認めつつ眺めるのが好きなんです、おそらく。

なので話を元に戻しますと、「キッズ」だから特に何かを感じる、ということはあまりないですねえ。
その違いを楽しむっていう、ネスカフェ・ゴールドブレンド的な答えでいいでしょうか。

それでもあえて一つだけ感じることがあるとすれば、
「これからもますますよいミュージックライフを」
ってことぐらいですかね。

音楽ってずっと好きでいられるものですからねー。

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