我が国唯一、と言っていい水中写真雑誌「マリンフォト Marine photo」が、
月刊から季刊となりました。

「月刊から季刊へ」ということは、単純に事業としての縮小を指すことで、
雑誌好きな人間、そして水中写真好きな人間として、残念です。

最新のマリンフォト8月号を見ても、
広告がぜんっぜん入っていないので、厳しさがヒシヒシと伝わってきます。

表紙のすぐ裏のページ、背表紙、背表紙のすぐ裏のページ、
この3ページを雑誌広告業界では「表回り」と呼ぶのですが、
雑誌広告の花形であるこの表回りが、マリンフォト8月号では一つも埋まってないですからねえ…。

入っているのは、全て「マリンフォト」を発行している水中造形センターの広告、
つまり雑誌広告で言うところの「自社広」です。

ここまで広告営業が進まないと、雑誌としては収支が成り立たないのは当然です。

水中造形センターさんは、営業力はとても強いと思いますので、
やっぱり単純に雑誌メディアとしての「媒体力」(=発行部数など)が弱くなってしまったのかな、と、
第三者からですが推測することができます。

ではなぜ媒体力が弱まってきてしまったのかと言えば…、
これは僕は現場で作っていたわけではないので、無責任なことは言えません。

ただ、一読者からの視点として言わせていただくと、
読んでいてあんまり魅力的な誌面でなかったことは確かですね…。

フォト派のダイバーが本当に欲しい情報、
フォト派のダイバーが読んでいて楽しいと思う誌面・企画、
そういったものが足りていないかなー、と。

まあ、でもともかく、ダイビング周りのメディアはもっと発達してほしいだけに、
とても残念なことです。

マリンフォトに限らず、
ダイビング周りのいろんなメディア・媒体にはがんばってほしいものです。