今年からできた“キャンプとフェスの融合”のようなイベント、New Acoustic Campに行ってきた!
音楽も、道志の村キャンプ場というその「場」も、どちらも主役のようなとても素敵なフェスでした。
というわけで、その感想レポートのようなものを(今回は写真を多めに)。

会場(駐車場)に着いたのが11:00ぐらい。
僕と妻はキャンプではなくて日帰り組(7~8割はキャンプ組だったと思う)。

日帰り組の駐車場は会場からちょっと遠くて、入場ゲートまで歩いて10分弱。
けどやっぱり真夏のフェスと違って、秋の森の中は歩いていて気持ちがいいー!

途中の布 NewAcousticCamp

ステージに向かう山道っぽいところ。

メインのステージ(STAGE YONDER)はこんな感じ。
こじんまりしていて、飾り付けがとってもかわいいっ!ロケーションも最高。

STAGE YONDER(NewAcousticCamp)

このメインステージに到着したのが11:20ぐらい。
少し経つと、僕たちが通ってきた山道からブラスバンドの音が!もしや…!

BLACK BOTTOM BRASS BAND NewAcousticCamp

BLACK BOTTOM BRASS BANDが登場! ハーメルンの笛吹き状態!
この瞬間で「あー、このアーティストとの距離感、素敵!」と実感した。そしてこのフェスが楽しくなるだろうってことも確信。

BLACK BOTTOM BRASS BANDは初見だったけれど、想像通りの楽しいブラスバンド。
途中からは、なにわのたこ焼きタコチューとか食べながら観てた。

池(NewAcousticCamp)

次にSTAGE HEREでやるALBEROはちょっと断念して、友人としゃべったり、会場内を散策。
気持ちの良い池があったり。
いやー、ほんとに晴れてよかった!

12:50からはCOMEBACK MY DAUGHTERS(acoustic set)。ライブを観たのは二度目(?)かな。
ベースラインが楽しいワクワクバンドっていうイメージだったけど、アコースティックでもその良さはそのままに。
(本格的にまったり&しっとりしたアコースティックってわけじゃなかったかな)

小比賀石材の石窯ピッツァ

この石窯ピッツァ、5月のSense of Wonderでも出店してて食べた(Sense of Wonder 2010に行ってきた)。
New Acoustic Campの数少ない難点は、食べ物屋の出店が少ないことかな。このピザ屋さんを入れて3店だけ…(あとはたこ焼きとスパイスキッチンだけ)。
まあ、みんなキャンプでBBQとかするってのも分かるけれど、おかげで食べ物屋さんはけっこう行列。

結局ピザ屋に並んでたら、1時間近くかかった(苦笑) そのために蔡忠浩(from bonobos)は観られず…。こないだラリーパパのライブを観たばかりなだけに、ちょっと観たかったんだけどなー。
それでピッツァ1枚だけってのも悔しいので、それぞれ1枚ずつ注文。
どっちも美味しかったよ。特にゴルゴンゾーラとハチミツとクルミは美味い!

このお店、もともとは茨城の石材屋さんで、ピザはフェスとかで趣味のようにやってるらしい。
小比賀石材株式会社

休憩を挟んで、次のRie fuはじっくり観たいのでSTAGE HEREへ。

STAGE HERE(NewAcousticCamp)

このステージの雰囲気がまためっちゃ素敵!
ステージ自体は蔓などの植物で飾られていて、(写真では見えないけど)鹿の骨を象ったオブジェが飾られていたり。
で、ステージの正面に大きな絨毯が3枚敷かれていて、そこに座って観られるという贅沢さ!
僕と奥さんも目の前の絨毯に座って観ました。

Rie fuを観るのはロックインジャパンのシーサイドステージ以来2度目で、その時にも増して素晴らしかった!
きっと雰囲気の良さも大いに関係してるんだろうけど、森やステージにギターと歌声が清らかに響き渡っていて、ひじょーに心地良かった。
ちなみにこの日はほんとにRie fu一人で、二本のギターで弾き語り。
これまでの人生で一度だけしたキャンプで熱中症になってトラウマな話など、MCもRie fu節でした。

次はまたメインステージの方で、これまた楽しみにしてた大橋トリオ
はい、これも心地良かった!ライブ初見だったけど、ぜひまた観たい。

ここらへんからだいぶ肌寒くなってくる(現在16:30)。

磯部正文もギター弾き語りで。
ビークルのヒダカとアコースティックツアーをやってる最中だそうで。ハスキンの曲、ソロの曲などをやりつつ、「あー、これからこんな風なアーティストになっていきたいんだろうなー」と思った。奥田民生的な。
ただ、相変わらず高音で声がきつそうなところは、弾き語りでじっくり歌うにはやや不向きかなと思うんだけど…。

さて、そしてACIDMANですよ!僕の大好きなACIDMAN!そしてJAPAN JAMで衝撃を受けたアコースティックバージョン!

セットリストはこんな感じ。

REMIND
swayed
アイソトープ
オールドサンセット
赤橙
FREE STAR
Under the rain
ALMA

「REMIND」はアコースティックACIDMANの良さが全て詰まっているというか、大木さんの声はもちろんのこと、サトマのオシャレなベースとイチゴの抑えの効いたドラムがほんとに素敵。

全体的に、「under the rain」や「ALMA」という最近の曲はアコースティックのアレンジがストレートなのに対して、それより前の曲は(きっとより馴染んでるからか)アレン
ジがすっごく凝ってる。ACIDMANの創造性満開!な感じ。

そのクリエイティビティが一番すごいと思ったのが、「オールドサンセット」。
最初はイチゴのパーカッションが曲を引っ張っていてちょっとボサノバを思わせるような展開だと思ったら、サビで一気にサトマのベースが迫り出してきて、二番ではサトマのベース中心に変わっていたり。

中盤~後半は「オールドサンセット」「赤橙」(夕暮れ)~「FREE STAR」(夜)~「under the rain」(朝焼けの一秒前)と、時間軸に沿って夕方から夜が明けていく流れになってるんだね。
そのことに途中で気づいて、「これ、日が巡って最後に(僕が大好きな)『リピート』来るかー!」とかちょっと思っていたら「ALMA」で〆め(いや、ALMAも好きな曲よ)。
考えてみたら、「リピート」は最後にやるにはちょっと暗すぎるかな…。

ともかくACIDMANのアコースティックを観るのは二回目だったけど、「素晴らしすぎるに決まってる!」という僕の高いハードルもまた超えてしまうぐらい素晴らしかった!
演奏が終わった後に周りのお客さんたちが「すごかった~」「かっこいい~」と口々に言っていて、完全同意すると同時にとっても嬉しかった。

夜のSTAGE YONDER(NewAcousticCamp)

ACIDMANが終わったら、すっかり日は暮れていて。
STAGE YONDERもかわいらしい光の装飾。

夜のドリンク屋(NewAcousticCamp)

こちらはSTAGE HEREに行く途中の飲み物屋さん。

ところで、キャンドル・ジュン(Candle JUNE)が「会場のフィールド・デザインを手がける」ってことだったんだけど、きっとこういう光の装飾のプロデュースもそうなんだろうなー。
ただ、本職(?)のキャンドルがイマイチ少なかったような…。この写真のようにポツポツとあるだけで、フジロックでのフィールドオブヘブンやJAPAN JAMでのACIDMANのステージと比べると、キャンドル自体はだいぶ控え目…。

ミラーボール(NewAcousticCamp)

ミラーボールとカラフルな光。キレーイ!

ここらへんはSTAGE HEREの横。田中和将(GRAPEVINE)の歌声を聞きながら、ふらふらと散歩。

ハンモックからの眺め(NewAcousticCamp)

ハンモックもいくつもあって、これはハンモックに寝ながら上を見上げて撮った写真。
ミラーボールに反射したカラフルな光が森の中でキラキラ輝いていて、ここがどこだか分からなくなるような世界。

ハンモックとミラーボール(NewAcousticCamp)

ハンモックが置かれている場所を横から撮ると、こんな感じ。

そして最後はメインステージでOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
いやー、楽しくないわけがないでしょー!大規模フェスに行ってもたいていOAUのステージを観に行くぐらい好きなわたしですし。OAUのライブが外れるわけがない。

そんな感じで、イベントとしてもこの日に生まれたばかりのNew Acousitic Campはとても素敵なフェスだった。

まあ、アーティスト撮影禁止の割には無法地帯だったりするあたりは改善して欲しい点だけれど(アーティストを守るために、ね)、規模がこじんまりしていてお客さんがみんな温かいし、会場の雰囲気も温かいし、とっても気に入りました。

なにより、自然の中で音楽を聴くというか、「自然の中に流れてる音楽を聴く」という心地良さ、かな。
同じ“自然”、同じ“音楽”でも、フジロックや他のフェスとはまた違う、ゆるやかで穏やかな波長が会場を流れてた。

行ってよかったー!