マンハッタンのインディーポップバンド、Cultsの初来日公演に行ってきました。


去年リリースされたデビューアルバム「Cults」がとても好き。

実はこの日は近くの恵比寿リキッドルームでThe Vaccinesも来日公演をしていて、
直前までめっちゃ迷ってた。

前夜になってもまだ決められてない、そしてチケットも買ってない俺。

結局、こういう理由をつけてCultsに行くことに。

こんなことも思ってたけど。
やっぱりこれだけいろんなアーティストが来日してるのって円高の影響ってあるんだよね?

結果から言えばきっとVaccinesを観に行った方がライブは自分好みだったと思うんだけど、
Cultsもライブを観る経験ができたのはよかったよ。
(強がりと言うわけではなく)

オープニングアクト・OLDE WORLDE

てことでCultsに行くことを決めてから、
iPodに入ってるOLDE WORLDEを聴き直してた。
そしたら、自分の印象よりもなんか好みだなーと思った。
(iPodに入れてるくせにちゃんと聴いてなくてすまん)

この日のライブもアコースティックギターをメインに使いつつ、
音数が少なくてシンプルながらも曲調の雰囲気が独特で素敵だった。
曲によっては90年代のネオアコ的な匂いもあったりして。

たぶん僕の中で「time and velocity」の印象が強かったんだなあ。
この曲はグランジ~シューゲイザーな要素が強いけれど、
全然それだけじゃないんだなあ、と。

こういう曲だとか、爽やかな野外フェスで聴いてみたい感じ。

曲・アレンジのバリエーションがすごく広くて、
さらにはMCでの沼田壮平さん本人の不思議な雰囲気も相まって、
音楽的に天才肌の人なんだなあと感じた。

って、これを書いてる時にオフィシャルサイトを読んでたら、
去年Predawn、Turntable Filmesと3アーティストでツアーやってたのか!
それは観たかった!
過去の俺ってなんでこんなに馬鹿なのか…。

これからまたライブをチェックしたいアーティスト。

Cults

うーん、これは微妙だったな…。

このツイートでも書いたけれど、
ボーカルのマドリーン(Madeline Follin)の喉がそんなに強くない、というのが一つ。
そしてベースの音(曲によってはドラムも)が強すぎる(=ボーカルがかき消される)、というのが一つ。

Cultsはもちろん“今風な”音のつくりもあるけれど基本的には歌モノだと思ってるので、
マドリーンのボーカルがここまで薄いとちょっとキツいなあ…。

音源をつくる時にはかなり調整してるんだろうねえ。
声量などの歌の上手さではなく、圧倒的に声質で勝負するボーカリストなんだな。
(だからやっぱりCDで聴くと「いい!」って思うんだけど)

でも本人が楽しげで、意外とエモーショナルだったり、
リズミカルに踊りながら歌ったり、かわいらしかったのはよかった。
「アリガトウ!」じゃなくて「ドーモ!」っていう日本語を覚えてるんだな(笑)

あともう一人のオフィシャルメンバー、ブライアン(Brian Oblivion)の低い声は好き。
マドリーンの高音ありきではあるだろうけど、あの低い声は何とも言えぬいい波長を感じるわ。

まあ、これからもアルバム「Cults」は聴き続けますよ。
そう言えば「Cults」に入ってない曲(新曲?)も2曲ぐらいやってたけど、あんまり良くなかったな…。
(これもライブだからだろうか)

「Go Outside」が一番有名だけど、僕はこの曲が一番好き。

アルバムはやっぱりいいですよ。